三矢の教えと二つの港町
2023/06/27 01:58
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の手掛けた「街道物」の
第二十一作です。
本書で著者が訪れる地は、
広島、神戸、横浜という、
少々雑多な感じの取り合わせ。
毛利元就の功績に賛嘆し、
異人館の立地の理由に納得する、
といった趣き。
三矢の教えから二つの港町へ
2022/05/27 03:06
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の書き綴った「街道物」の
第二十一作です。
本書での訪問地は、広島、神戸、横浜という、
やや雑多な感じのする取り合わせです。
毛利元就の功績に目を瞠り、
異人館の立地の理由に膝を打つ、
といった次第。
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普段は何気なく歩いていた街並みが、十倍興味深くなれる本です。
昔歩いた街並みを歴史を深く考えながらもう一度歩いてみたいです。
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大阪に住んでいて、大阪はもちろん大好きで、当然に阪神ファン。京都も結構好きで、よく行きます。しかし、神戸は機会がなかったのか、好きになれませんでした。これを読んで、せっかく近くに住んでるんだから、行かなあかんなぁ、という気になりました。まず甲子園より西へ。
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司馬さんの街道をゆくも21巻まで来ました。今回は広島の奥地と神戸、横浜。表示の写真は横浜ですが横浜が一番ボリュームが少ないです。と言うか司馬さん関西の人だから、横浜に余り思い入れが無いようで書き方が神戸よりもあっさりしている気がします。
一番ページが多いのは広島ですが、広島の奥の方は毛利の出身地という観光物産が有りながら昔も今も宣伝せずにひっそりしているのは、真宗の影響もあるのかななどと思いました。
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本のタイトルには『神戸・横浜ほか』となっていましたが、「芸備の道」がよかったです。広島県の三次を旅したくなりました。予想通り、鉄穴流し・砂鉄が登場しました。奥出雲にたたらばを見に行ったのが懐かしい。
タイトルにある神戸は、次男が今春まで長らく暮らしていた街。この本を読んでおけばよかったと反省。
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以下抜粋~
・(毛利が関ケ原で敗れた際に領土を没収され、一部が農民にならざるをえなかった)
幕末、長州藩が階級・身分をこえて結束がつよかったのは、江戸期に百姓身分であった者も先祖は安芸の毛利家の家来であったという意識があり、それが共有されていたためにちがいない。
たとえば幕末、この藩の高杉晋作が無階級軍である奇兵隊を組織したが、こういう組織は他の藩では考えも及ばないものであった。「もとはといえば安芸で同根だった」という百姓・町人の意識が、新藩軍であるこの組織に志願させるにいたるのである。
・現在、旧生田川の西側の堤路に神戸市役所があるが、市役所の前の道路は、もともとは加納宗七(紀州人)がつくったものである。宗七についての神戸における痕跡は、かれが造成した一画に加納町という町名がつけられているぐらいである。
ともかくも、いまの神戸市街地の原形は、居留地の造成にあるというより、むしろ生田川をつけかえてその旧河道を路幅の豪宕な道路に仕立てあげた明治四年のこの工事であるといってよく、これによって神戸市街の骨格ができあがったといえる。