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タイトルの通り孤独に関する著者の考え方が述べられた1冊。
自身、一人でいることは嫌いではないし、また著者のファンでもあるので読んでいて「そうだよね」と思うところは幾つもあった。
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孤独と孤立は違う、と言った時点でこの本を読む意義がかなりな部分失われた気が。あとは、割と常識的なことが書いてあるだけと言う感じ。問題なのは孤立なんじゃないかな?
それとも、ここでいうような孤独は問題なのだろうか?自分の感じ方が若い人と離れてしまっただけだろうか。
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無理に何でも人と繋がろうとすることに違和感があると言うひとにオススメです。
孤独であることは日本人の仕事感が変わっていく上で、大切な要素だという。創作活動や考え事をすることが、今後、仕事の割合として増えていくからと言う。
無理に人と繋がろうとする必要はないと思うけど、ひとりであり続ける理由もないと思う。みんなの中にいてもひとりになれる時間があることが大切なのではないでしょうか。
ひとり旅にしても、ひとりを楽しめるものは、みんなでいることも自然と楽しめるのだと思う。
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「なんというか、感情過敏なのでは?」孤独でいることをどうとらえるのかは自分次第。孤独から生まれるものも多い。
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寂しいという感情は、失ったという無念さのことだ。また、その失ったものが、親しさであれば、其れが即ち孤独になる。 孤独を考えることは、それだけでも価値がある人間らしい行動なのだ。 もっと大袈裟に言えば、孤独を考えることは、人として生きていることの価値でもあり、これからも生きていく為の意味でもある、と僕は思う。 ゲリラ的な抵抗 言葉によってコミュニケーションが取れない状態というのは、人間的な行為が殆ど出来ない状態に近い。 多分にエラーを含んだものである 孤独とは、基本的に主観が作るものなのだ 社会の縮図 ワンゲル部 オタク的なものであっても、役にたつ子や凄い子というのは、周囲が必ず意識している。周囲に意識させるだけで、孤独感というものからは逃れられる。友達に会う必要もない。ただ、その自分の個性、自分の才能を磨くことが人生の生き甲斐になることもあって、それがまた寂しさを遠ざける。つまり、もっと役に立つ奴になれば、周囲の人間は無視できなくなる、という信念のようなものに支えられている。これは、精神的な安定が得られ、その人なりの楽しい人生が約束されたようなものだ。 飲み会が虚構だと知って楽しんでいる このエッセンスさえ入れておけば間違いない、という定番になっている 穿った見方をすれば、安物の感動である 寂しさのプラス面 音楽を真剣に聴くという精神集中は、実は思考に近いものだと僕は思っている それほど、人は生きていることといずれ死ぬことから逃れることができないのだ。生き物の宿命と言わざるを得ない。感動が売り物になった現代 感情をコントロールすることの方が美しい 歴史のことはわならないが、昔は、その芸術のユーザ消費者は一部の王族や貴族だっただろう。 ハングリィ精神 多数決で総てが決められるなら長は不要ではないか ブランコを漕いでいるようなもので、前に出たときが楽しく、後ろは寂しい、という揺動である。ここで重要なことは、楽しさだけを大きくすることは出来ない、寂しさだけが大きくなる事はない、という点だ。それが波形の基本である。 言葉ではっきり書くと、孤独を怖れている人は、孤独がどれほど楽しいものか知らないのだ。これは、人生の半分を失っているというだけではなく、波の振動が小さく、真の楽しさに至ってない状況だ、と僕には見える。 歳を取っても相変わらず賑やかさに誘われ、無理に仲間を作ろうとする人もいる。そういう人は、多分酔わないと楽しさを見つけられないだろう。他者の作品で疑似体験した孤独では、どうも嘘っぽくなってしまう。なにかしらディテールが不足しているし、勿論あまりにも杓子定規で、どこにでもあるありきたりのパターンに陥ってしまうだろう。 孤独を知らなくても、勿論生きていける。でも、それは動物的に生きているだけで、人間として生きていることにはならない、と極言することだって可能だろう。 今や人間の仕事の領域は、頭脳による発想へとシフトしている。 年寄りが、風景に美を見るのは、おそらくは自分の死を身近に感じているからだろう。 高尚な虚しさ 詩を作ってみよう 受信オンリィの人 老人が沢山病院に押し寄せているのも何割かはこれだと思う。 金で買った友情なんて、と馬鹿にすることは間違っている。食べるものも、���ジャも、知識も、金で買っているではないか。 研究してみよう 無駄なことをしよう 孤独とは自由の獲得である 宣伝は、現実ではなく願望なのだ。 だらだらとさぼっていたい、今日はやる気がないから寝ていたい、ではやりたいことにならない。それは、やりたいことがない状態であって、人間としては死の次に悪い状態、生きているうちでは最悪の状態である。
孤独が嫌になったら、街へ出ていけば良い。ちょっと話を合わせて笑顔で対応していれば、すぐに仲間もできる。みんな基本的に繋がりたいと思っている人ばかりだから、必ず手を差し伸べてくれるだろう。
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孤独でいいんだと言ってくれるのは安心させてくれる。けど,「失った」という感情からくる寂しさはどうやって埋めればいいのか。「なにもかもが自分から離れていく」という漠然とした喪失感は,より強固な孤独感になる。その孤独感はのちに訪れる「楽しさ」のための準備段階であることは認めても,その波は振動を繰り返す。それは深くなることはあっても消えることはない。時間が過ぎることを待って,他に楽しいことを見つけても,時に干渉し強めあった波が押し寄せる。孤独を受け入れる方法がいくつか書いてあったが,それは喪失感に意識を置かないだけで,ふとした瞬間にまた襲ってくるその波をどう対処したらいいのか。
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人生論とありますが個人的にはエッセイ、と言っていいかと。
帯の「無理につながらなくて、いいじゃないか」にぐっと来ました。どのSNSにも手を出していないと「化石」扱いされるような昨今。でも正直「もうめんどくさ」っていう人多いのではないでしょうか。
森博嗣氏の著作は実は一つも読んだことはありません。
本書、端正な文章だなと思いました。おっしゃることには共感しますし、良くぞ言ってくださったと思うことも多い。考え方はそうですよね、とうなづくところ満載です。
でも、ナンだろう。文章になじみがないせいなのか、時々読み進めるうちにとりとめのない心持になる…
読みようによっては「偏屈おじさんのプチ反逆」に見えなくもないような(大変失礼な発言)
「具体的な手法を書こうと思ったが多分抽象的になった」と最後のほうに書かれているが、そうならざるを得ない自覚を最初からずーっとされながら最後まで書ききられたのではないでしょうか。ここに著された心性は好きです。
でも小説も読んでみよう、とまでは思わなかった。
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20150315読了
人間にとって孤独は悪いことではない、むしろ人間らしい生き方?には必要だと説く本。
森博嗣にとっての生き方、物の見方が垣間見れる。
本論と関係ない所にも新たな発見があった。
特に人間の状態や幸福感を力学に例えるあたりが秀逸。
抽象的な表現が多く消化不良なため、しばらくしたら読み返したい。
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面白かった。孤独、というか友達の少なさや人と比較しての価値観に寂しさを覚えること。それ自体が作られた孤独の価値観に踊らされてるような気がした。孤独を感じること、そこから何かを求めて、喜びや楽しさを感じること。人それぞれのキャパシティや心地よい範囲があっていいのだと思えた。
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中学校と高専、合わせて八年間、クラスメイトとの寮生活を送っていた。学校にいる間だけでなく、朝から晩まで、常に仲間と共にいるのである。それはそれで、当時の私にはとても楽しい環境だった。じゃあ、今、同じ生活をしてみるか? と問われたならば、もう無理だ(^^;;
孤独の楽しさ、孤独の価値を知ってしまったら、常に誰かと一緒にいるという状態は、苦痛でしかない。
もっとも、私が孤独を愛するようになったのは、この八年間の経験があってのことなのだろう。本書で言うところの、ブランコの喩えに当てはまるかもしれない。
とは言っても、今でも、人と会うことや、遊びに行くことが嫌いなわけではなく、仕事もしていれば、同僚とも、来客とも話をするし、会議にも出るし、出れば議論にも参加する。
ただし、飲み会には、ほぼ参加しない。入社当時は行った。けれど、職場での、自分の立ち位置が定まり始めた頃からは、しなくなった。そうして、孤独の時間を確保するようになった。
実は、孤独になること自体、全然、怖いとか、寂しいとか、感じることはなかったのだけれど、それよりも、「自ら孤独を選ぶ」というやり方が、果たして正しいのか? という不安があった。こんなことをしている自分は大丈夫なのか? という疑念である。
しかし、本書がそれを肯定してくれた。
これからも、大勢を認めながら、私は孤独を愛していこうと思った。
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「孤独は創造に望ましい環境。孤独は人間に好ましい状態で、それを追求してきたのが現代社会。それを受け入れ、楽しむ心境をつくろう」という結論になるほど。実行方法も書いてあり実践的。ただ。如何せん冗長すぎて、読むのに骨が折れた。九割くらいは無駄な文章だと思うが、時折はっとする考察がある。
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こうゆう考え方の人もいるんだなという感じ。集団行動が苦手で、学生の頃は大変だったけれど、大人になって1人でいても大丈夫さみしくなくなった環境が良かったと思う。でも、そもそもさみしいと思うことがちがうって言ってる内容。なかなか、そこまでは強くなれないけれど、気持ちは楽になるかな。できれば学生が読むといいんじゃないかな。
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[図書館]
この人のエッセイを読むといつも思うけれど、このひとの子供の意見を聞いてみたい。「嬉しくてもはしゃぐな、悲しくても泣くな」と教育したという。言葉が通じるまでは、叩いて教えたという。
いつも偉そうだし言及されているほとんどの分野において、この人に文句付けられるほど私に知識や経験や思考力があるわけないんだけど、この方針だけは虐待親と何が違うの?と感じる。
「絆は大切」「友達を大事にしよう」というメディアの一辺倒な感動の押し売りを真に受けてる人が多すぎる。
多くの人が、何を望んでいるのかということは、マスコミの宣伝とは逆方向であることが多い。そもそも宣伝というのは、売れなくて困っているから、「今、これが売れています!」と呼び込むのである。宣伝は、現実ではなく願望なのだ。
寂しい時には「作詞」をしてみよ、というのに少し笑ってしまったが、一理あるなぁと思った。
芸術や研究とは、無駄なものに価値を見出すことが、その本質であり、そこにこそ人間だけが到達できる精神がある。孤独が教えてくれるものとは、この価値なのだ。それは、紛れもなく、貧しさとは正反対のものであり、豊かさの中でしか見つけられない。
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やはり森博嗣さんの文章はいいね。読みやすくて、やさしい。内容について目新しいものはあまりないけど、著者だったらこう言うやろうな、感じるやろうな、とか思って読むのがおもしろい。
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他人に迷惑をかけない範囲で自分のやりたいことをやる。自分が前から思ってたことをこうして他にも思ってる人がいるのが分かっただけですごくこの本を読めてよかった。
メディアに周りに躍らされないように。本質を見極めましょう。そんな人になろう。