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投稿者:ももる - この投稿者のレビュー一覧を見る
もー。なんとも言えない気持ちになります!
でもよかった。ほんとよかった。それだけです。
中盤からぐいぐい
2016/02/24 20:39
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投稿者:さち - この投稿者のレビュー一覧を見る
台所のシーンからあとが好きすぎて何度も読み返した。
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズの中で一番胸が痛くなり感動した話で「新聞社」の仕事が一番表に出た話に思える。
想いを伝えあったわけじゃないし、むしろ攻めは利用し裏切られたと思ってもおかしくない別れだったのに…
二人にとって17年後の再会は必然だったのだろうか。
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なんというか本当にしみじみとするお話でした。
一穂さんの他の本、他の新聞社シリーズに比べて本の厚さが薄い…?と思い割とさら~っと読み終わっちゃうのかな?と思っていたのですが、その考えを裏切る、読み応えのある本でした。
このページ数に、主人公の二人、有村望と和久井冬梧の長い長い年月の物語が描かれています。
話は過去、有村と和久井の出会いから始まり、二人の別れ、そして十七年後の再会…までが書かれています。
二人の出会いは、証明写真のボックスという何故ここ!という場所なのですが、その出会いが最後にとても大切な意味を持ちます。最初は想像できなかったのですが、全て読み終えた後に、この出会いのシーンをもう一度読むと、とても素敵で切なくてドラマチックだな…と思いました。
その他にも、やっぱり一穂さんは物語の中の時間の進み方の描写や、二人の関係や感情を、ストレートではなく、彼らの生活の中にあるものや場所で描写するのが上手だなと。
それは私達の身近にもあるものや問題で(時にはなるほどと思うこともあるけど)すごく説得力があって、よりこっちが感情移入してしまう気がします。テーマやモチーフの選択が絶妙と言うか、素敵すぎます。
そしてこれを読むと、今回サブキャラとして出てきていた良時や西口の話を読み返したくなりました。
もちろん、これ一冊だけでお話は分かるのですが、私は是非一穂さんの新聞社シリーズは全部読んで欲しいなと思います。
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やっぱり一穂ミチはうまいわ。粗探しをするとすれば、人物の描写において、和久井に比べて有村にリアルさが足りないように思った。前半は謎を抱えた設定だから、そういうもんかなと思ったが、有村にはもっと綻びのようなものを醸し出してくれてもいいんじゃない?と感じている。再会のためらいや年齢や共有出来なかった時間への思いなどあと少しでいい、突っ込んで欲しかったと思う。作者はこの年齢の持つ微妙さをどう思っているのだろうか。そこを通り過ぎたおばさんには、ちょっと物足らなかったよ。(笑)
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中盤から一気に面白くなったかな。
最初はどうもいい感じ。
この人の、一つ一つは上手いな・・・って思うんだけど、あまりにも過剰でちょっと食傷してしまう形容的な表現が割と控えめだったように思う。
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説得力やリアリティを与えたかったのか…あの年数…私みたいな一般人には逆効果?
でも、なんか自分のすぐ近くで展開されてそうな、人間味のある人物像やストーリーはやっぱさすがだなぁ。言葉のチョイスがそうさせるのかなぁ。馬鹿だからよくわからないけど、楽しいからいいの。
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何の前知識も無く読み始めたのですが、読み進めながら、新聞社のシリーズなんだと気がつきました(遅い)
時間軸17年もすっ飛ばしたので、なんとなく全体的にあっさりした印象。
でも喪ったものや傷ついた心を埋めるには、それ相応の時間も必要なんだろうな、と。
会えない時間があったからこそ、2人は再会出来たわけだし。
冬梧と望の関係は個人的には良かったなと思いましたが、でも小説としてはちょっとズルいというか…ビミョーに消化不良、かな?うん。
生駒さんの奥さまと娘さんがとてもいい人でした。2人とも素敵。
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もーいいポイントついてきますよ!
うまい、しっとりした大人なお話なのにあのシーンで思わず涙しちゃいましたよ!花言葉まで調べてしまってまたジーン・・・ 新聞社シリーズ好なのでこの雰囲気のまままた書いて欲しい・・・
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とっても大きい山があるんだけれど、攻視点だからなのか、しっとりと着実に進んでいくっていう感じで、 一気に引き込まれてしまいました。 受がとっても一途で大人しい人なのかと思ったら男らしかったりと、すごく好感が持てました。 のに!何故あんな行動に出ちゃう!とちょっと唖然としちゃいました。 17年という歳月が過ぎちゃう本ってすごいよね~!
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恋愛というよりは、マスコミの功罪について考えさせられる話でした。物語の核となる背景は興味深かったけど、その反面恋愛要素はあっさり。そちらにページをとられたのか17年を経ての再会、恋愛の成就までのエピソードはいささか駆け足気味。偽装結婚の上に成り立つ家族との絆は一穂さんの好きシチュなのかな?同シリーズにすでにあるので、これはなくても良かったかも。
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有村さんの抱えていた秘密が発覚したときは驚いたし、ハラハラした。
記者という職業について考えさせられるおはなしです。
ラストの美帆ちゃんについて落ち込む有村さんが可愛かった(笑)
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新聞社シリーズ4部作の今のところの完結編。携帯の普及していない17年前を舞台に、良時や西口もいいアクセントにぽつぽつ脇役として活躍しています。(佐伯さんも一瞬だけ!)
新聞記者の冬伍と製薬会社勤務の望、それぞれ出会うはずのなかったふたりが奇妙な運命に導かれ、やがて引き裂かれてしまう展開はハラハラと切なさで胸がいっぱいに。
新聞記者の仕事、マスコミの功罪など、シリーズ中で一番「新聞社」の仕事の側面が強く見えたような。
シリーズお馴染みキャラが脇役でうまくアクセントになり、人間模様の面白さと物語の巧みさにどんどん引き込まれました。
望というキャラクターの人間像がとにかく魅力的で、ほんとうに人を描くのが上手い人だなぁと唸らされました。
17年越しに結ばれるふたりに、ただ胸が熱くなりました。
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「もう会えないんだ。何度日が昇ろうと、何度日が暮れようと、あの人には会えない。声を聞くことも、笑った顔を見ることもない。」
新聞社シリーズ第4段。
静と西口がちょろり。
攻め視点。
惹かれあってくところが、本当に綺麗な描写。
(再読)
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新聞社シリーズ
内部告発の密告した側とされた側の
関係を全て消す。必要なことだったんだろうけど、
すごく悲しい。でもそれをやりきった。
イチョウの葉っぱの手紙が嬉しく悲しい。
17年。待ち続けた2人は、幸せになってよかった。