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投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る
もとは週間少年サンデーに掲載されていた15年も前の漫画ですが、今読んでも勢いがあり面白いです。
主人公の統兵衛も魅力的ですが、個人的には今も昔もオセ押しです。
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まさかの復刊・新装版。信者としては嬉しい限りだ。
巻末には、書き下ろしミニエピソードと、各話についてのあとがき(※「白」と同様)がついている。
1巻のエピソードは生前の統兵衛について。彼が自らや、自らと同じ境遇にある子供についてどう思っていたのか(まず無意識だろうが)が垣間見える、またいつきの母の言葉「統兵衛とて守られ、育まれて大きくなった」ことの裏付けとしても、大変興味深い。
今改めて読むことで驚くのが、この漫画の持つ押さえ切れないパワーのようなものだ。紙面から勢いが伝わり、グイグイ引き込まれる。続編「白」とは対称的な面白さがある。短期連載が終わる週、「短期って書いてあったけど絶対続く」とよく分からない確信を持っていた当時の気持ちを思い出した。
この巻の統兵衛はそのもの「獣」。
しかしこの時点でも、ちゃんとぶれない軸を持っていることが今眺めることでより良く分かる。
それにしても6話の修羅の如き表情など、常軌を逸してる。
あそこからの流れは本当にイイです。けどそれもあの1ページがあるからだ。
この先生は折に付け素晴らしく良い表情を描かれる方。特に短期連載分など、最初期ならではの良いコマがたくさんあるので、台詞だけでなく絵もじっくりと見て欲しい。
あとがきは、夏目先生の考え方や人柄が滲み出ていてこちらも一読の価値有り。
表紙のデザインを「白」と対にしている所にも見られるように、ギミックとしての表現に凝るようになった現在の作品と比べてみても面白い。
最後に、出版社をまたいで本作を復活させてくれたメディアファクトリー・小学館両社に最高の感謝を!
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完結につき新装版を買い直す。怨嗟にも似た何かのこもった「奪え」という言葉がひどく印象的で、子どもの時から忘れられない作品だった。