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ライムシリーズもずっと読んできましたが、安定した面白さです。
今回の犯人は、自分の罪を他人になすりつけることで、殺人から窃盗、レイプまであらゆる犯罪を逃れている男。
このシリーズの面白さは犯人を追い詰めていくライム達の調査力、推理力に加えて犯人側からの心理戦も描かれているところ。
今上巻を読み終わった所で、犯人像がおぼろげながら浮かんできたところ。このあとどんなどんでん返しが起きるのか見どころです。
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2013.3.30読了。
ライムシリーズ。
逮捕者はまったく身に憶えのないことで捕まり、証拠品はしっかり揃っている事件が発生。ライムの従兄弟も捕まり…
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久しぶりに翻訳ミステリを続けて読みたいという気分になった。でも読みやすさを考えると定番の作家ということになる。ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズ第8作。
いとこのアーサーがまったく身に覚えのない殺人容疑で逮捕される。濡れ衣を疑うライムは、いつものチームを率いて捜査を始めるが…。
下巻に続く。
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ハードカバーでずいぶん前に出ていたのは知っていたけれど、そろそろ文庫になっているかなあと調べてみたら、去年の10月にはすでに出版されていたらしく、しばらくチェックし忘れていたのだなあと気づいた。
前半の山が意外に早く来て、それで興味をそそられ読み進めたくなるあたり、うまいと思う。
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リンカーン・ライムの従兄弟、アーサー・ライムが殺人容疑で逮捕される。本人は犯行を否定するが、アリバイはなく物的証拠は十分。ライムは「証拠が都合よく揃いすぎている」ことを不審に思い、独自に捜査を開始。
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★は、本当は3.5。
UP TO DATEな内容ですね。
私自身も、いわゆるマーケティング会社に
疑念を持っているんですが、
まさに、その疑念が顕在化したのが、
この作品だと思います。
怖いです。
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2年前に読んだ時は「やがてそんな時代がくるのか」と思った。そして今実現しつつある。ビッグデータを始め、広告や検索結果のパーソナライズド化など。更にフェイスブックの登場がウェブ空間に実名主義をもたらした。プライバシーを本人が垂れ流すという奇妙な事態が現れた。ツイッターでは現在進行形のいたずらや悪事を紹介し、飲食店が閉鎖に追い込まれるケースが続いた。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/03/blog-post_1.html
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リンカーン・ライムシリーズはやはり面白い。今の時代にあったテーマで、いつこんな目にあってもおかしくないと考えるとうっすら背筋が寒くなる。それにしてもミスリードのうまいこと。急いで下巻に向かいます!
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相変わらずの面白さだった。
SSDという会社の不気味さと、本当にこういうシステムはあるのか、あくまでもフィクションの世界だろうなと思っていた。
しかし、よく考えてみるとこの本が書かれたのは、911事件の後で、ブッシュ大統領がテロリストをあぶりだすためと称して盗聴を認める法律を出したころだ。
本当にやろうと思えば、システム的には全然出来るものなのだろう。
「1984年」の、ビッグ・ブラザー的社会は既に出来ているのかもしれない。
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リンカーン・ライムのいとこアーサーが強姦殺人窃盗の容疑で逮捕された。本人はまったく身に覚えがない。だがさまざまな物証が「そろいすぎるほど」揃っている。本人以外にいったい誰がこんなことできるのか。
探っていくと浮かんできたのは・・・。
息もつかせぬテンポであっという間に読んでしまいました。
早く下巻を読まないと!と焦り気味。
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事件の起こった5月22日に因み、“未詳522号”と仮称、通称されることになった犯人の影をライム達は必死に追うが、他方で“522号”は反撃を試みる…捜査の過程で登場する<SSD>という、途轍もない情報関係企業…“情報”を武器に、異様な犯行を繰り返す“522号”の正体は?
という物語なのだが、例によって二転三転しながら、ライム達は“522号”の正体に迫ろうとする…或いはこの“522号”…ライムのシリーズに登場する犯人達の中で「極めつけにとんでもない奴…」かもしれない…
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やっぱりこのシリーズは、魅力を失ってきている。複雑になっていくストーリー。
従兄弟が登場でエピソードを付け加えた感。
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高度なセキュリティで保護されているはずの個人情報が、結局は原始的な手法で抜き取られる。
盗んた情報を悪用して、他人の車を廃車させたり、電気をストップさせたり、麻薬違反をでっち上げる・・
データ社会は、その記録されたデータが正しいことを前提にして機能しています。
もし、そのデータが悪意を持って改ざんされ、個人ではそのデータがねつ造されたものだと証明できない場合、無実の人を簡単に犯罪者に仕立てたり、離婚・失業・破産させたりと様々な形で人生を狂わせることが可能となります。
先日も、FBのいいね!ボタンのあるサイトを閲覧するだけで(いいね!を押さなくても)、個人情報は盗まれているのが話題になっていましたが、個人情報が商売ネタの宝庫である以上、その業者による商業利用はある程度は許容できても、これが第三者に簡単に流出、悪用されるとなると話は別です。
実際には、悪用されない保証などありません。
2008年に出版された本ですので、2011年のテロ以降、「テロ事前防止」という名目でさらに個人情報は様々な形で抜き取られ管理されているのが現状なのでしょう。
たまにニュースででてくる悪魔的天才ハッカーや悪意を持った国家ぐるみのハッカー集団などは、個人情報にも簡単にアクセスできるのでしょうし、コンピュータ管理されている社会的インフラ等のライフラインや航空管制塔を含む交通機関などを狂わせることもやりかねません。
行き過ぎた情報管理社会が、逆に我々の生存を脅かすことにもなりかねない、そうした危険性を告発したミステリーとして読まれるべきです。
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リンカーン・ライムシリーズの第八作。
前作の殺し屋を追いかけているライムに、
従兄弟が殺人の容疑者として逮捕されたという知らせが入る。
二つの捜査のうち、従兄弟の事件を選択するライム。
証拠を、犯人を捏造しているのは、
個人情報を知り尽くしている真犯人。
今まで触れられてこなかったライムの学生時代の話や、
前作で再会した少女、パムの恋愛も面白かったが、
マロイ警部が犯人に殺されてしまったのが衝撃だった。
(下巻へ続く)
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リンカーン・ライムシリーズ#8。ライムのデビュー作「ボーン・コレクタ-」を意識しつつ、著者が日本向けに考えたタイトルだそうな。
巨大「データマイナー」を舞台に、個人データの究極的悪用というか情報社会の落とし穴というかを描く、プライバシーの危機という意味で迫真におっかない話。