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先にレビューを見てしまっていたので、内容がある程度わかってしまっていたからなのか?
自分が直接に震災の被害を受けていないからなのか?
あまり心には響きませんでした。DJアークが軽すぎて、震災で亡くなってもこの程度なの?と疑問を感じてしまいます。
読む人によって印象が異なる作品と思います。
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不思議な小説だ。
最初は何だか分からない内容だったが、段々と話しの内容や背景が分かってくると不思議な感覚になる。
死んだ後の自分がどうであるものなのか、どのように思い感じるものなのかそれこそ想像してしまう。
第二章と四章の差し込みも印象的だ。
不思議な魅力のある小説だ。
作者が発表後、どの様にこの小説が受け入れられるかというコメントがあったのを思い出した。
確かにそれぞれの立場や考えによって捉え方は違ってくると思う。
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記憶として生々しく、公然と語るにはまだ熱を持ちすぎているあの出来事を題材にした作品。
杉の木の上に引っかかってしまった男がDJを務めるラジオがかかり、物語は始まる。
始めは何もわからない。
男はなぜ木の上にいるのか。
想像ラジオとは何なのか。
なぜラジオが聞こえる人間と聞こえない人間がいるのか。
それらの謎が段々と明らかになっていく。
ラジオの語り口で話が進み、普通のラジオのようにBGMが流れたりする。
このBGMのチョイスがまたよい。
耳をすませば、本当に杉の木の上から電波が届くのではないかーーー
思わずそんな気持ちになる作品でした。
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せいこうさんはNHKの「天才ビットくん」という番組で馴染みがあって実はそれ以外の作家としての彼は知らなかった。想像という行為はなんだか怖いものでもある。だけれどもそれだけ力もある。いつでも想う人や風景に出会えるし、お話ができる。一方でその怖さとは想像で補おうとしている贖罪みたいなもので、それは例えば暴力や災害のことに立ち現れる。このままいくとあと20年はあるだろうけど、直近は親の死であるとすると、やはり怖いのは想像に足る記憶や交流が実感として積み上げられているのだろうかということ。この辺りにすごく負い目を感じている。ルサンチマンとはまた違う、いや同じなのかもしれないけど、死や別れや痛みというものと抱きしめ合いながら生きていくことは、とても人間らしいことなのだろうか。想像の対話をやめてはいけない。やめない。
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河出文庫になったタイミングで読んだ。いとうせいこうの本を読むのは初めて。〝色物〟のような気がして勝手に食わず嫌いしていたけど、考えを改めた。他の作品も読んでみます。
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この物語を書いたのが、作中の残された人(奥さん)、という設定なのかなって思いながら読んだけどどうなのでしょう?
そこからお互いが気持ちを慮るということを伝えたいのかな?と…
視点が章ごとに変わるので感情移入がしづらいです。死について考えさせるためのトリックなのかな?
うーん!難しかったです!
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【3.11の追悼に読むとよい一冊】
いとうせいこうさんが書き下ろした東日本大震災を題材にした一冊。
生き残った者とこの世から去った者、両者があってこそ今ある世界が成り立っているのだと感じさせてくれる。
星野智幸さんの解説がとてもわかりやすく書かれているため、こちらから先に読んでもいいかも。
文学の力うんぬんの難しいことは僕には分からないけど、読んだ後に不思議と前向きになれる気がする。
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3.11のこととは直接的な表現は避けているのですが、色々考えさせられました。ボランティアの意義とかの章は特に。DJアークの語りも平凡なのに面白くて読み進んじゃう。いとうせいこうさんの本は初めてでしたが良かったです。
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想像ネーム・タラモサラダさんの
日常を書いたお便りが泣けた。
立ち直る って、忘れる ことじゃ
ないんだね。
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哀しみに満ちているのに、優しいお話。
あの日あの夜、多くの人の哀しみが空を覆いつくした。灯りの消えた凍える闇の中で、生と死が混沌としていた。
私は関東にいたから、本当の闇はわからない。本当の哀しみや苦しみもわからない。
でも、耳をすます事はできる。
もうすぐ4年目のあの日がやってくる。黙祷しながら耳をすませてみよう。
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最初、構成や物語の状況がつかめなかったが、徐々にその世界に取り込まれる。何とも感想しにくい本。DJのコメントが所々しみる。リスナーの一言にぐさりとくる。 震災時、完全に外野にいた自分からみて、内野にいた人々の事をどう思うかは、自由である。ここで思考は止まっていたが、読後、思考を巡らすようになった。2話での各登場人物の語りは、中々に厳しいものだった。
来週で丸4年がたつ。衝撃的な画はやきついたままで、猛烈な勢いで忘却している。当事者意識を持つことのいかに難しいことか。
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「文藝」掲載時に「これはいい」と聞いてたんだけど何となく読みそびれて。いや、これいいわ。設定はかなり難しいというかパッと見とっつきにくいんだけど、読んでたらハマってきた。主人公の年齢とか子どもへの感情とかオイラ個人に引き寄せてしか読めないってのもあるけど、何だか泣ける、上手く説明できない、自分の中でも整理できない、むしろ整理したり説明したりせずにこのまま抱えておきたい何か。
で、中身と関係ないことやけど、これ、紙ぶ厚くない?いや、この本だけ分厚いわけないんで、河出文庫がぶ厚い?最近の河出文庫って他読んでないからわかんないし、よその文庫と比べたわけでもないんやけれども、何となくそんな気がした。
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あの震災と真っ向から向き合い、これを書いたということは
単純にすごいな、と思った。
小説としては、私にはあまり合わなかった。
いとうせいこうのもの、他にも読んでみようと思った。
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東日本大震災で命を落としたDJアーク。同じくさまよっている人たち(?)に向けてのラジオ。こっち側の話があってもいいんだなぁって思う。
DJアークの語り口調がとても読みやすかった。
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うーん?と思って読み始めたものの最後まで、うーん?のままだった。
今まで読んだことのないような本だったけど、全然はいってこなかったなー。自分は3.11、直接的な当事者じゃないけど、そういう人が読んだらまた違った感想になるのかな。