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情報科教員MTのBlog (『花妖譚』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51238792.html
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元々は福田定一名義での発表の作品。
花をテーマにした話で短編集で読みやすい。
湿った匂うようなさすが司馬さんという様な面白い幻想小説です。
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タイトルの通り、花の女性たちの物語。男性のもろさを少し学び。
まあそれだけではなくて、花はどれも、花を咲かせられる期間が決まっているのだな、という感じでした。
当たり前のことなのですが、やはり、いつまでも咲いていて欲しいという思いもあります。
だからこその儚さを感じました。
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花にまつわる10編の短編集。1話1話が他の短編と比べても非常に短いのが特徴でしょうか。内、戦国関連は1話「チューリップの城主」で別所長治が主人公の話です。戦国とチューリップがどうも結びつかんかったんですが、読み終わるとうんと頷ける感じ。
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タイトルを見て、これは珍しい、シバリョ先生の伝奇物?…と買ったのですが。
“文豪の怪談”がけっこう好きなんです。
B級ホラー的なものは映像向きだと思うので、読むのはちょっとレトロで雰囲気があるものが好き。
さて、この作品はすごく古い。
最初のナルキッソスの話などは、別にこの人が書かなくてもいいじゃない、な感じだったのですが、10編の短編のうち、先に進むにつれてどんどん、歴史にまつわる豊富な話題や知識が披露されて『らしく』なってきます。
そもそも、この短編集は最初に発表されたときは「司馬遼太郎」のペンネームを使っていなかったそうなので、作者的にも何か思うところが会ったのではないでしょうか。
すべてタイトルの花の名前が使われているのは、華道の家元が発行している機関紙に掲載されていたと言う理由によるものらしいです。
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司馬遼太郎と花という取り合わせが自分にとっては意外だったので購入。古今東西のさまざまなエピソードを元に花をからめた幻想的なお話。花というテーマのためか、結構官能的。短い時間で楽しめるとおもう。
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あなたがどんんあに間違った人生をしてるか。科挙の試験なんて悲しい執念。どうせ、通りっこないわ。そんなものに、人生で一番楽しい十年を惜しげもなく磨り潰しちゃうなんてどういう了見かしら。人生に未来なんてない、あるといえば、死だけじゃないの。たしかに実在しているのは、死と、そして瞬間の生だけよ。わかる?瞬間の集積だけが人生なの、その瞬間瞬間を楽しめばやがて人生をちゃんと楽しんだということになるんじゃない?たとえ通ったところで、どれほどのこもないわ。
こんにちの世界に、すでに奇蹟は絶えた。奇蹟の起こるひたすらな原始の心が、もはやどの民族の恋人たちの心からも対かしはてたためであろうか。
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花にまつわる短編集。
少し似通ったオチの話もあったけど全体的に素敵でした。
奇異な事項を当然のように話す描き方が格好良い。
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内容(「BOOK」データベースより)
清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた一茎の黒い花。不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。
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静かだけど濃厚な気配に、時に噎せそうになりながらもいろいろな花の色と香りを楽しませていただきました。
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花にまつわる、少し不思議な物語集。
むせかえるほど匂い立つ花の生が、
妖しげだったり、生々しかったり、美しかったり、儚かったり。
生の人と花との絡まりが良いです。
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花にまつわる幻想小説集。
「司馬遼太郎」になる前、新聞記者時代に本名で書かれていた作品たちだそうで…。
司馬遼太郎の根底は、<わかりやすさ>なのだなと思った。
「花神」読んでから、しばらくどっぷりつかっていた司馬遼太郎なのだけど、どの作品でもシンクロできるというか、シンパシーを感じる人物であり、シーンがあった。過去に生きた人たちなのだけど、人間である基礎というものはゆるぎないものであると感じてきた。
それがようするに<わかりやすさ>なのだろう。
いや、人としての軸を明確にしている、といえるのかもしれない。
花が題材なので、妖艶で耽美な短編だ。
が、そこには赤江瀑のような退廃はない。
あくまで、健全で健康的だ。
そう。月下の話であっても、薄曇りの月ではなく、朗々と毅然と明るい月であるのが司馬遼太郎の魅力なのだろう。
面白かったです。
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「司馬遼太郎はこわい」と河内出身の母が言った。母の指すこわいとは宮言葉のようで、(それがどうして母の口をついたのかはわからないが)ほそくするどい様を表すそうだ。こわい、は人に用いると「気のふれた、あるいは今にもふれてしまいそうな」様を暗喩するという。触れればたちまちに傷がつくだろう精神の切っ先は、狂気すらを感じさせる。折れる寸前まで研ぎ澄まされた洞察が歴史を抉り出し、そこからにじみ出たインクのしみを、私たちは拾っているのかもしれない。
インクからは死と狂気のにおいが立ち昇る。その香りを一度嗅げばあっという間に虜になって、離れられない。
司馬遼太郎は、やっぱりこわい作家なのだ。
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歴史にまつわる花についての短編集です。どれも短い話ですが、妖しく印象深い話ばかりでした。美しい花が持つ妖しい二面性と、その花に魅惑されていく人々の姿が、歴史の中で幻想的に垣間見えます。
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司馬遼太郎の記者時代の短編集。特にこれというのはなく、さくっと終わってしまった。花は妖しいということか。