投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
正月に放送されて話題をよんだNHKのNEXT WORLDにも出演して未来を語った物理学者が「意識」に切り込んだ500ページを越える大著、脳科学のテクノロジーの発達の歴史から物理学者の観点からの意識の定義(ここがとても分かり易く納得感があったので後述)そして、BMI(Body Mass IndexじゃなくてBrain-machine Interface^^;)が思ったより進んでいるのに驚かされ、脳科学の臨床をしっかり押さえてから、人工知能や意識のダウンロードそして量子論などの意識の未来を語ります。脳科学系の著書にありがちな哲学や宗教からの引用が無く、SF小説や映画からの引用が多くとてもワクワクしながら楽しく読めました。
本書での意識の定義のざっくりまとめ引用
レベル0:動かないかわずかな移動性だけを持ち、少数のパラメータ(温度、水分、日光など)のフィードバックグループを用いて自分の場所のモデルを構築する。
例)草花
レベルⅠ:変化する位置を評価する新たなパラメータ群(視覚、嗅覚、平衡感覚、触角、聴覚などで、このそれぞれに複数のフィードバックグループが含まれる)。
例)爬虫類、自身が何処にいて他の動物(獲物など)が何処にいるかといった心的イメージを形成する。
レベルⅡ:他者との関係という位置付けについてモデルを構築するためのパラメータ、動物がみずから集団のメンバーと社会的なやりとりをするのに必要なフィードバックグループの総数で定義する。
例)オオカミが自分のほかに10匹と群れをなし、どのオオカミとも15種類の感情や仕草をやり取りするとしたら、その意識の大雑把な近時は10*15で150となる。
レベルⅢ:人間だけが持つ未来をシュミレートする意識。世界のモデルを構築してから、過去を評価して未来をシュミレートする特殊な形の意識であり、多くのフィードバックグループについて折り合いを付けて評価し、目標を達成する判断を下す。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
科学は心、すなわち記憶、思考、感情をどれくらい解明できているか?
アメリカの著名な物理学博士で科学ジャーナリストのミチオ・カク氏が、最先端の研究の調査、インタビューを通じて、SFの世界がすぐ近くまで来ていることを教えてくれる。
とはいっても、物理的に可能かどうかを判断しているだけで、時間軸についてはあえて予想を控えている。それはそれで好印象である。
記憶をインストールしたり、意識体として宇宙をさまよったり、読んでいるとワクワクする。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
読んでいて非常にワクワクする本です。SF映画の世界がすぐそこの未来まで来ている話が満載。脳の話や量子力学、そして心の究極問題である自由意思について等。私の大好物の話題が盛り沢山なのでかなりボリュームのある本でしたが最後まで美味しく読ませていただきました。最近量子力学に惹かれているので非常にタイムリーな読書になりました。面白かったー!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
本書を読むと、脳研究の現在と脳を取りまく技術進歩の大きな方向性がわかる。終盤では地球外知的生命体の話も出てきて、人類がこれから歩むであろう方向性がざっくりと理解できる。
脳には複数の人格が隠れていること、学習の本質はニューラルネットワークの組み直しであることなどを読むと、へーの連続。また、数世紀単位の話だと思われる今後の方向性の話もとても興味深い。脳をつなぐブレインネット、人類はゆくゆくは肉体を捨てて心だけの存在になる可能性、地球外知的生命体が人類をみるときにとる態度など、読み進めるにつれて知的興奮が増してくる。これらは筆者の独創だけでなく、多くの専門家の知見に基づいている。このあたりが、単なるSFチックな話には聞こえないことの理由だと思う。
いずれにしろ、今後数世紀以上を俯瞰する、知的好奇心を刺激される本である。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
脳、精神といったマインドの未来について、様々な観点から思考実験を行い、未来の仮想を行っている良著。
いろんな目線から考えさせられることがあり、とても面白かった。
<メモ>
・脳は宇宙と同じくらい深遠で複雑な器官である。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ミチオ・カク氏が描く世界はSFそのものだ。だがその世界がすぐそこまで来ていることを実感させられワクワクさせられる。最新テクノロジーや最先端研究はここまで実現できているのかと一々驚愕させられる。テレパシーやリバース・エンジニアリング、果てはワームホールまで、なんと夢のような世界だろう。そしてそれらの難解怪奇な技術を、ミチオ氏は極めて解りやすく躍動感溢れ且つ理論を疎かにすることなく語り尽くしている。
最先端科学やアイザック・アシモフに代表されるSF、レイ・カーツワイル氏の『The Singularity is near』が好きな方にはぜひおすすめしたい。少しでも長生きしてミチオ氏が示す未来をみてみたいと思わせる本だ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
◆きっかけ
Eテレで放送していた モーガンフリーガン 時空を超えて「太陽のない世界 人類は生存可能か?」をラスト30分ほどチラっと見た。科学者達が語る未来の宇宙の姿、76億年後に地球は太陽に衝突するとか、ブラックホールを動力にした宇宙船だとか、そんなSF小説のようなことが実際に研究されてきることにも驚いたし、私にはもう話が大きすぎて、ぶっ飛んだ世界だと思ったが、ラストにミチオ・カクという日系アメリカ人が出てきてもう一つの宇宙の話と、そこまで行くための橋の話をしていて、水を使って説明してくれて、なんだかもっとこの人の話か聞いてみたいと思ったので著作を探して。2016/9/16
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
脳の話から宇宙のことまで、科学の最先端が紹介されていて、科学に疎い僕からすると、科学の話に驚きつつも、ミチオ・カクの幅の広さもすごいと思った。でもだいぶ分かりやすく書いてあるのに、科学に疎い僕には少し難しい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
心の未来を科学するというタイトルの通り、脳や心を分析する技術等を紹介している。ロボットの心を作れるのかとか、心を操れるのか、SF好きにはワクワクする内容で堪らない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「ひも理論」の研究者のミチオ・カクさんの新著。
著者のひも理論の解説書の「パラレル・ワールド」は、ほんとうにスゴい本で、私が自然科学系の本を読み始めるきっかけになったもの。この世界が存在すること、それが本当に不思議、驚異にみちたものであることを知的エンターテイメントとして成立させているんです。未読の方はぜひ。
さて、この本は、著者専門のひも理論、物理学ではなくて、脳科学の最先端を紹介したもの。著者にとっては専門領域ではないので、いろいろな人をインタビューしたりして書かれている。サイエンス・ジャーナリズムという感じの本かな?
あまり難しい話しにはいかず、脳科学が今どういう状態になっているのか、俯瞰的に見ることができる。
宇宙が成立していること、そこに生命が存在していること、が、科学的な知識が増えれば、増えるほど、不思議でしょうがなくなる。そして、脳が存在して、人間には意識というものがある、ということが奇跡以外のなにものでもないことが分かります。
この世で、もっとも分からない、が、もっとも知的好奇心をかき立てるのは、やっぱり宇宙と脳だね。
で、この二つは、実はつながっているかもなんだよね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
心と脳科学の進化、意識のモデル化。テレパシーや念力、記憶のダウンロードや知能強化。マインドコントロール、人工知能、心が物質を越えエネルギーそのものとなること。
意識をフィードバックループによりモデル化し、パラメータに社会関係や時間を加えてレベル分けする、というのが面白かったです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
はじめに
第1部 心と意識
第1章 心を解き明かす
第2章 物理学者から見た「意識」
第2部 心が物を支配する
第3章 テレパシー
第4章 念力
第5章 記憶や思考のオーダーメード
第6章 天才の脳と知能強化
第3部 意識の変容
第7章 夢のなかに
第8章 心は操れるのか
第9章 意識と精神疾患
第10章 人工知能
第11章 脳のリバースエンジニアリング
第12章 心が物を超越する
第13章 心がエネルギーそのものとなる
第14章 エイリアンの心
第15章 終わりに
補足 意識の量子論?
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
【由来】
・
【期待したもの】
・
※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
・
【ノート】
・
【目次】
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
決定論と自由意志、考えると今の自分の意識が、適切な表現ではないし、もはや自分の意識を正確に表現する言葉があるとは思えないが、孤独な白昼夢の中にいるようで、途方に暮れる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
いつもブッ飛んだ科学ストーリーで楽しませんてくれるカクさんがこの本で取り組んだのが「人の心」。人の意識とはなんだろう? 科学的に捉えることが出来るのだろうか? 魂の不滅を人工的に作り出すことは出来るのか? みたいな話を身近な映画やSFを例に出しながら相変わらず読者を飽きさせない。
続きはブログで
https://syousanokioku.at.webry.info/201903/article_1.html