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『白痴』が、とにかく凄かったです。
心理描写はさることながら、空襲の描き方…
見事すぎる!
他は、『青鬼の褌を洗う女』が良かったです。
今読んでも斬新すぎて、ついていけない話もありましたが…笑
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福岡書店員の激押しブックフェアで。海援隊の二流の人もここからなのかね。堕落論という歌もあったもんね。
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なんというか、人間を暴く感じが凄いです。
善きも悪しきも併存するのが人間だと思いますが、それを赤裸々に描いていて、洞察力が深すぎて怖いと感じることも。
この歳になって初めて彼の作品を読みましたが、この年齢で読んで良かったと思います。
若い頃だと、少し理解できなかったところがあったかもしれません。
久しぶりに良い本だと思った一作です。
ぜひ。
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独特のリズムで書かれていて、好き嫌いが分かれそう。
読みやすいものもあれば、わかりづらいものもあり、、という印象です。
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・青鬼の褌を洗う女
懐かしさと幸福感にあふれているのに、読み終わった後なにか喪った感じがする。サチ子は永遠の憧れ…ラスト2ページ鳥肌
「つまり頭でききとめて考えるということがなくなったのだから、匂いというのは、頭がカラッポだということなんだろう。」
意識のすべてが体の隅々まで行き渡ればいいのになー、指や、足や、歯で考えたい、生きたいと切におもう!!
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どんなに世界に呼びかけても世界は応答をせず、救いやチートも与えてくれない。それが徹底的にわかってる深い絶望。安吾の描くこの絶望はなぜか清々しいものが感じられて、人生なんてそんなもんだと悲嘆した心に快い風が吹き抜けるような気分になる。
個人的に「二流の人」と「紫大納言」はそれを感じて本書のなかではお気に入りの部類でした。
黒田官兵衛/如水のイメージは戦国BASARAのせいで運のない男という感じなんだけれども、二流の人の黒田如水もやはり天運に恵まれない男という風に思う。天下への気力や智力をもっていながら、天下に挑む挑戦権すら手に入らなかった。もう本当に茶番としか思えないが、その姿は秀忠が感じるように純朴な美しさを携えて視える。本当に悪くない虚脱感に包まれた読後感でした。