紙の本
王女らしくない王女さま。
2016/09/25 21:50
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投稿者:かすみ草 - この投稿者のレビュー一覧を見る
海賊たちに混じってサバサバ働く、行動的な王女さま。好感が持てました。
残念なのは…イラストがちょっと怖かったかな。
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衰退しかかっている王国の王女セシリアが、乗り込んだ海賊船で思いがけず再会したかつての想い人、元家庭教師の海賊王アルトゥールに調教されていくお話。
具体的かつ細かな描写のラブシーンが、「調教」の感じを良くだしていたと思います。
一口に調教といっても、セシリアの想いは残っている上にアルトゥールの言動にも愛が見られるので、辛くはなく甘いお話でした。
強気で王女らしからぬ行動と言動をする、ツンデレなヒロインが可愛らしいです。
臣下の裏切りを数々目にしたことで人を信じられず、海賊に攫われた大好きな侍女ミリアの救出を始めあらゆることに一人立ち向かっていく姿は健気で、芯の強さには好感がもてます。
そんなヒロインを助け守ろうとするヒーロー・アルトゥールも、セシリアを自分のものにするためならばどんな手段も厭わないという姿がかっこよく、熱い気持ちが伝わってきます。
セシリアの国を裏切り敵国側につく海賊になったと認識されており、調教と呼ぶにふさわしい強引さがありますが、その合間にヒロインへの優しさが見えるのが良い。
物語の終盤、ヒロインが海賊船に乗り込むきっかけとなった侍女ミリアの恋も描かれます。
一冊で二度楽しめる作品です。
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海賊王にさらわれたとあらすじにありますが、ヒロインのセシリアは自分から海賊船に乗り込んでます。
あと、あんまり「調教」って感じはしませんでした。
あらすじが盛りすぎかなぁって感じです。
まあ、ヒーローのアルトゥールは海賊王といっても、セシリアを手に入れるためのスパイ活動でしたし、後半の内容をみると、セシリアが意地っ張りを張らずにアルトゥールを寵愛してるのを公言していたら、こんなことをせずに王女の相手になれていたのかなぁと思います。
海賊の裏切りによってヒュノプスの元に連れて行かれたセシリアも、あの展開ならヒュノプスの心一つで純潔を奪われてましたよね。危ないところにヒーロー登場となるかと思ったけど、それもなく、その後の戦いでもあんまりそれは触れられてなくて、ちょっと残念。
全体を通すと、どっちかというと、セシリアとアルトゥールより、ミリアとヒュノプスの方が気になって、ミリアとヒュノプスの話が最後におまけであったのはうれしかったです。
イラストはちょっと好みじゃなかったかなぁ。
挿絵のアルトゥールがあんまりかっこよくないです。