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鳳来堂
著者 宇江佐真理(著)
本所五間堀にある古道具屋・鳳来堂。借金をこさえ店を潰しそうになった音松と、将来を誓った手代に捨てられたお鈴の二人が、縁あって所帯をもち、立て直した古道具屋だった。ある日、橋から身を投げようとした男を音松が拾ってきた。親方に盾突いて、男は店を飛び出してきたようなのだが……(表題作)。江戸に息づく人情を巧みな筆致で描く、時代連作集!
ひょうたん 新装版
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紙の本夜鳴きめし屋
2016/04/29 03:31
どの時代も人との繋がりが幸せをうむ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
鳳来堂が古道具屋からめし屋へ。それも普通のめし屋ではなく、宵から明け方まで開店している宵っ張りめし屋。あんな小さかった長五郎が立派な大人になって、生活しているのはちょっと感慨深かった。しかも、しっかり子供まで作っていて。その相手「みさ吉」と息子「惣吉」との行く末がベースになっている。合間合間に、いろいろな出来事が起こる。どんなときも、人と人との繋がりが問題をおこし、そして解決の糸口を見出していく。誰に対しても親身になり、時に苦言を呈することができる長五郎はすてきだ。なんといってもハッピーエンドなのが最高。
紙の本ひょうたん
2016/04/17 16:21
宇江佐さんの心に去来したものは
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
連作短編時代小説。お気に入りの一冊になった。出来事はいつも古道具屋鳳来堂へ持ち込まれる。喜劇、悲劇、出来事の終わりの顔は様々だけれど、鳳来堂へ集まる人間によって、丁寧に思い出と変化させられて行く。『びいどろ玉簪』は一番切ない話。子供が犠牲になってしまうのは読んでいて苦しい。この話は簡単に現代にも置き換えられるだろう。大人の事情で悪事に手を染め、暴力を振るわれ、そして力尽きる子供たち。他のお話がほっこり系なのにもかかわらず、この話だけ少し異質。宇江佐さんの心に去来した何か特別な出来事があったのかもしれない。
紙の本夜鳴きめし屋
2022/06/10 09:09
夜鳴きめし屋
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
2年前に読んだひょうたんの続編
前作の主人公 音松と仲間たちの息子たちの物語
やっぱりハッピーエンドは良いね
気分転換に読んでるから
最後に明るくなるのは助かる
前作を改めて読み返してみたくなる
紙の本ひょうたん
2020/10/05 06:43
ひょうたん
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
何気ない日常の中で感じる人情の暖かさ、
自分の心がギスギスしているからか妙に沁みます。
宇江佐真理さんワールドが益々好きになる作品でした。
電子書籍ひょうたん
2016/02/18 19:30
温かみのある、ほのぼのした1冊です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ウルトラマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
繰り返しの日々のなか、ささやかもしれないけど、自分が気がついていない幸せを感じさせてくれました。安心して読み続けることができ、一気に読んでしまいました。