日本人なんだから、知っとかなくちゃ!
2009/04/08 16:08
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:菊理媛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今、パワースポットとして、山や大木のある“自然”と並んで神社の名を聞くことがよくある。ほんとーにビギナーで申し訳ないくらいの知識しかないので、日本人として申し訳ないくらいなのだが、自然万物に神を見る神道というものには好感を持つ。
よく言われるように、「学問の神様に縁結びを願うなどもってのほか」という意味は理解できるのだが、この神様がなぜ「縁結び」の神様と言われるのかまったく分からないし、その縁起などについては知る由も無い。
身近にある尾山神社などは、前多利家を祀っている。「前多利家って人間じゃん!」と思って考えてみるに、日光東照宮も徳川家康を祀っているのだから、前多利家を祀って悪いわけもない。ふと気が付くと(遅いか?)、「天神さまも菅原道真だったわね」と気づくありさまで、「神様って・・・人間だったの?」という疑問にたどり着く。
余談だけれど、菩薩・如来の仏様というのは元来、修行僧の姿を現していると聞いているので、あれは人間。えらーい人間なのだけど、神様は神様だからと思い込んでいた自分の間違いにふと気づいて唖然とする。
日本人なら知ってて当然と思う日本神道のことなんて、「まったくもって知らないのだわ、私」と気づいたとたんに、ふと思いついた。
「イザナギ・イザナミの話はちょっと知ってる。けど、あれって実在の人じゃないよね?」
『古事記』や『日本書紀』、果ては出雲のオオクニヌシとかは? と考えて、さらに自分の知識の無さを自覚する。お伊勢参りだ、金比羅さんだと、観光気分で出かけることは珍しくなくとも、縁起もご利益の謂れも知らないのでは、あまりにマズイだろうと思い至ったことが、この本を読んでみようと思ったいきさつである。
仏教のように厳しい戒律などない神道の教えとは、「自分の良心で判断して正しいと思ったことを行え」というものなのだそうだ。なんとも、すがすがしい教えではないか。
「誰もが楽しく豊かに過ごすことを喜ぶ。それならば、みんなが幸福に生活できる世の中にするにはどうすればよいかを自分で考え、人々のためになることを行え」と日本の神様は教えてくれると書いてある。なんと、すばらしい教えだろう。このようにすばらしい教えの神道がありながら、しかもほとんどの家(少なくとも一軒家)に神棚を持つ国民でありながら、なぜこのすばらしい教えが一般的なものとして浸透していないのだろうかと不思議に思うくらいだ。
この本は、神社のルーツや主だった神様たちの解説から、天孫神を祀る神社、地方神を祀る神社、神として祀られた伝説上の人物から実在の人物、輸入された神様から動物や自然の神様を分かりやすく解説し、神道の説明から生活に根ざした神道までを、広く浅く紹介してくれている。
日本人なんだから、正月には初詣するんだから、このくらいの知識をアラアラとでも知っておきたいものだと思わせてくれる本だ。
なにせ神名を表記する漢字が難しく、読んでいても前に戻って振り仮名を確認しつつ・・・ということになりがちだが、そこさえサラっと行けたなら、決して難しくは無く、興味深く読める本だと思った。
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わかりやすかったです。とゆぅか、1テーマごと、1神様、神社ごと短く書いてあるので読みやすい!と思いました。知っていることがあると、曲がりなりにも自分は日本人だよなと妙に自信が出てきたり、知らないことを読むと素直にそうなんだと思える。高田崇文氏のQEDシリーズを読んでいると、案外知っていることが多い。でもって、QEDをまた読み返したくさせる1冊。(あれ?でも富士山の話ってQEDだっけ??どっかで読んだことあるのに、忘れた)
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日本古代史専攻として読んでおこうかなと。日本の神社の神様の由来と性質、ご利益が簡単にまとめられています。思ったより面白かった。
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積んでいたけどやっと読んだ。日本各地には地域にとって身近な存在としてたくさんの神社がある。三島神社は何故多いのか?とか、各地の神社のルーツなど興味深い話題が色々。かるーく読める(古)神道入門って感じ。巻末には代表的な神社の所在地一覧付き。
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中学時代、封殺鬼シリーズにはまって以来興味を持ちつつ踏み込まなかった分野。シリーズ再開と同時に買ってみた。菅原道真、平将門、日吉(山王)神社くらいしか知らなかったのでいい機会かも。
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八百万の神々というように日本には色々な神様がいる。人間から祭上げられたのもあれば、インドや他の国の神さまから流れてきたものもあれば、仏教と絡んでいるのもある。
それらは、古事記とかの話とも関係あったりして面白く感じた。
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近所の神社はどんな神様を祭っているのか。日本の神様をその由来・系譜・ご利益を記した解説書。(07/09/24)
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代表的な神社を系列に分けて、神様の成り立ちを解説してる本。古事記や日本書紀の神々がどういういきさつで地方の神様になったのか、とかそれぞれの神様の関係とかわかりやすく解説してます。薄いし多少物足りない気はするけども、入門としてはこんなもんだろうか。
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八幡神社・天神社・稲荷神社などは、なぜ全国各地のどこにでもあるのか。近所の神社は、どんな神様をまつっているのだろうか。知っているようで知らない日本の神様を一堂に会し、その由来、系譜、ご利益のすべてを解説。お参りしたい神様がわかる、神社めぐり案内の決定版。
色んな神様がいて、それぞれの思いがそこにあったりするわけですが、どれがよくてどれがよくない。
どれが正しくてどれが正しくないわけではないんですよね。
きっと・・・
それぞれに違った思いがある中でそれが一番だと思っているから、心が安定したりする。
それが平和につながるような?
そういうところが大事なわけで、どれがどうだから。。。
というのが前面に出すぎると常に戦争というものがつきまといますよね。
お互いたたえあえばいいだろうにね・・・・
なんだかねぇ。。。
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2008年の夏に買った本を再読しました。
日本の神様や有名な神社を紹介したり、生活の中に神様がどのように取り入れられてきたかを分かりやすく解説した本です。少ないページの中に、ぎゅっと神様が濃縮されています。この本をきっかけにして、日本の神様に興味を持って勉強すると楽しいのではないでしょうか。
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日本の主な神様と神社について、基本的なこと(由来、歴史、現状など)をまとめている本。本書によると、日本に「稲荷社」は20000社近くあり、「八幡社」が15000社ほど、「天神社」も10000社以上あるそうで、まさに神社列島である。
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神様の性質よりも、その神様を信仰する背景にスポットが当たっているので、「知っておきたい日本の神様」と言うより、「知っておきたい日本の神社」ってタイトルの方が、内容を表してる気がします。
人によっては、求めている内容と違うかも。
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お賽銭は、自分の穢れをお金に付けて祓うものだそうな。知らなかった〜。完全に願いを叶えてもらうためのお金だと思っていたわ。
八百万すぎて一度では理解できなかったけど、日本人って昔から何でも取り入れる国民なんだなぁと再認識。そこがまたいい部分でもある。
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読みかけて途中で止まっちゃったので、再度読みなおし。
面白いんだけど、読んでるそばから忘れちゃうんだよね。
もうちょっと系統立てしてくれたら嬉しいなぁ
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知っているようでよく知らない神社の来歴を整理。さらに、そこで祭られる神様の多彩さを見れば古来から変わらぬ日本人の宗教観(と政治的手法)が浮かび上がってくる。
本書目次より日本の神々カテゴライズ。
高天原の天照大神系、地方、伝説上の人物、人間、外国から、動物も自然も