電子書籍
アニメを見て大人買い
2016/08/18 00:22
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投稿者:月緒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はコメディ系の美少女ファンタジーだと思ってあまり期待してなかったのですが、蓋を開けてみたら、まぁビックリ! とてもしっかりしたストーリーのある戦術軍記ものでした。精霊というファンタジー要素もあるのですが、この流れだと、ファンタジー要素はおまけみたいなもので、今後も如何に戦術で相手を打ち破るか…という話がメインになりそうです。
ただ他とは違うのが、この作品自体のゴール。最後の皇女の提案にはかなりビックリしました!まさか、そうくるとは! そのゴールを前提にすることで、この作品はただの英雄群像劇ではなくなっています。今後の展開によっては、読み手に鬼気迫る哀愁すら感じさせるかもしれない。
人気があるのも頷けます。
紙の本
皇女が設定する奇妙なゴール
2015/09/17 15:30
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルデラ教を国教とするカトヴァーナ帝国では、人々はそれぞれ自分に適した四大精霊のいずれかを相棒とし、そのエネルギーを利用して生活している。そしてその力は、軍事にも利用され、しかし、教義を超える神を冒涜する様な使い方は、固く戒められていた。
だが時代は変わり始める。初めての科学者となるアナライ・カーンが生まれ、その生徒たちが隣国キオカ共和国に科学的思考を植え付け始めると、戦況は大きく変わり始める。
かつてカトヴァーナ帝国最高司令官であり、軍人失格として獄死したバダ・サンクレイの忘れ形見であるイクタ・ソロークは、帝立シガル高等学校の卒業を迎えていた。白兵戦術の名門イグセム家のヤトリシノ・イグセムとの契約で、帝都の帝立図書館の司書というポストを約束してもらう代わりに、彼女が高等士官試験に首席合格するサポートをすることになっていたイクタ・ソロークは、人生最後の頑張りとして、怠惰な気持ちを無理やり押し込めて頑張るつもりだった。
しかし、高等士官試験に向かう船が沈没し、乗り合わせた戦列銃兵戦術の名門レミオン家の三男トルウェイ・レミオンや、マシュー・テトジリチ、衛生兵を目指す年上のハローマ・ベッケル、そして何より、第三皇女のシャミーユ・キトラ・カトヴァンマニニクと共に、キオカ共和国国境へと流されてしまった。
立場的に投降はあり得ない。だが、激戦区での国境越えは一筋縄ではいかない。そんな状況で、年増好きの怠け者にしか思えないイクタは、その才能の一片を示し、常勝将軍としての人生の第一歩を歩み始める。
基本的に会戦形式の戦闘が主流な世界観における、戦時の英雄の活躍を描く物語ではあるのだが、その目指す終着点が少しばかり珍しい。戦争を目的達成のための手段と捉えるならば、目的設定が特殊なのだ。他人任せの内政改革とでも称すべきか。
主人公が年上の女と見ればとにかく口説くという、英雄色を好むを地で行くような性格として設定されているのだが、ヒロインにして最強戦士でもあるヤトリシノとの奇妙なまでの信頼関係も中々に業が深く面白い。
電子書籍
意外と面白い
2016/12/05 18:13
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投稿者:ヴォコチャ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーを普通に読まない人も楽しめる作品です。ストーリーが新鮮で主人公が面白いのですが、まだまだ序盤ということもあり、時々ちょっとだるく感じることもあるかもしれません。
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面白い。こういうファンタジー戦記大好き。私の中ではかなり当たりの部類なんですけどw
前シリーズが微妙に合わなかったのでどうかなーと思っていたけど、これはいい。次以降に期待。
でも、やっぱり、モノクロのイラストは微妙だね……。カラーはよくてもモノクロが微妙な方が増えましたね。
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これはいい戦記物。楽しく読めました。ファンタジックな要素もあったけどこの巻ではあまり目立たなかったかな?主人公のイクタが個人的には特に好きなキャラで。智将タイプいいなぁ。決して勇将じゃないですが。勇将じゃないですが。大事なことなので(ry最後のシャミーユの策は今までに読んだことないパターンだったので興味深い。これからどう展開させるのか楽しみ。あ、個人的にはハロ推しで。天然毒舌イイじゃないかっ。
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ファンタジー系軍記モノ。『アルデラミン』は星の名前だそうだけど、その意味は『王の右腕』ということらしい。なるほど。
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ラストが非常によかった。こんな物語のゴール設定は初めて見た。
頭脳の異端性のみが武器で、特殊能力を持たない主人公がこれを達成できるようには思えない。
ただ物語である以上当然そこにたどり着くはずなわけで、それゆえに続きが気になって仕方がない。
打ち切りにならず最後まできっちり書ききってくれることを祈るばかりである。
トルウェイ・マシュー・ハロの挿絵が無かったのが不満っちゃぁ不満
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「怠け者の少年が名将と呼ばれるとは、誰も予想していなかった」
っていうような帯の一言に一目惚れして購入。
剣と精霊のファンタジーですが、魔法的要素は四大精霊の存在と行動以外になく、むしろ主人公イクタ君の「科学」とか「弁舌」とか「用兵術」とか「戦術」に爽快感があります。
今後が楽しみなシリーズが一つ増えました。
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主人公が不埒なヤン・ウェンリー?
それは冗談として、
『騎士団』のバランスがよく考えられている…ような気がする。
イクタ&ヤトリ(『剣化』したヤトリ△!)はテッパンとして
マシューの大化けを期待したい(マジ)
ハロは一服の清涼剤w
トルウェイがヤトリと並び立てるところまでいくと完璧(個人的に)
でもどうやら『お姫さん』と『英雄』の物語になるんだろうか?
2巻は明日の晩のお楽しみ!
もすこし『敵』が優秀じゃないともりあがらんよな。
ヤンにはラインハルトがおったやん。
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インド亜大陸かー。
露出度高いのは絵的にいいよね。
大尉にもなって不良高校生みたいな事してるのは萎える。
あと主人公や赤い人の兵科がもやっとしてるのは良くないかな。
折角精霊別で兵科を分けてるんだから、それぞれもっと特色があった方がいいと思う。
いやまぁ、演習で火使ったらまずいとは思うんだが。
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「このラノ2013」で全くのノーマークだったところでなんと13位。
確かにとても面白かったと思いますが、既刊2巻(というか対象期間内では1巻)の段階でここまで評価されるのはさすがに過大。いかにも「ここから物語が動き出す!」みたいな終わり方するので。
これが評価されるなら、「エスケヱプ・スピヰド」とか「烙印の紋章」とかももう少し評価されてもいいと思うんだけどな。
六花の勇者もそうだけど、協力者層は「今は地味でも今後に期待」な作品を推す傾向ですよねー。
内容としては、まあこのラノのコメント通り。
戦争嫌いの怠け者の主人公が、運命に翻弄されて一国の英雄に祭り上げられていく。しかも主人公には軍師として天才的な才覚があって、バンバン味方を勝ちに導いちゃうっていう。1巻は士官学校に入学して、先輩相手の模擬戦闘で活躍するところで次巻に続く。
主人公の作戦とか先読みの技術は読んでてワクワクする。まあ勝つように書かれているから当然だし、ちょっと主人公無双過ぎる感じもしたけど、1巻ということを考えれば良いキャラ紹介になったかも。
一癖ありそうな主人公の仲間たちも、良い意味で個性的でいい仲間。
誇り高きエリートヒロイン、みくるちゃんタイプの優しいいじられキャラ、臆病だけど実力は確かな爽やかイケメン、才能に劣りながらも着実に努力を重ねるデブ、腹に一物抱える王妃殿下。
主人公含めると男女比3:3というのも好感度アップです。
大人たちもきちんと活躍しているところもイイ。ラノベだと一方的に少年少女が正義、大人たちは頭の固いアホか腹黒い自己中ばかり、というのがよくありますが、この作品はそうではなかった。
世界観も、結構作り込まれていそうだけど、スっと頭に入ってくる感じ。オリジナルっぽい舞台ながら、余計な部分は現代日本のものを取り入れていて、解説過多にならなかった点は高く評価したい。
前作「神と奴隷の誕生構文」の失敗点は、世界観の説明が下手だったのと、ヒロイン含めキャラの魅力が全くなかったところだと思うので、今回は相当改善されてる感じです。
・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。
とまあ褒めちぎってみました。
ですが、冒頭にも言った通り、1巻でこの水準の作品は他にもたくさんあります。その中で、これだけがこのラノ13位という高評価を得たことは、なんだか納得いかない。
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異世界ファンタジーの戦記物というと往年の名作「ロードス島戦記」を始め「空ノ鐘の響く惑星で」「火の国、風の国物語」などの傑作がありますが、この「天鏡のアルデラミン」もそのリストに加わってくる作品でしょう。それほど面白く、また今後を期待させる作品でした。
個人的に、何よりの魅力は主人公イクタのキャラクター。
基本的に怠けたがりで軍を嫌っており、しかし指揮官としての才能に溢れ軍人の道を歩む様はかの魔術師ヤン・ウェンリーと重なります。。
まぁ女たらしという点でヤンとは決定的に違うわけだけどw
「怠け者で女好き」という言い方をするとどうしようもないキャラな気がするけど、そんなイクタが機転を利かせて道を切り開き知を武器に戦に勝利していくのはまさに痛快。
また、そんなイクタと周りのキャラとの関係も見どころです。
軍閥の名家出身であるヒロインのヤトリとの信頼関係は他人には計り知れぬところがあり、また12歳にして気丈にふるまう皇女シャミーユとの微妙な距離感も見ていてニヤニヤします。
キャラだけでなく、集団対集団の模擬選の展開も見事。
怠けるためには全力を尽くすことを厭わないイクタの部隊捌きは、ドキドキハラハラとはまた違った楽しさがあります。
「戦術と戦略」に注目する集団戦は銀河英雄伝説を彷彿とさせ、目が離せません。
極端なジャンル、癖のある主人公故好き嫌いがはっきり分かれそうな作品だけど、それだけに好きな人にはたまらない作品です。
それこそ往年の名作を引き合いに出すほど。
今後も楽しみです。
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能ある鷹は爪を隠し怠惰を求めた、主人公のイクタはそんな存在。イクタの軍師としての才能、そして最後に来る姫との会合。この最後の話が良い感じに2巻以降につながっていくんだろうね。
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今季このラノのダークホース。
やっと読みました。なかなか近所に売ってなくてなw
とりあえず前半の読みづらさは急ぎ足のせいでしょうか?
とにかく、会話の間に地の文が少なかったり
急に話が大きく動いてたり、
もうちょっと余裕のある書き方してほしかったです。
あの船のくだりとか特にですね。
え?って思ったら騒いでるみたいな…
まあ、1巻の終わらせたいポイントと、
ページ数を考えると仕方の無い処置だったのかもしれませんが。
なんかイメージとしては『新世界より』の上巻を
半冊に圧縮したかのようなプレッシャーを感じますw
じゃあつまらなかったのかと言われるとそんなわけもなく、
こんだけラノベ仲間の評判が良ければ面白くないわけがなく、
内容的にもキャラ的にも合わないことはなかった。
ただ白黒のイラストが微妙だけどな。体描くの下手ね…
あとヤトリがめだかちゃんみたいww
後半の展開は評判に違わぬ面白さでした。
ステレオタイプの嫌な先輩とか、
ご都合的に主人公の性格がすっぽり嵌まってるとことか、
まあ、文句のつけどころは探せばありますが、
探す必要が無いくらいには夢中にさせていただきました。
面白かったです。
にしても、タイトルが今後のネタバレっぽく見えるのは、
俺だけなんでしょうか…??
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評価:☆4.5
戦乱渦巻く世界を、軍人としての卓越した才で生き抜く少年イクタ。その波乱万丈の半生を描く、早大なファンタジー戦記、ここに開幕!
いやー面白かったです!
主人公は知恵が回る無気力系。一見ちゃらけた男のようだけど、的確な指示を飛ばして快進撃を続ける姿は爽快。
でも過去に自分の父親が軍に殺されてることもあって、時折感情を露わにすることもあるので感情移入も出来るのが良い。
他のキャラも一巻から十分にキャラが立っていて読みやすかったです。
そして姫がイクタに示したカトヴァーナ帝国を救う方法がまた面白い!
そんなの出来るか?と思うのと同時にイクタならやってくれそうな気がするから不思議。
ここからもどんどん盛り上がっていきそうで楽しみ。
「……ヤトリ。イクタ・ソロークとは、結局、どのような男なのだ……?」
「ひねくれた男です。……けれど殿下、真っ直ぐな棒だけでは家も建ちませんから」