紙の本
わかりやすい
2023/08/09 11:52
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本国憲法が、わかりやすい日本語に訳してあって、理解しやすかったです。遠い存在でなく、身近のものにしていきたいです。
電子書籍
日本人なら知るべき憲法の全容
2016/08/21 22:26
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
じっくりと日本国憲法を読んだことの無かった私。
一国民として恥ずかしい話だ。
取っつきやすそうなこの本を選んで読んでみた。
改めて憲法を読むと、衆参両議院の在り方や、内閣の位置など
よく見えてくる。
憲法改正の議論になるのは9条だけではおかしいように思う。
個人情報保護法等 世相に合わせた条文も盛り込んだ方が
良いのではないだろうか?
などと書きかけたところで、それを明文化するとなると、
また別の波紋を呼ぶような予感がして、
盛り込むのは困難と結論が見えた・・・。
憲法とはなかなか奥行の深いものだ。
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翻訳と解説がメインとなっていて、読みやすかった。日本国憲法に一度は目を通しておきたかったので、良い機会となりました。あとがきの立憲主義に関する話なども良かったです。
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日本国憲法と大日本帝国憲法の逐条解説本です。
極端に偏った解釈はされていないように思いましたし、大胆すぎるほどに意訳されてしまっているということもないので、そういう微妙なバランスがとれた一冊だと思います。
解説はシンプルで、判例などの引用もありませんし、学説の分かれるところを詳細に解釈する内容もありません。したがって学習用というよりは、憲法の理念を理解して憲法改正論争に対して意見を形成していくきっかけとなるように意図されたものではないかと感じました。
私は、ふざけた「口語訳」本よりはこちらがお勧めです。
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【選書の理由】
新刊で、カリスマ講師が詳しく解説しているので読みたいと思いました。
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伊藤真『現代語訳 日本国憲法』ちくま新書、読了。本書は長らく法曹教育に携わってきた著者による日本国憲法と大日本帝国憲法の現代語訳。近現代日本の性格を規定した二つの憲法を読み返すことで、この国の過去、現在、未来が浮かび上がる。条文ごとに解説付き。憲法の基礎的知識習得の上で必携の一冊。
例えば11条~「国民は誰でも、すべての人権をもっている。このような人権は、公権力によって侵されてはならいものであるし、人間として生まれた人、またこれから生まれてくる将来のすべての人に与えられる永久のものである」(基本的人権の性質)。
巻末訳者解説では近代国家と立憲主義について言及。立憲主義は「当たり前」過ぎるから改めて解説されることが少ない。要は「憲法の価値は個人の尊重(尊厳)にあり、憲法は国家を縛るための道具」。個人を束縛する法律と国家を束縛する憲法は矢印の向きが逆。
民主主義国家は、国民の多数意思に従って政治的な決定が下される。しかし多数派が常に正しいとは限らないから、人間の弱さに着目する必要がある。いわばあらかじめ歯止めを掛ける仕組みが必要であり、それが憲法。国家権力の制限こそ民主的正当性を確立する。
憲法は国家の基本法だから、文化や道徳を盛り込むべきだとの声も多いが、憲法の役割は「自由のために権力を縛る道具」に過ぎないから、「国の形を書けばそのとおりに実現される魔法の杖」ではない。倫理的な価値は押しつけるものではなく内発性が重要になる。
自分たちの生まれ故郷を縛るのはおかしいとの立憲主義批判がある。しかし、立憲主義的拘束対象の「国」とは、カントリーではなくステートとかガバメント。人為的に作った権力主体と郷土を錯覚することなく、機能としての国家理解から始める必要がある。
立憲主義は「人間が間違いを犯す生き物である」という真理に対する謙虚さの現れであり、その内実としての平和主義も「人類の英知の結晶」。決して西洋の借り物でなく、日本の伝統にも根ざすもの。易きに流れず原点にたち戻させてくれる一冊。
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憲法が危機に陥っている今だからこそ、憲法をしっかり理解することが大事だと思います。本書は日本国憲法と大日本帝国憲法をわかりやすく口語訳されたものです。比べてみると、以外と多くの部分で似ていますが、平和と人権の部分については大きな違いがあります。また憲法を考えるに際して重要な点は立憲主義を外してはいけないということです。著者曰く、立憲主義は、人間が間違いを犯す生き物であるという真理に対する謙虚さの現れ、いわば人類の英知の結晶だと言える、ということです。今、出ている解釈改憲は、違憲事実を積み重ねることであり、そのことにより、法や権力の存在自体が、自己矛盾に陥る可能性が高いことを認識すべきでしょう。
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右ページに条文の「現代語訳」、左ページにその条文の「解説」というスタイルなんだけど、「現代語訳」よりも条文そのものを載せてほしかった。
「現代語訳」によって、大して分りやすくなるわけでもなく、ただ冗長でリズム感とか力強さが失われているだけのように感じられた。
「国会は国権の最高機関であって」(第41条)を「国会は国の権力の中で最も民意に近い重要な組織であり」というのは「訳」じゃなくて「解説」じゃないかな?
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日本国憲法だけでなく大日本帝国憲法もあるし、単に現代語訳しているだけではなく解説もあるのに、どうしてこういう題名にしてしまったのだろう?もったいない。この方が売れるという編集者の判断か。池上彰の「超訳」よりはこっちの方が全然いいのは間違いないんだが。