紙の本
「ロックとリデルを助けに!行く!」
2020/02/26 10:27
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投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
「冬の虹」の続編でしょうか。話はC国の内乱で、軌道エレベーターの話は出てきませんが…。スーミン、ロックが所属している民間警備会社、ユージンもちら出してます。混沌とするC国内乱、例の刺客も再登場です。
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私が愛してやまないSFスペースオペラ『超人ロック』シリーズの最新作……。
すみません聖先生、最近チェックを怠っていました。偶然、本屋で見付けなければ手に取ってなかったかも。『アワーズ』も分厚くなってから紐で結ばれることが多くて、『クアドラ』に収録されたストーリーは初見でした。
どうやら、舞台はエスパーがスキャナーと呼ばれていた時代の地球らしい。頭の中にあるうろ覚え『超人ロック』年表を見直してみる、もしかするとこれまでで最も年台の新しい作品かも。敵の武器にAKライフルとかが出てくる上、宇宙船の“う”の字も出てこない。ただ、ヒロイン王志明(ワンスーミン)とロックの関係をみると前作があるらしい。
今回のロックは、元SAS(イギリス陸軍特殊空挺部隊)の傭兵。北米勢力の要請で、中国でのクーデターに介入する民間軍事企業の一員だ。
民間の軍事警備会社は、イラク等で活動が注目され始めた最新の話題。中国の分裂は、中国の社会矛盾を指摘する論客がよく最悪のシナリオとしてあげるものだ。いつもより少し政治色が強そうだ。
見所となる主人公ロックの活躍ですが、スーミンたち女の子たちに押されてちょっと淋しい感じ。次へとストーリーは続くのでそちらに期待です。
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「冬の虹」の続編ですが、登場人物を引き継いだという印象が強く軌道エレベータはほとんど絡んできません。
中心になっているのは中・・・じゃかなくてC国(笑)の分裂と内戦。
「T島(笑)の総統が本土に降り立つのは数十年ぶり」という時に、その総統がC国のスナイパーに暗殺される!!とか、内戦を収拾するためにC国主席と将軍が「自国内に核を落とす」(!)とか、衝撃的ですが「ありそう」な展開が多く、背筋にヒヤリと感じる怖さがあります。
思えば冷戦時代に描かれたエピソード「インフィニット計画」ではすでに「ロシア」「ヨーロッパ連合」(ソ連でなくロシア、そしてEU!)が登場していた超人ロック。
この「クアドラ」は、予言にはなってほしくないと切に願います。