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『星を継ぐもの』シリーズ第4弾。
3作目、『巨人たちの星』で一旦は完結したシリーズだったはずなのに、何故か4作目です。作者自身も書いているとおり、SFファンタジーという趣の作品です。しかし、終わったシリーズがその後のファンやら編集者やらの都合で復活、というのはどうも好きになれません。そういう商業主義が、読者の想像力を失わせてしまうんではなかろうか…。
と、批判はしたものの、そして、前3作にはかなり劣るものの、エンターテイメントとしてはなお一流です。ゾラックのユーモアもガニメアンと地球人の友情もパワーアップして、心温まる感じがします。コンピュータ内部に立ち上がる新しい宇宙、という発想もおもしろいし。いずれ出てくるにしても、ここまで理論的可能性に熱弁をふるう小説も少ないんじゃないでしょうか。大部分、私にはちんぷんかんぷんです。何度読んでも。そういう意味では、もっとドラマの部分に紙幅を割いて欲しかったとも思うんだけれど、でも、あれだけの技術に関する記述がなければ、この小説はただの夢物語でしかなかったはず。結局、あれがいちばんバランスのいいところなのかもしれません。
あとは、3作目からの現実の時間経過に伴うソ連の崩壊を物語上、どう処理するか、が、やや失敗気味。せっかくソブロスキンという素敵なキャラを登場させていたのに、4作目ではなかったかのようになってしまったのが残念でした。好きだったのになぁ、ソブロスキン…。
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「星を継ぐもの」の4部作の第4編。正確には、3部作の後日談といった感じ。3部作を読んで続きが気になるなら本書もどうぞ。正直なところ第1編のときほど面白くはない。しかし、Virtual Reality に興味があるので由とする[2007/05/20]。
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やっぱり面白いなあ…
ホーガン氏の星を継ぐ者のシリーズですね〜
どうでも良いけどこのシリーズボンドガールならぬハントガールが毎回出てきますね…
リン好きだったんだけどなあ〜
面白い。ハントとダンチェッカー博士との掛け合いも相変わらず面白いし、こちらの宇宙とまるで違う物質原則のまるで違う世界、宇宙、と言う考え方も非常に面白い。万能コンピューターなんてものが出てきてしまうと一般小市民はロクな使い方しないよね、と言う話でもあるのかな?
この本、どうせ一日じゃあ読み終わらないだろうと思い、上巻だけを持って通勤に望んだら…失敗。相変わらず早く続きを読みたい、けど出来るだけ長く読んでいたい。そんなお話なのですよ。
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SFに、そしてホーガンに★二つしかつけないのはちょっと心が痛いのだけど。
オススメ度平均 4.5 かー。
うーん。
ちょっと空回りしてる? という印象。
『星を継ぐもの』のシリーズということで読んでみたんだけど
回を重ねるごとに陳腐化していくような気がする。
それでも二作目のガニメアンとの邂逅はドキドキしたし
三作目もまだ読みどころはあったんだけど。
この作品は…、うーん。
内なる宇宙の発想は面白いと思うのだけど…。
なんだかエラそーな書き方でごめんなさい。
でもちょっと描かれた世界についていけなかったです。
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もうね。
むちゃくちゃな気もしちゃうんだけど
IT の仕事していて、スタートレックを見たことがあって
HAL をしっているならありうる!と首をガクンガクン縦にフルはず。
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ジュヴレンの現状、裏で動く人々と異なる世界、輻輳する話がつながり始めて面白くなりそうなところで終わった。下巻が楽しみ。
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「星を継ぐもの」三部作の続きである必要がない気が。
嫌いではないんだけど…
シリーズものは一度完結させて、長年経って続編を
書くってのは難しいもんなんだろうなあ。
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星を継ぐもの3部作の続編として期待してたのですが
盛り上がりに欠ける展開で、下巻買わずに終わってます。
まあ、ファンタジーと言ってしまえばいいのですが
どうも話しに乗り切れない。
クラークの宇宙のランデブー2を読んだ時と同じ感じです
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ホーガンファンの期待を裏切らない内容。発表時より現代のほうが理解されやすいのかも知れないとは思う。果たして下巻がどうなるか…
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あまり読まなくなったSF小説だけれど
人間の急所を突いていてそれなりに面白い
しかし未来と言うSFにもかかわらず人間社会とそれを構成している個人との関係が
今までの歪みと矛盾を孕んだままで何の変哲も無いことが残念だ
物質文明における価値観ばかりが誇張されて精神的文化面の成長が希薄だ
精神世界ではなくSFで
大自然と人間の心の本質に踏み込んだ画期的な
サイエンスフィクションがあってもいいと思うのだけれども
その点この本などはおしい存在なのかもしれない
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宗教団体が乱立してきた惑星ジェヴァレン。ジェヴァレンで統治にあたるガニメアンからの要請でジェヴァレンを訪れたハント博士とダンチェッカー教授。ハントを訪ねたジャーナリスト・ジーン。情報収集のために彼女の協力を依頼するハント。ジェヴァレン到着直後に起きた橋の崩落事故と新興宗教団体のアヤルタの暗殺。混乱の中で仲間とはぐれたハントを連れ込んだ謎の地球人マレー。ガニメアン臨時政府顧問としてジェヴァレンに住むドイツ人バウマーの怪しい行動。罠にはまり宗教団体光軸教に囚われたジーン。誘拐中の記憶を書きかえられたジーン。再び消えたジーンとバウマー。
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「星を継ぐもの」シリーズの4作目で上下巻からなる完結編になります。
1巻目「星を継ぐもの」では月面で人類に似た異星人を発見調査し現在は消滅した惑星ミネルヴァで生存していたルナリアンという異星人で地球人の祖先と考えられた。
2巻目「ガニメデの優しい巨人」ではルナリアン誕生の遥か以前約2千5百万年前に生存していたガニメアンという異星人と遭遇し地球で心優しく平和主義者のガニメアンと親交を深めた。
3巻目「巨人たちの星」ガニメアンはミネルヴァ消滅後に仲間達が移住したと思われる惑星に向かって新たな旅に出発しジャイスターと呼ばれる新しい故郷に辿り着く。
3巻目で完結だった筈なのにその10年後にこの4作目は発表されました。前作でかつてガニメアンが救済したルナリアン、今はジェヴレン人と呼ばれている人種とガニメアンは共存していたが彼らの陰謀に気づいた地球人とガニメアンは彼らの機軸コンピュータ”ジェヴェックス”を遮断したが惑星ジェヴレンではジェヴレン人の暴動が起き沈静化の為に地球から科学者を呼び寄せる所から物語は始まります。
このシリーズでは地球科学者が主役ですがシリーズを通してもう一つ重要な役割がこの惑星管理や宇宙船管理するコンピュータです。1・2作目では”ゾラック”3作目”ヴィザー”4作目”ジェヴェックス”です。これは単に同時通訳やデータ収集、様々な生活のサポートをするのですが本作ではジェヴレン人は究極の使用法で中枢神経に直接コンタクトする事によるあたかも現実の様な世界を内面に創り出して幻想世界に陶酔している。
シュワルツネガー主演映画の「トータル・リコール」の火星への夢旅行と同じ理屈で衣・食・住更には触感や温度感覚さえも脳を刺激して現実感を創り出せる究極のコンピュータにいつでも継ながる事で現実逃避し無気力な人を培養して行く社会。
無意識な深層心理迄もが記憶として映像化され秘密の無い世界・感情の無い世界に繋がって行く。
怖いです。ネット社会では実感はありませんがいつの日かこんなシステムが出来るかも。。。
そんな私は操られる様に下巻に向かって行きます!
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三部作の続編で、どうにも蛇足感があるが、時代を経て書かれたということで三部作よりも今風になっている。ファンタジーめいた物語と同時進行で進み、バーチャルリアリティーとどう話が繋がるかがテーマであろうことは、タイトルでわかる。
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巨人3部作終了から10年たった1991年に出版された、巨人シリーズの4作目。
なんと今度は我々の宇宙とは全く違う物理法則で動いている違う宇宙が描かれていく。
もちろん主人公は3部作から引き続いてハント、ダンチェッカーが演じるが、もうおなじみになっている2千500万年の時を越えたガニメアンたちも活躍。
そして何よりも、人工知能として宇宙船を動かしたり人と会話をしたり(ジョークまで通じてしまう)するコンピューター「ゾラック」が大活躍する。
内容を書くと、前作までのストーリーまでバレてしまうのであまり詳しくは書けないが、今作も「巨人たちの星」と同じく社会科学的な要素が色濃く流れるストーリー。
宗教に依存してしまう人々。アジテーション、暴動、などなどまるで地球上での出来事のようなことが、他惑星で起こっている。
そして現れる別宇宙。
魔法が使え、機械が存在しない世界。
そこはいったいどこなのか、本当にあるのか。
魔法の世界の真実を知った時、あまりのことに愕然とする。
だけどもしかしたらありえるかもしれないとも思う。
ファンタジーを科学小説に変えてしまう作者の発想力には脱帽
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賛否両論ありそうなところ。
はじめはイマイチ、と思っていたけど、読んだ後しばらくするとふと考えてしまうことがあったり。
まだ消化しきれてないのかも。