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相変わらず高尾さんは物語をきっちりと書いていて、読み物として読み応えがあります。そのせいかBL要素に移行するときの拭えない唐突感が惜しいところ。キャラは良いのでその辺が気にならなければ楽しめるのですが。
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ノベルズの文庫化。
数年ぶりに読んだが、やっぱり好きな話でしたww
雪舟さんの挿絵が、相変わらず美しい!
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会社をクビになり、エリートコースを陥落した斎木明紘は、友人に言われるがままに傷心を癒すために、二週間のアメリカ旅行に出た。
その最中、目印となるものが何もない田舎道で迷い、牧場の柵を壊してしまう。
そこに現れたのはカウボーイのダグラス。
ダグラスはいきなり縄で明紘を縛り上げると、「柵を直せ」と迫ってきた。
当然のことだと思った、明紘は金銭面を負担することを伝えたが、ダグラスに「金の問題ではない」と怒られ、自らの手で柵を直すことを要求される。
そしてそのまま気のいい牧場主に誘われるがままに牧場に長期滞在することになるが……
というお話でした。
あまり人の話を聞かないダグラスに口説かれているうちに、明紘がだんだんとダグラスに惹かれていく感じ、でいいのかな?
旅先のラブアフェアというよりは、傷ついた明紘の気持ちをダグラスが強引に開いていく感じだったと思います。
そこに牧場の経営問題がちょろっと絡んでいる――と。
まあこれで明紘が元は有能な弁護士だったとかだったら、話はもっとどんどん進んでいったと思うんですが……そこはそうではなく。明紘はあくまでもちょっと恵まれていただけの会社員、だったので、それはそれで物語がガチガチにならなくてよかったと思います。
そんなにきれいに物事は進まないけれど、周りの人にちょっとだけ助けを求めていいんだよ、ということが伝わってくる話でした。