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世間一般に正しくないと思われる行為をしてしまった親戚への対応をめぐり、家族自体の関係が改善する話。欧米の影響を良くも悪くも受けている日本が、なんでもありになってきているという現状をよくあらわしていると思う。その中で、古き良き道徳なんかを大切にする日本人は、世間知らずで評判な神田うのなどが子供を産んだりすると、急に大人扱いされたりすることにとまどいを感じることなんかがある。そのなんで?という理解できない心情をよくあらわした作品。
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大手保険会社の元重役の夫の妻であるミツエ
娘である奈都子は結婚6年目だが、子供には恵まれない
他人の家に入る性癖を持つ佐智子は
里美に夫であり奈都子のいとこである博昭を寝取られ、
一方的に離婚を言い渡される。
離婚を助長したことに佐智子に申し訳ないと責任を感じたミツエ
結婚式に出席してくれないことを奈都子に説得する里美
午後にお茶を飲みながらまったりと読むことができそうな
ほんわりした本
努力の意味を間違えると怖い)^o^(
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甥っ子の博昭が「できちゃった不倫婚」!ミツエは元妻・佐智子を心配して訪ねるが、離婚のショックで彼女が「奇妙な行動」をとっていることを知る。博昭の新妻はミツエの娘に近づき、事態は複雑に…。第31回すばる文学賞受賞作。
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博昭の不倫の挙句の離婚&できちゃった結婚をきっかけに、博昭の元妻・佐知子、略奪妻・里美、博昭の伯母・ミツエ、その娘・奈都子の不可思議な関わり合いが始まった。年齢も境遇も違う四人の女が、理解できなかったり、身を案じたり、不本意ながら解るような気がしてしまったりしながら、出口のない関わり合いを続けている。解決すべきことも、解決法もないし、どうしたいのかどうなりたいのかもよく判らないのだが、なんとなく女ってこういうものかもしれないなぁと思わされてしまう一冊である。
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最後の方、4人の女性の話がまじありあっていく場面はおもしろい。でも、もう少し描いて欲しかった。
家に勝手にあがりこむ人の様子が、奇妙で面白い心理。
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夫を略奪された佐智子、その夫博昭のいとこ奈都子、奈都子の母ミツコ、博昭の新しい妻里美、この4人の物語。
微妙な関係性の4人が、じわじわと近づいていく。
それぞれ、なんだか曲者で、でも、それぞれに思うところがあって、う~ん、女だなと言う感じ。
ついに4人が相まみえて、さらに、一番問題の二人佐智子と里美を残して、話が終わってしまうなんて、うーっとなります。
初読みの作家さん。
読みやすく、女性心理をうまく描いているなと、興味を持ちました。
誰に共感するか?が問われているようですが、どうにも、誰にも共感はできませんでした。
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原田ひ香さん、「三人屋」「アイビー・ハウス」に続く3冊目「はじまらないティータイム」を読みました。2008.1発行。結論は、とても面白かったです。147ページの作品です。最初から82ページぐらいまでは、物語の背景の説明が続き、タイトルの意味もわからない状態でしたが、82ページからどんどんひきこまれ、もう夢中になりました(笑)そして、144ページになって、「タイトル」、了解しました!(笑)
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2016.10.30読了。
主人公含め、4人の「確執」を持った女達のやりとりでぐんぐん進んでいく。
「努力しない人が苦手なんです」と歪んだ努力を続ける里美にはどうしても気を許せないと思ったが、親や世間の言う通りに真面目に生きてきた主人公の報われない苦しみが似たものだと気付いたとき、少しだけ理解できそうに思えるところがミソかと。
佐智子さんと主人公母は互いに必要とされたい思いでつながっているが、それはひとえに家族ではなく、あくまで他人だから成し得たことだと思う。
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途中でやめられず一気に読んでしまった。他人の家にこっそり入ることが楽しみなんて衝撃。すごく面白かったのに、えっ!?ここで終わりなの!?とちょっとモヤモヤが残る。どんな酷い手段を使っても子供を産む者が勝者って・・・そうなのかも。
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誰のことも好きになれない話なのに
なぜかこころ惹かれちゃう不思議。
努力する人に対して、
悪い意味ですごいと思ったのは初めて。
なんにしても本気でする努力ってすごいんだな。
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全て女性目線で書かれているからか、勉強になった。
ひどい手段でも、子供を授かれば周りからは喜ばれ、しあわせなことなのかな。
妊娠出産ってしあわせの象徴みたいにされるけど、子供ができない人もたくさんいて、そういうことを知っているはずなのに無神経な発言をする人が多いのもまた事実…。
人の家に入るのが好きっていうのも異常ではあるけど気持ちは少しわかる。
外から家を見ていて、他人の家の生活とか、覗いてみたい気持ちになることはあって。
子供の時に感じていた家庭の暖かさとか、帰った時のカレーとか、日曜日の洗濯物とか、そんなのがたまにふっと恋しくなるかんじ。
旦那さんサイドの話も読んでみたいかも。
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面白かったけど…なんて終わり方でしょう。
でもなんか、自分も頑張ってるよねとちょっと心が軽くなった。
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ページ数も多くないしなぁとフランクな気持ちで読み始めたら、まぁなんという濃厚なお話でしょう。
4人の女たちの人生のいろいろ。
本当にとにかく里美が苦手でした。
努力したって…えぇぇ…と思ってしまいました。
私なら話も聞かないし家にもあげない笑
そして、これは完全に私の偏見ですが、パッと見、真面目で落ち着いてそう!って人の方が、超イケメン!!って人より意外と不倫してる気がする。
※個人の感想です
あと、終わり方がザワザワする感じで良いですね。妄想は膨らむばかりです。
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娘、母親、いとこの元嫁、不倫の末に結婚した新しい嫁の4人の女性、それぞれの視点で話が進む。無駄な説明がなくテンポが良い。下世話な感じが楽しく一気に読んだ。ただ、始まらないティータイムがどうなったのか、その後が気になる。。
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ミツエ、奈都子、里美、早智子
みんな一生懸命・・でも、なかなか意のままにはならない。
それでも、なんとか収まるもの
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それぞれ事情を抱えた4人の女性が出てきて、癖の強い面々に読んでいて苦しくなって挫折しそうになりましたが、最後まで読んでよかった!私はこの終わり方好きでした。ハラハラドキドキ、この後どうなっていくのか……自分なりの最後を想像するのが楽しいお話です。