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アバウトでマジカルで一瞬『動物のお医者さん』の漆原教授を連想させる風貌にして、もしドリトル先生が実在したらまちがいなく私淑したに違いない捨て身の探究心。
とんでもなくスケールの大きいこの博物学者が実在したっていうところにシビれます。
両先生にただただ感謝です。
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塩野七生さんのローマ人の物語文庫版23巻、ヴェスヴィオ火山の噴火に触れたくだりで、2通の手紙の訳が引用されている。
本書の主人公大プリニウスの甥小プリニウスからタキトゥスに充てたもの。そこで語られるのが、大プリニウスの最期。
まさに本書の冒頭部分。
手紙の明晰にして流麗な文体に久しぶりに文章を読む悦びを覚えるとともに、偉大なる変人大プリニウスの人柄にも強く魅かれた。そんな人物が主人公の漫画が面白くないわけがない。
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澁澤龍彦が憧れをこめて度々言及していた博物学者。
これは継続的に読む。
それにしてもバイタリティの違いはエンジンの違いだな。
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面白い!博物学の大家の素顔に迫る伝記のような体裁の中に「ほらふき男爵」みたいな一幕が出現したりする。不思議。
皇帝ネロの描写も魅力的で、先行きが楽しみ。大まかな記録しか無い時代を描くので、細かなニュアンスはヤマザキ氏&とり氏の裁量にかかっている。作家の「込める」力をダイレクトに感じられて楽しい。
大の男が何かに夢中になる姿というのは、崇高で愛らしい。『テルマエロマエ』のルシウスしかり、プリニウスしかり。その知識が役立つかはさておいても、彼らの視野には人間社会の営みがしっかりと捉えられていてグッとくる。
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古代ローマの博学者プリニウスの物語。新約聖書と同じくらいの時代の話で、「プリニウスの博物誌」は聖書に出てくる植物を調べるときに重宝します。ということで、実在する人物です。
興味ある物に対してはとことん追求、地震が来ようが火山が噴火しようがやりたいことはやり通す。当時の生活の様子も見ることができて、なかなか面白いです。
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Plinivs wrote the Natural history. the natural is the super natural so that mystery.
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ヤマザキマリさんが、今度はギャグじゃない古代ローマを描きたいとおっしゃる。是非、お供させてください。
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博物誌のプリニウスやエウクレス、セネカ、ネロなどなど歴史上の人物が動き、語り、絡み合う。面白い。とりみき氏の背景の巧さもすごい。
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ヤマザキマリ、とりみき両氏のコラボ作品。描き込みがすごい。本当に好きなことを熱く語れて表現できるって幸せなことだし、それを読めるのも幸せだ。
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一巻ではドラマチックな展開はなく、プリニウスの博識ぶりが淡々と描かれる。プリニウスの発言は現代の科学的見地からいえば、おかしなものも多いが、それはそれで興味深い。とりみき氏との対談が収録されているのもよかった。次巻にも期待。
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プリニウスの人となりがわかる第1巻。なかなかの変人ぶりだが、知識欲が旺盛でさまざまなことに興味を持って知りたいことに突き進んでいく姿に共感する。こんな風に生きられたら面白いだろう。まずは、自己紹介的な始まり。
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『博物誌』を記した
古代ローマのプリニウスが主役です。
基本、シリアス。
しかも、なんと合作とは!
人物がヤマザキさん
背景がとりさんの担当らしい。
確かにちょっとタッチ違う。
でも話に入り込むと気にならない。
最初はベスビオの噴火から始まり
2話目で過去へ戻って
エトナ山の大噴火の被災地で
書記となるエウレクスに会う。
視点はこのエウレクスだったり
プリニウス自身だったり
はたまた帝都で
愛人ポッパエアに入れあげて
失政するネロだったり。
とりあえず開幕の1、2巻って感じで
実は一気借りさせてもらったので
まだまだ続きます。
プリニウスの用心棒がわりに
いつも傍にいるフェリクスがナイス。
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大御所コンビでの漫画。
漫画もやはり、文化的に高いレベルに達している気がします。趣があるというか。
エッセイでも本人たちが言われてましたが、今の時代だからこそ、簡単に漫画がマージできて、合作ができるんですね。
プリニウスが主人公って、漫画的に面白いのだろうか。
1巻を読んでもまだわからないけど、ローマの雰囲気を、現代のように感じられるのが良いですね。