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突発的源氏物語強化週間に入り、積読していた瀬戸内寂聴版に取りかかってみた。
筋はすっかり知っているはずなのに引き込まれる。
1巻は一気に読み終わりました。
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高校で習った古文の中で、もっとも印象に残っているのはやはり「源氏物語」である。
冒頭の文句は、覚えさせられたわけでもないのに何年経っても忘れることがない。
「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひける中に…」
世に例のないほど美しく、才能豊かな光源氏。
気に入った女性は、どんな手段を使っても我がものにしようとする。
まだ幼い若紫に心惹かれ、自分の屋敷である二条の院に強引に連れて行く。
つまるところ拐しである。
こんなことが許されるのか、と思いながらも、寂聴さんのすばらしい日本語にどんどん引っ張られて読んでいく。
この巻一でのいちばんのお気に入りは、第ニ帖「帚木」である。
雨夜に頭の中将らと独自の恋愛論を披露しあっているのが実におもしろい。
千年前の男性の考え方って現代人と少しも変わらないのだなあと感じるからである。
幾年もの時が流れても変わることのない人間の機微が巧く描かれていて、「史上最高の恋愛小説」というコピーにも十分納得できる古典文学である。
桐壺 帚木 空蝉 夕顔 若紫 を収録
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マザー•コンプレックスが衝撃的に描かれている第1巻。
亡き母の面影を追って藤壺を想い、その血筋の紫の上を引き取り育てる光の君•••こんな昔からマザコンが認識されていたのかと感心します。
いくつか源氏物語よみましたが、寂聴さんの訳はとても読みやすい。
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ロマンポルノである。誰でも好きな男女の色恋沙汰を当時の男女が夢中になったのはわかる気がする。彰子の部屋を訪れることが前より多くなる一条天皇。 激しく求めあったろうことは想像に難くない。そして現代の紫式部は瀬戸内晴美である。?
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原文をまるまる現代語に訳したものは、現代人にはだらだらとまだるっこしく読み辛いかも…でも読むという経験をしたことは良かったんじゃないかと。
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3年前から購入読み始め、やっと1巻を読み終えた。
紫式部の著書は何人もの現代人に訳されているが、寂聴さんの本を一度読みたいと思っていたので、この著者を選んだ。文章や短歌がやや難しいけれど、なれてくるとなんとか読んでいける。
光源氏が10才から18才までの話。(始めは源氏の父と母の恋物語から)源氏は男前で女好き。父の後妻(源氏より5才年上)にも手を出し、18才のとき、10才の女の子も自分のものにする。女好きであるが、一つ一つ情熱的な恋をしている。残り9冊が楽しみである。
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源氏物語1000年の今年こそ必ず読もうとチャレンジを始めました。昔、古典で勉強したとはいえ、有名な部分しか知りませんでした。現代訳でありながら、古文を読むような優雅な文体で、やはり平安朝だと思いながらも、描かれている色恋の世界は1000年前も現代と同じだと思うと、親しみ深いものがあります。「桐壺」では、桐壺帝の更衣への愛情、それが故の周囲の嫉妬による更衣の衰弱死、残された光源氏と祖母、そして祖母の死といきなり読ませます。そして「帚木」の雨夜の品定めは今読んでも非常にリアリティを感じました。「空蝉」「夕顔」「若紫」とティーンエイジャー光源氏の色恋の精力的な活躍物語は、男女関係の営みという生々しい世界をここまで優雅に描いていることに感動です。それにしても夜這いのような行動がこれだけ出てくるということはこの時代では当たり前のことだったのでしょうか。巻末の要約が分かりやすいです。章を代表する女性の名前が、和歌から出ていると言うのもロマンティックですね。
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年明けから読み始めました。
今5巻目ですがとても面白いです。
寂聴版を読み始めると、田辺版は、小説としておもしろおかしく誇張してあるのかなという印象を受けました。
源氏の君の政治的な側面も描かれていて、解説も合わせて読むと理解が深まります。
丁寧な文章で読みやすく、初めて源氏物語を読む方にもおすすめです。
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言わずと知れた源氏物語にようやくチャレンジすることにしました。全10巻読み切るのにどのくらい時間がかかるやら。
瀬戸内寂聴さんの翻訳なので、読みやすいのですが、原文の雰囲気を残すためかもしれませんが、誰が話しているのか分かりにくい。登場人物のしゃべり言葉がとても似ているので、よく前後関係を把握しないと、誰と誰の会話か、分からなくなってしまいます。
うーん。難しいな。雅な言葉。
でも、最後に寂聴さんのまとめがあるので、これがとても良かった。
さて、2巻へ。
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原文の味わいを損なわない雅な文章で、でもわかりやすく読みやすかったです。この勢いに乗って続きの巻もがんばって読みたいと思います。
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いつかは読んでみたいと思っていた。何かのきっかけが必要だった。先日、すでにリタイアされた国語の先生が勉強会をされるというので、参加してみた。テーマは「古事記」だった。以前、校通信で神話学入門を書いたとき、ある程度読んで中身は知っていた。そのせいもあってか、勉強会の内容よりもそのあとの懇親会が楽しかった。先生の教え子や知人の方々といろいろと話をした。もちろん先生ご自身とも。先生は「勉強が趣味だ」とおっしゃっていた。自分もそうだと言った。その先生の専門が「源氏物語」だった。本当言うと、高校時代、1年間休学したりしていたため、この先生の授業をほとんど受けていない。「源氏物語」の授業も受けていない。先生の恋愛論を聴いたこともない。担任クラスだった卒業生はかなり恋の悩み相談をしてもらっていたようだ。ビートルズが好きだということは知っていた。けれど、それがご主人の影響だというのは知らなかった。懇親会の後、メールでたずねた。源氏を読むなら誰の訳がいいか。お返事をいただいた。それで、古本で探して(100円ではなく)、10冊まとめて購入。読み始めた。一気に買って読めるかどうか心配だったけど、(岩波文庫で買った「ファーブル昆虫記」は結局1冊も読まずじまいだ。)買わないと読まないから買ってしまった。1冊目読めた。意外と早く読めた。どんどん先にすすめた。現在2冊目を読んでいる。そして、来月、また勉強会に参加する。先生に読んでいますよ、と話ができる。なぜ、「源氏物語」を読み始めたか。これは一種の恋のような気がしている。彼女の好きなものを自分も好きになることで彼女のことをより深く知ろうとする。いやもっと簡単に、彼女の気をひこうとする。こんな気持ちは久しぶりなのだ。本当の恋愛というわけではない。憧れというようなものだろうか。「源氏物語」はもちろん恋愛小説だ。いろいろな女性とのいろいろな恋愛がテーマになっている。いまのところ、私には継母(と言っても5歳しか離れていない)との恋が一番せつなくて、気になるところだ。そして、これから1年間勉強会に参加するつもりだけれど、自分自身の恋の行方も気になるなあ。
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さぁ「源氏物語」にチャレンジしようと思い立ち、どの作家の現代語訳にしようかと数日かけて調べる。
瀬戸内寂聴訳は、ですます調の語り口調で中学生でも読めるとのことで安心してチョイスした。
源氏物語は紫式部ひとりで書いたのではなく複数説があるとも言われているようだが、私は紫式部がひとりで書き上げた物語だと、もちろん信じている。
千年も昔に、こんなに面白く人を惹きつける物語を創作した作者はどんな人物なのか、そのひと本人にも興味を抱きつつ読んでいました。
源氏物語は後宮に仕えている女房が語り手となり話が進行していくという設定で書かれている。
その語り手は、途中途中に「内緒の話をひけらかすのは気がひけるけど・・・。」みたいな言い方をして、事の内容にふくみをもたすところが読者の知りたがり心を、突っついてストーリーにハマらせてしまう。
それだからなんなのよ、早く教えてよ!と、読者を惑わすテクニック使いに私もやられました。
当時は印刷技術がないので、紫式部の姉や友人たちが手写しして、それが口コミで伝わり写す人が増えていき読者が広がった模様とのこと。
その時代にいたら喜んで写し手となって読みたかったものです。
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与謝野晶子、谷崎潤一郎の訳に比べ、優しい語り口でとても読みやすく、王朝文学のきらびやかな雰囲気も伝わって現代語訳では今のところ一番お気に入りです。巻末の解説も勉強になりかつ面白い。あさきゆめみしと双璧!
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原文の雰囲気を残しつつ読みやすく訳してあるようなのだが、やはり現代文に比べると読みにくい。普通の文章に出来ないものなのだろうか?巻末に載ってる現代文での要約の方が面白い。
代わる代わる女性に言い寄り恋をして、別れる度に泣いたり悲しんだり。この物語は1000年前に書かれたものですが、今も同じですね。
がんばって全十巻読破したいと思います。
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超恋愛体質のスパダリ光源氏。平安貴族の自由さよ。
やはり、どこかで読破しようと思っていた源氏物語。今でしょ、ということで挑戦。