「映画は映画、私は私ですよ!張さん、現実とフィクションの区別、ちゃんとついてますか?」
2004/07/08 23:43
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投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
唸るチェーンソー、飛び散る血しぶき、謝りまくる少女……。
この作品はタイトルからも分かるように『バウワウ!』の続編、完成半ばで放棄された『島』に住みついた人々の物語です。前作から引き続き登場するキャラクターも何人かおりますが、基本的には新キャラで、新しい物語が語られます。……ということは、また一風変わっていて、やたら危険なキャラクターがぞろぞろ登場してくるということです。これが成田作品の特徴です。
他の作品だったらメインキャラになりそうな個性的な連中、宇宙人でも超能力者でもないのになんでそんなことができますか?と言いたくなる登場人物がぞろぞろ集まってきて、そんな集団の中でも誰も個性が埋没しないんですね。ここらの人物設定と描写力はスゴイです。
今回のメイン役者となるのは2人。島に捨てられた子供たちを束ねあげ、最下層に巣くうネズミに仕立て上げた少年ネジロ。この、人を殺すことさえ平然とおこなうネジロも怖いけれど、彼に従う<ラッツ>の子供たちの、生きる為に考えることも感じることもしないで言われるままに動く姿の方が不気味です。
それから目が前髪で隠れてしまう少女、砂原潤。月に1度のジャンケン大会で2年間無敗を誇る護衛部隊長。無邪気な姿の陰に鋭い牙を隠し持つ可愛らしい猫。彼女の縦横無尽に走る回る姿は、この「島」の狂気の象徴であり、希望です。
『バウワウ!』と続けて読んでも楽しめますが、これだけいきなり読んでも充分に面白いかと思います。名前くらいしか出てこない怪しい人物が何人もいますが、両方読んでも名前しか出てこない人も多いので気にすることはありません。
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「バウワウ!」の続きの話で、全作とは対照的な一冊。まず主人公が女の子だし。チェーンソー持って暴れる潤ちゃんは見物w
で、この巻の萌えキャラはズバリ「ボス」。名前を毎日変えるのも面白いねっ。で、フト思ったんだけどイーリーってメチャクチャ美人やん。かっかっかっかっこいいやん。ああいうお姉さまキャラも好きです。
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「酷いですよ張さん! 人をジェイソン呼ばわりなんて! いいですか、『十三日の金曜日』シリーズの中で、彼は一度もチェーンソーを使ってないんですよ! 紳士なんですよ!」(p.70 l.16〜p.71 l.1)
『バウワウ!』よりは主人公が大人しい分、展開も控えめだったかな? と感じたが、『バウワウ!』の世界観をもう少し楽観的に楽しめる内容に仕上がっている印象。
続刊を念頭に書いている作品らしかったので、続刊のために世界観を深める意味と、前巻の登場人物のその後や新しいキャラの顔見せと考えるなら、それ以上に十分読み応えのある内容だったと思う。
ただやっぱり、前巻にいたような「突っ走ったひとたち」が少なかったので、全体として控えめな印象になっている感じ。
でも続刊がとても楽しみになるような、そんなお話でした。
設定は絶望的な感じですが、お話に救いがあるので、読んでいてとても安心できます。
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「酷いですよ張さん! 人をジェイソン呼ばわりなんて! いいですか、『13日の金曜日』シリーズの中で、彼は一度もチェーンソーを使ってないんですよ! 紳士なんですよ!」「紳士ってお前」◆2006.04.05.読了。所有。張と潤のコンビが愛しい…!しかし、遅出ししてまで、潤がリーダーになりたがった理由って何だったのか。
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萌え娘キャラを主役にしますと言って芸風でないと否定され「いや、友達はチェーンソーって設定で」「採用」。この逸話が内容の6割。残る4割、ネジロとラッツのキャラメイクは流石としか言い様がない。視点人物は皆比較的救いようのない境遇にあるはずなのに、読後感は穏やかで優しく爽やか。そのことに気付いたとき、その力に改めて感動を覚えた。
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まさかの二刀流チェーンソー娘。しかも性格がもろ変わるという。カルロスさんが好きなんだ、マイナーどころだけども。
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『越佐大橋シリーズ』第二弾
バウワウ!の続きとなる作品です。
お勧めキャラ:砂原潤(さはら じゅん)
理由:そりゃ、美人と美少女の間みたいスタイルに、あんなもん二刀流で使っていたら誰だって惚れますよ。
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鼠と猫の追いかけっこといえば「トム&ジェリー」を思い浮かべるおいらですがw
こちらの鼠と猫の追いかけっこもなんとも楽しいものでしたね。
舞台は佐渡島と新潟を結ぶ橋の上に建設された某都市。
完成間際に放棄された都市を仕切るのは裏社会の皆様。
対立する二代巨頭に抗うは捨てられた少年が率いるラッツなるネズミさん。
あい対する猫ちゃんは二刀流のチェーンソー使い(え)。
重たいストーリーの後にはこれ位のライト感が心地良いかなw
ちゃんと可愛い猫ちゃんが出てるし・・・ボソッ(そこか!!)
ふぅうん・・・これって同じ舞台でワンちゃんのも出てるのね・・・・・・。
犬好きの人のために読んでみるかな。
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今回も面白かったです.バッカーノやヴぁんぷよりはどたばたせず,
ミステリーを読んでる感じでした^^
よく皆さんの話に出てくるネジロくんが出てきましたねー
私は美咲ちゃんと潤ちゃんがすごく気になりました^^
あとカルロス!外見が…大ヒットですすいません.笑
彼って…バッカーノの彼に関係あるんですかね?!わくわく
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越佐大橋シリーズ第二弾、
ということを知らずに読んでしまったわけですが、
これだけで読んでも問題なく面白かったです。
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今回は東区画が中心の話。
なかなか、予想だにしない展開でおもしろかった。
しかし、Bawwow程の驚きはなかったかな・・・。
でも、チェーンソーを持った女の子が主役って、考えつかんわ~。
はやくがるぐるを読みたい!!
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本人自体が登場していない雨霧さんや再び登場する気配の強い狗木や戌井など次巻への引きが強かったです。
しかしこの巻だけでも魅力的なキャラクターがたくさん登場したので充分に満足できました。
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女の子の武器がチェーンソーって意外性がすごいですよね。次回は戌井が出てくるみたい。楽しみ!買いにいかなくては!
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シリーズ作とは知らずに読了。この作者らしく登場人物がとても魅力的で、現実ではあり得ないような人物が楽しめました。二刀流チェーンソーの女の子って時点で自分には思いつきません。
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ネジロが救われて良かったなぁ
楽しくて一気に読んだ
二回目だけども
成田良悟の作品には感情がない人間が多い気がする
いいなりになる人間と言うか
大人だったらサイコパスって呼ばれちゃうのかな
サイコパスは頭がいい人が多いからいいなりにはならないのかしら?
成田良悟は善悪が曖昧な人をとても魅力的に描く
伊坂さんに似てるな
やっぱりこの二人の合作が読んでみたいなぁ