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うん、うん、と頷きながら読み終わった。
私は一人旅は二回しか行ったことがないけれど、その夜はどこか特別だったような気がする。
そして、旅先で見るものは何故か、同じものでも違って見える。本当に不思議だ。
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私も夜が怖いと思うことがよくある。
朝になり、日の光を見ると不思議と恐怖感は薄らぐ。
角田さんの奔放な旅のエッセイが好きです。
平和だからこそ、の旅。今読むと、心が痛いです。
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夜と旅は、どこか似てる。
非日常で、自分が独りなんだと思い知らされて、なのに、大きなものに包まれていて・・・
夜と旅がいっしょになったら、なおさら、だろう。
自分のねっこか、しっぽを感じる時間。
夜と対峙する角田さんの姿が浮かび上がってくるエッセー集。
角田さんの感覚の鋭さや、それを伝える筆力のすばらしさ。私、やっぱり、角田さんの書くもの、好きだわ。
それと、この表紙、お気に入り。
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夜にまつわるエッセイ。
この人強い人だなーと思った。
私にはない。羨ましい。
夜ってほんと不思議。
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いくつもの夜にまつわるエッセイ…かと思いきや、ほぼ海外での旅行紀。
旅モノは嫌いじゃないのでいいんだけど、一つ一つのエピソードが3~4ページずつで少々物足りない。
雑誌の連載として読む分にはちょうどいいけど、一冊の本としてはエッセイとしても旅行紀としてもちょっと残念。
2015/06
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角田光代さんがこれまでの人生のなかで経験したこと、また記憶に残ることを味わい深く綴った『夜』にまつわるエッセイ。
夜にはいろいろな姿がある。喧騒な街の夜、何もない静寂の夜。星や月が美しい夜もあれば、暴風雨の夜もある。各々の夜の過ごし方も異なるから、人間の数だけ夜の姿があるといってもいいだろう。さて、今夜はどんな夜を過ごそうか。
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8割方、旅先の「夜」について書かれたエッセイ。ちょうど旅行中に読めたのがうれしい。知らない土地でしか感じられない夜って確かにある。いろいろな夜が丁寧に鮮明に再現されている。
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バンコクの紀伊國屋で購入。角田さんが経験したいろいろな「夜」を描いたエッセイ本。奇しくもタイがたくさん出てくる。自分はその描かれた地に住んでいて、旅行ではなく生活している…と改めて思い、じんわり不思議な感じ。買ってよかった。何度も読みたい本。解説は西加奈子さん。
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夜に関するエッセイ集なのですが殆どが旅行記みたいで、海外に行ったことのない私には想像し辛かったですね。ただ、「夜」というテーマでこれほどまで話を紡ぐことができるのは角田先生の力量が凄いと思いました。
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夜と旅に関するエッセイ集。
角田さんが若い頃からあちこちの海外を旅しておられることに驚いた。
しかも一人旅で、旅先で色々手配する自由旅。
でもビビリ性で夜が怖いらしい。
旅先で幾度となくビビる夜を過ごしても、知らない場所を旅することがとにかく好きらしい。
私はこんな一人旅を今までしたことがないので、旅先での夜の怖さも経験ない。
でもモロッコの砂漠のど真ん中で見た月やモンゴルの夜の光景等、怖い気持ちを越えた素晴らしい体験はとても羨ましい!
角田さんのお陰で、なかなか体験しえない旅先の夜に出逢うことができたように思う。
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角田さんの旅にまつわるエッセイは、いつだって信じられないくらい共感しながら読み進められる。読む、というより飲みながら角田さんの話を「うんうん!」と聞いてる感じ。
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小説でない角田さんを読むのは初めてでしたが、エッセイも、良いですねえ。小説よりも、エッセイの方が、より、その人柄がでる、といいますか、角田さん、なんというか、芯の所で、強い人だな、逞しいな、と思った次第です。で、ちゃんとしている。うん、ちゃんとしている。素敵だなあ。
でないと、こんなに、色んな旅行できないっしょ。色んな旅をして、色んな夜を見て、色んな抱え込んだ自分の思いを、ちゃんと、できるだけちゃんと、誰かに伝える事、できないっしょ。羨ましいです。角田さんが。自分の思いを語る言葉を持っている、という人は、羨ましいよなあ、ホンマ。
旅先での様々な夜が出てきますが、自分は殆ど旅行をしないですし、海外も一度も行ったことがないので、角田さんが描写する異国の夜よりも、日本の身近な夜のほうに、圧倒的に親近感が湧きました。
引っ越し前夜の夜、引っ越し後の初日の夜を描写した「それを知る必要がある」
病院という建物の中の夜の寂しさと優しさ、冷たさとホッとする感じを描写した「魂が旅する夜」
は、なんというか、凄く素晴らしいですね。「すっごくわかる!あの感じ!」というのを、見事に、バッチバチに、自分の言葉で、自分の文章で、表しているというのは、本当に羨ましいなあ、凄いなあ。
あと、西 加奈子さんの解説も、凄く良いです。角田光代さん、という人が、どういう人なのかを、物凄く愛情をこめて、語っておられる気がします。西さんの小説も、読んでみたくなったなあ。
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夜に関するエッセイ。旅先の夜、学生だった頃の夜、引っ越しした最初の夜、、、夜にはいろいろな表情があるということを思い出させてくれる本でした。
よく、夜書いた手紙(今の時代は手紙ではなくメール?)は朝読み返してから送ったほうがいいと聞きます。夜は私たちを昼間よりも少しだけ感情的にしてしまうから。でもだからこそ夜が好き。自分が過ごしてきた幾千もの夜の中の、自分にとっての特別な瞬間を思い浮かべながら読みました。
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海外好きには面白いエッセイだと思う。
私は海外旅行も頻繁にするわけではないし、そこまで海外に興味がないので、海外での話が多く少し飽きた。
日本での何気ない夜の話が印象的である。
「出会うのは夜」
言葉を交わすことで人と出会うことがあると、十七歳の夏に私ははじめて知った。
「魂が旅する夜」
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「夜」の特別感。
"怖い" と "わくわく" の狭間。
角田さんの夜にまつわる旅エッセイ。
奔放で逞しい旅をする人だな笑
軽快に読めるが、旅の中で体験したシーンや感情が混ぜ込まれた文章。
砂漠のど真ん中で目覚めたら月がものすごく大きかった。
とか
バリの掘立小屋ディスコで赤や紫のライトに照らし出される顔はみなはちきれんばかりに笑っていた。
とか
1枚の絵のようなシーンがぽろっと混ぜ込まれていてハッとする。