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原田ひ香さんのデビュー作。
4人の女性が順番に語るスタイルです。
離婚した弟を持つ姉。
その2人の母親。
再婚相手。
元妻。
の4人。
この中では姉の存在感が1番薄いけれど
だからこそその姉の気持ちで読み進められるのかもしれない。
あとの3人は分かりやすい歪みがあるかなぁと。
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離婚された妻、略奪した妻、男性の従姉妹と伯母、4人の女性が、それぞれの立場から紡ぐ物語。
だが、なんというか、結婚のイヤな部分がものすごく出ていて、私は結婚してなくて心から良かったと思ってしまう本だった。それでいいのか(汗
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不思議なお話し。場面がどんどん変わっていき、ちょっと読みにくい。後半からようやく、流れに乗れて、最後は一気に読了。
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原田さんの原作のテレビドラマが面白くて、この作家さんの作品を読んでみようと思いました。奈津子の従兄弟、博昭の離婚とそれに伴う再婚と妊娠の話を中心に物語は展開されていく。従兄弟の元奥さん佐智子さん、再婚相手の里美、そして奈津子の母、ミツエ。登場人物、一人一人がどこか強めなクセがある。奈津子は、結婚6年、子どもがいない。そしてそのことを祖母から“子どもを作らなきゃ、一人前の大人とは言えないよ“と冷たく言われる。愛人を妊娠させて離婚したというのに何がいい事なのだろうか、奈津子には理解できない。そして里美、里美は努力をすればなんでも思い通りになると信じて生きてきた。そしてこれらかもそれは変わらない。博昭と結婚する為に産婦人科にかかり筋肉注射までする。奈津子も子どもの頃から親の言う通り勉強し、大学もいいところに入り、男関係も真面目、就職もいいところにできて、30過ぎて結婚、なのに子宮筋腫で子どもが出来ない、里美と同じ真面目な人間なのだ。それなのに、他人の夫を寝とった里美より自分の方がダメな人間だと言われるのはどうしてなのか。努力をした結果、幸せになる資格があるはずだという里美に奈津子は策略だと言う。嵌めたのだと。一方、佐智子は、ピッキングという性癖がある。離婚して十何年ぶりにピッキングをする。人の家のものを盗るのではなく、家の中に入って、こころゆくまで眺める、それだけで心がすっとする、これをしないと自分は生きていけないという。佐智子の事を心配して新しい住まいを探して訪ねてきた
ミツエにピッキング現場を見られ、問い詰められる。ミツエは、佐智子に元夫、博昭の新居をピッキングする提案をする。それでピッキングをやめようということも。ピッキングしたのはよかったのだが、最後は、佐智子と里美が顔を合わせることに。
テーブルの上に薄い紅茶と白湯、ミツエと奈津子が退散したあと、2人はどんな話をするのか、読者の想像力にまかせる形で話は終わる。
個性的な生き生きとした女性、対照的なのは、なんとも覇気のない博昭やミツエのダンナさん。この作家さん、面白いな、また違う作品も読みたい!!
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最初は、誰が誰か分からんくて、読むのやめようかと思った。けど、どんどんメインの登場人物絞られてきて、ちゃんと読めた。
最後2人がどうなったのか気になるけど。
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夫を略奪した女と、された女。その夫の叔母と娘の従姉妹。同時進行で4人それぞれの思惑と探るようなやり取り…で段々何となく分かり合えた感じがホッとして面白かった。
目的が成し遂げられそうもなかった中途半端な状況を軌道修正すべく再度トライする事とか、細かい「女アルアル」がおかしくて。
ラストの二人が気になるけど、この話の流れでは、そう悪いことにはならなそうだと、私もミツエと同じ気持ちだ。
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拘りの強い4人の女性たちの、奇妙な交流と心の解放を描いたヒューマンドラマ。
原田ひ香さんの初期の作品で、第31回すばる文学賞受賞作。
* * * * *
個性的と言えるほど思い込みが激しく拘りも強い4人の女性。ええー、そんな人いる ⁉ 嫌だなあと苦笑しつつも、作者の仕掛けを読むのが楽しい作品でした。
元々思い込みや拘りの強い傾向があったのでしょうが、夫のせいでエスカレートしたと思われるのがミツエ・佐智子・奈都子の3人。 ( ミツエは多少自業自得の感があるけれど佐智子の場合は完全に夫が悪いし奈都子の夫は狭量だ。)
里美だけ異色で、努力を隠れ蓑にして他者の気持ちに思いを馳せないという、嫌われ者パターンの青春時代を送ってきたようで、それがエスカレートの原因になっています。
彼女たちに共通するのは、誰にも理解してもらえない淋しさや空虚感。
ミツエの「独りよがりお節介」病や佐智子の「他人の生活感満喫したい」病はその好例と言えようし、奈都子と里美が意固地になるのも理解はできます。
淋しさや空虚感で心に渦巻くマグマ。そして自分では抑えきれないマグマの噴出。だけど……。
毒を以て毒を制す。4人が互いに関わることで噴火活動は収まり、ミツエは何やら年長者の余裕さえ感じるほどになっているし、奈都子には素直さが戻っている。
そして本来は仇敵の関係になる佐智子と里美には奇妙な友情が芽生えそうなラストシーンで物語は締め括られます。
個人的には4人の誰にも共感しにくいストーリーではあるのだけれど、不思議とおもしろさを感じる作品でした。
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最初視点が次々変わるところがあり、何人かの女性が出てくるのだけど、特にその時の各人のキャラがすごい。ちょっと読むのやめようかなとも思えるくらい…
私としては 他人の家の中を入ってめぐる人1人の主人公の話が読みたいかなあ。
あの変な"努力"する女が最初に出てきた時、『おいしいごはんが食べられますように』の作家と同じ人が書いたのかと思ってしまいました。ちょっと違うけど同じようなタイプの女性。
色んなタイプの女性が出てくるけれど、それぞれがからみあって、良い方向ににいく感じは好きです。
ラストのオチまで、意地悪な目線がなくてそこが良かったと思う。
ラスト2人がどうなったのか、そこが知りたい!
はじまらないティータイムが始まるところで終わり という話の構成
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原田さんが好きなので最初の頃のを読んでみようと借りた。
あっという間に読める内容で、登場人物それぞれがひとくせある性格。
普通に生きてるようで、他者とは相容れない感じ。
だけど徐々に受け入れようと変化する。
最後は読者にお任せしますって感じかな。
でも人ん家に勝手に入っちゃだめでしょう。
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ドタバタ喜劇を観てるような・・・
キャラクターが次々と入れ替わり、
何でこんなに執着するのか?
何でこんなことするのか?
ラストに緞帳がおりた後、
シーンとしているのか、
ドタバタ、ガシャーンとなるのか、
各々が想像するしかない。
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夫を略奪した女と元妻と小姑と娘の四人がそれぞれの立場で考えさせらる本。なんとも言えない後味であった。
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これほど、登場人物をことごとく好きになれない小説も珍しい(笑)
と同時に、そんな人の方が下手に誰かに共感出来ちゃう人よりこの小説を楽しめるのではないか?と思ってしまった不思議な読後感。
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ストーリーも、終わり方もイマイチだった、、、友人に作家さんを勧められて初めて手に取ったから期待してたけど、うーん、だから??何だったんだろう?何を伝えたかったんだろう?と。