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ひょうたんの続編になりますが、主人公が代わっているので、本書から読んでも問題ありません。ひょうたんは人情物でしたが、本書は長五郎とみさ吉の恋愛話を中心に、料理と江戸の物語が進みます。宇江佐さんの作品は読みやすくて、あっという間に読み終えました。
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子供達のために、はりきって玉子焼を作ってあげたりするところに長五郎のやさしい性格が表れていて印象に残りました。
そういう人間味あるちょっとしたエピソードを挟んであるのが物語に深みを与えるのかなと思いました。
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ものすごい大事件は起こらないけれど深く引き込まれる。鳳来堂の、なんてことのないお惣菜やお茶漬けがとても美味しそう。
長五郎は控えめなようでいてお客さんとの会話が気が利いており、真っ直ぐで、時に武士相手でも言うことは言う。お店を続けて上手になったのかな?常連客たちが仲良く飲み、女ひとりでも入りやすい、居心地良さそうな店だ。
惣助の友達の長松が良いヤツだった。駒奴も増川姐さんもかっこいいし、出てくる人みんな魅力的。
大晦日、静かな焚き火で迎える小さな幸せにしみじみとした。味が落ちたと言われていた「かまくら」はその後挽回できたのかが気になるところ。