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本屋で見かけて興味をもったので購入。表紙は星野リリィ。腐女子とビッチと幼なじみの男の子の話。腐女子トーク(というか一方的な語り)の用語がとても分かるので、あるあるネタとして楽しんでいた。みゆちゃんの家庭問題を解決しようと悶々するところも悪くなかったし、連絡がとれなくなったみゆちゃんを探しに行くのも良かった。だがねぇ、そのあとがねぇ。ラブホの一室で喧嘩したあと、それぞれ悟ったような感じでぼんちゃんは苦手なことを頑張り、みゆちゃんは好きなことを見つけようとする。ここら辺が納得いかない。みゆちゃんからすればぼんちゃんはとても恵まれているし、みゆちゃんが風俗に走ったのもある意味仕方がないと思える。それなのにみゆちゃんは自分を責めてぼんちゃんに憧れるみたいなこと言うし。みゆちゃんに必要なのは無制限の愛だと思うの。結局筆者も風俗は駄目だと思ってるんだろうな。
ぼんちゃんは努力するでもなく女王になって、与えられた恵まれた環境で生きる。やりたくないことをやるって普通のことじゃん。取り立てて言うべきことじゃないっしょ?志望校落ちたから孤立しました~って自業自得じゃん。
映画が元のようなので、ビジュアルを重視しているのだと思う。ラブホで喧嘩とか、甘ロリの背高のっぽとかね。これに共感できる女の子は、女の友情というものを育んできたのか?私には分からなかった。
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出演者目当てで映画観たから買った本でして、本だけだとどうかな……たぶん「へっ?」ってなってしまうような気がする。
読了からかなり日が経って感想書いてるのであれだけど、何より印象に残っているのが、誤字脱字、主語述語の打ち間違いや抜けの多さというのは、著者の責任なのか校正の責任なのか編集の責任なのかって感じで、もしも増刷することがあるならぜひ改善してほしいところ。
で、肝心の内容は。
映画になっているのは、この本の後半、むしろ3分の1くらいの部分なので、映画観た後なら、こんな前日譚があったのかー!と思えるのだが、初めから順に読んだ場合、何というか、予定調和的な?感じで特に面白みもないような気が…。
映画は、サブカルDE哲学する雰囲気が嫌いではなかったけど、文章でその雰囲気が出せてない。
登場人物の中でも、みゆちゃんの背景については、この本を読まないと全然わからない(よって映画だけだと、ぼんとみゆちゃんの結びつきの強さに説得力があまりなく、唐突感すらある)、やはりサブ読本として読むのが良いかと思われる。ラストのぼんとリンちゃんのくだりも、映画のちょい先まで描かれているしね。
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まずは、映画を3回観て、オーディオコメンタリーを観て、小説を読んで、映画を観直すべき。
ネタバレはしたくないので細かくは書かないが、映画のノベライズ本ではなく一冊の小説としてとても深い。
3人の視点で書かれていることで全てが繋がり、映画「ぼんとリンちゃん」のファンの疑問やモヤモヤを全て教えてくれている。
本当に読んでよかった。今まで出会わなかったことが悔しくてたまらない。
そしてこれから何度も映画を観直そう。