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幻魔大戦 11 闇の波動 みんなのレビュー

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一般書

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電子書籍

表紙背景は幻魔と思われるが、ジャバザハットに思えて仕方がない

2023/09/02 23:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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一月上旬から十四日の話。ほぼ章ごとに場面や登場人物が変わるという珍しいパターンで、小さなエピソードの中に、今後の展開の伏線が張られている一方、楽屋落ちが差しはさまれるというレアな場面も。全体としては生まれ変わったような郁江と、変貌していく高鳥の動きが描かれ、丈の神秘性が深まってその内面性がうかがえにくくなっていく。

 冒頭、郁江の執刀医だった笛川医師、松代看護婦に郁江の父、井沢謙吉と杉村由紀が面会、その後、郁江の快気祝いのパーティーが決まる。
 1月8日。丈と郁江は高校には出席していない状態。事務所での丈と郁江の会話の傍ら、杉村は疎外感や嫉妬感でもやもやしていたものの、丈の一言で舞い上がってしまうという不安定な状態。丈の執筆した"幻魔の標的"が光年社から三月初めに出る予定。最初は懐疑的だった担当の小浜は、丈との打ち合わせで改心したように協力的になる。ぱっとしない青年部部長の内村久雄は、井沢郁江のおだて(?)に乗せられて、やる気を出し始める。
 1月11日。新年講演会をひかえて、自宅にも帰れない丈のために姉の三千子が着替えなどを届けるために事務所を訪れる。それを目ざとく見つけた高鳥が案内を行うも、郁江に横取りされてしまう。三千子は会員の前で挨拶を行うつもりが、なぜか講演会のようになってしまい、丈の幼いころの話を始めてしまう。結局、丈には会わずに帰ってしまうが、高鳥からガードするため郁江が駅まで送っていく。杉村由紀は、丈から預かった著書の印税二百万円を銀行に預けに外出する。秘書室の運営に悩んでいる状況で、秘書見習いの郁江が高鳥と会っているところを目撃する。夜、丈は田崎宏が作った無名塾に行く。その席で、警察が丈の身辺を内定していることを田崎より聞く。また塾長になることを引き受ける。塾での会話のシーンで、江田四朗の動きや幻魔の攻撃のやり方に関するやりとりがあり、意識誘導というキーワードが出てくる。郁江が幻魔問題担当問役割を与えられる。丈は、幻魔による会への破壊工作が始まっており、手先が買いに入り込んでいる、と明言する。また、"幻魔の康夫"が話題に上がり、塾生の過去生の話になり、張孔堂=由井正雪のことがでてくる。
 1月13日19時。郁江と高鳥の喫茶店での会話。実在した一の日会のメンバーがちらっと出てくる。喫茶店をでたところで、いきなり5人のチンピラに襲撃されるものの、なんとか
難を逃れる。
 1月14日、新年講演会の当日、会の事務所に英語で電話がかかってくる。その場にいた高鳥が対応、メイン財団のジョン・メインに自分を売り込みにかかる。

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