紙の本
転職するべきか。とどまるべきか。
2005/01/17 11:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スンヘイホ - この投稿者のレビュー一覧を見る
転職・起業をテーマに軽い語り口で説教する。冷静に考えれば「そりゃそうだ」と納得。そして、考え方次第で幸せな人生が送れるということを教えてくれる。
著者が経済アナリストという先入観もあるが、人材も商品として評価される市場原理が働いているという一貫した主張が伝わってくる。買い手は安くて良い人材が欲しい。しかし、自分という100円の商品を1万円で買ってくれる企業が現れることを期待している人はいないか。
今、転職をしようかどうか考えている人は、この本を読んでもう一度冷静に考えて見るのも良い。単に転職を思いとどまらせるだけの内容ではない。「年収300万円時代を生き抜く経済学」の著者が、同じ価値観に基づいた生き方・考え方を教えてくれる。ただし、あくまでも軽い乗りで。
転職するためには、自分の付加価値を高めなければ誰からもオファーはこない。一方、付加価値が高まると社内でキャリアアップするチャンスが見え隠れしてくる。こういったジレンマに陥った転職(志望)経験を持つ者にとっては、今さらという内容かもしれないが共感しつつ面白く読める。平易な言葉で読み易く2時間くらいで一気に読み終えてしまった。
投稿元:
レビューを見る
転職がしたいと思って読んだわけではないのですが、もしそんな未来が来たとしたら・・・ということでサキヨミ。
この本が必要となる人は「年収300万円」時代が到来しても、「普通のサラリーマンでいられるという小さな幸せ」を見つけ、より楽しく充実した「今」を生きたいと思う人なのかなぁ〜と読み進めていく中で感じました。
森永氏としては現代日本において、転職や起業に夢を抱いて、会社を辞めるという決断を下すまでに犯しがちな勘違いを「キケン」とし、その「処方箋」として「サラリーマンであることの幸せ」について考えて、この本を作られたとのこと。
割とフランクに「キケン」と「処方箋」を書かれていて、その間にエピソードなどを書かれている手法。ちょっと私には合わなかったです。私の感じとしては割りと【ポジティブ】な人や【上を目指している】人には向かない一冊ではないかと思いました。
まずは手にとって一読されてから考えられると良いかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
会社を辞めるな、大変だよ。って話。
まぁ多少嫌なことがあっても辞めない方がいいのだろうけど、逆に考えるとちょっとでも合わないなぁと思うことがあれば、それは年月を経るうちにレバレッジが効いてあわなくなっていくのだから、違和感を感じた時点でとっとと辞めたほうがよいと思う。もしくは、嫌な思いをしながら定年まで過ごすか。
私は何回かの転職の末、今の会社につとめてもうすぐ10年だが、どうにもイヤになって、辞めてしまおうと算段しているところ。辞めることによるデメリットを理解できたが、それでも辞めたいということもある。少し頭は冷やしたけど、人間って論理だけの人間ではない。
投稿元:
レビューを見る
確かに仕事を辞めるのは自殺行為。
まずは会社内でしっかり実力をつけなくちゃ。
目の前のことをしっかりこなせないようじゃ、どこに行っても通用しないわな。
とはいっても、「辞めてやるっ!」と思うときもあるなぁ。
投稿元:
レビューを見る
この本が出て10年以上経つ今でも十分当てはまることが書かれてる。そこそこの収入でいかにハッピーにやっていくか、人生のいろんなことを犠牲にしてまでいわゆる勝ち組になりたいですか、的なところ。
投稿元:
レビューを見る
今となっては古い本だけど、森永氏の意見に共感できることは多い。仕事が全てと思わないこと。年収にこだわらないこと。今に感謝すること。外部ネットワークを持つこと。。。。改めたい。
投稿元:
レビューを見る
年収300万円で身の丈に合う生活を送れば幸せに過ごせるのでは、会社に残って年功序列で昇給を待とうという主張。確かに正社員が首を切られる事は滅多にないけれど、1社に拘り、茹で蛙になる危険性に関しては語られていない。転職は危険も孕んでいるが、会社に残るのは果たして危険ではないのだろうか。考え方は分かるがあまり腹落ちしない内容だった。