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紙の本
テクノロジーが既存の雇用は奪うよ、で?
2020/11/09 20:42
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投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は世界的経済危機を迎えた2009年に刊行された本であり、あの時代に大量の雇用がなくなったという背景は理解する必要がある。当時からすでに、単純作業や均一化された作業はアウトソーシングされるのが一般的であった。コールセンター業務はフィリピンへ、事務作業はインドへアウトソーシングされ、次に待っているのは自動化であり、人間がいらなくなる。さらにいえば、ありとあらゆる仕事がこの過程を通らざるを得ず、特にホワイトカラーの仕事、あるいは、専門性が高いとされる弁護士のような仕事は完全にテクノロジーに代替されると予測している。この状況に対して、経済学者は19世紀の産業革命に起こった機械打ちこわし運動、ラッダイト運動と同様、人々が豊かになり、他の仕事領域を見つけるため、これらの効用が奪われる雇用を上回るとして、著者の懸念を一笑するが、失われた雇用とそれに伴う消費の消滅は何らかの救済がない限り、失業者があふれると懸念している。著者の懸念は分かるものの、じゃあ人間は仕事しなくてもよくなって遊ぶだけじゃないか。著者は雇用=労働が人間に必要なものという前提があるが、現在の仕事がテクノロジーに代替されたら、今までにない、人間ならではの価値を見つけるのではいかな。産業革命時の娯楽と今の娯楽を比較するとか人間ならではの時間の使い方に対する考慮がないところが残念な本。
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