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ストーリー的には面白かったが多少文章のボリューム不足で物足らない感じがした。5つの短編からなっているが、それぞれが絡みあっていたらもっと面白く深い物になったと思う。
でもこの作家は追っかけていこう。
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序盤ですぐに物語の世界に引き込まれた。
読みやすいし、キャラもいいし。
ただ、あとからこじつけ?ではないのかもしれないけれど、そういう風に感じるところもあった。
スパイものなんて読んだことがなかったので、新鮮ではあった。
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本が好きなのは、それを読む数時間の間は、いつどこに居ても別世界にいけるからだ。そういう意味では、荒唐無稽な話であればあるほど面白くて、その目的に合致していると言える。
とはいえ、この作品の世界は、これまでに触れたことのない異質の持つ迫力に満ちていた。
これまでに本で読んだり映画で見て知っていると思い込んでいたスパイのイメージを、ものの見事に完膚なきまでに覆された。
結城中佐はじめD機関のメンバーが言うとおり、「見えないこと」「目立たないこと」がスパイの存在価値なのだから。
でもそんなスパイたちが、読者にだけはあっと驚く鮮やかな手際を見せてくれる本作。
エピソードの一つ一つを読む度に、唸り声か感嘆の声しか出てこない傑作だ。
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「死ぬな、殺すな、とらわれるな」
格好良いなあ。憧れの生き方です。
全てにとらわれている私は、結城中佐の視界にすら入らないだろう。
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“この任務を果たすことが出来るのは自分だけだ”あるいは“自分にならこの程度のことは出来なくてはならない”という強烈な自負心だけを矜持に何ものにもとらわれずに生きることを強いられる諜報員の面々。
第二次世界大戦前夜のキナ臭い雰囲気が色濃く醸し出される中で、錯綜する情報、敵味方入り乱れ、頼れるのは自らの心技体意情知のみ。
ちょっと出来過ぎな話だけれど、丁々発止と楽しめる。
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結城中佐かっこいい!
解説のインテリジェンス・ミステリーというジャンルがとても似合う作品。
戦中の一種洗脳のようなあの時代にも事実を見つめ続ける事を怠らなかった人々の物語。
頭使いますが短編なのでさほど苦もなく。続編も読みたいです。
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スパイもの。短編の連作でした。すげー面白かった。結城の底の知れない作戦がすごい。でもひそかに部下思いなところが良い。かっこいいな〜。
それから、スパイ達のキャラがみんな同じに見える。名前が無いのと同じだから、すごく曖昧な存在だな〜というようなことを考えた。
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とにかく、登場人物がかっこいい。
ストーリーの作りはシャーロックホームズ等の王道ミステリー。
だが、スパイという要素で一風変わった雰囲気が味わえる。
著者のミステリーへのこだわりと愛情が伝わってきてとてもよかった。
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第2次世界大戦前のスパイもの。過去自らもスパイとして活躍した結城中佐が、新たに陸軍内に創設したスパイ学校「D機関」。D機関には陸軍内でも異端の天才が集められ、極めて特殊な教育が施された。彼らスパイが跳梁跋扈する裏の世界とは…。表題作含め5編の短編集。
現代の日本はスパイ天国と言われる。しかし、戦前の日本は、陸軍中野学校卒業者を筆頭に、外務省、軍部で数多くのスパイ(間諜と言った方がしっくりくるかもしれない)が活躍していた。諜報(スパイ)活動は、日本のみならず海外列強にとっても政治の裏の顔であった。
個人的には、スパイ個人の活躍や駆け引きも面白いのだが、国際政治を絡めてもうちょっとダイナミックに話を広げてほしかった気がする。政治の「道具」として使われ、報われることのないスパイの哀しさ。とはいえ、続きにあたる「ダブル・ジョーカー」をまだ読んでいないので、文庫化を楽しみに待ちたい。
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何が面白いのかと聞かれると、全く答えられない。でも読後の満足感はかなりのものがあった。頭使う登場人物は非常に大好きです。
でも、彼らみたいな仕事はできない。まず体が悲鳴をあげる。
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五つの短編からなる本ですが、スパイ小説としてそれぞれが知略を巡らせた面白い話に仕上がってます。何ものにもとらわれないというインテリジェンスの真髄が心に残りました。欲を言えば個々の話が絡まりあう長編になれば良かったかな。
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仕事に関係あるようなないような雑務のために読んでみたのですが面白かった。直球のエンタメっていう感じです。戦争扱っているので一歩間違えば不謹慎ネタでしょうがそんなでもなかったなー(でも佐藤優の解説はうーん)。
とういか、読んでいてどうしても頭の中で映像化してしまい勝手に俳優で配役決めてしまいにやにやしながら読んでしまいました。
続刊も文庫化したら買おう。
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うーん、期待した程面白いと感じられないのはなぜなんだろ。結局、手のひらの上で遊ばされて居るだけで知恵比べ的な面白さが感じられなかったからかな。
結城の造形がスーパー過ぎるような気がする。
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天才的な手腕を持ったスパイである結城中佐と、
彼が設立したスパイ養成学校の生徒達の活躍を描いた話
時代設定に最初は抵抗感があったが
そんなことは度外視できる程、
この人の書く天才達はかっこいい
一話一話は比較的短いのに、
その中で丁寧に伏線が張られており
ミステリとしても満腹度が高い良作でした
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スパイ物はあまり読まないので典型的な文庫待ちしてた本。
連作短編集ですが、どれもスパイ物らしいどんでん返しが鮮やかに決まっています。
弱冷房の電車内で読むには最適でしょう。