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良いですね。
キュレーター経験のある原田さんだから書けた作品なのでしょう。
アンリ・ルソーの作品の謎、それを取り巻く美術界の暗躍、ライバルの男女キュレーターの恋。色々なものが上手く混ざりあっています。
これまで私が読んだ原田作品に比べ、ミステリー色が濃く、恋愛要素は軽めで、何処と無く重厚です。
初・電子書籍。
慣れの問題もあるのでしょうが、何処と無く入り込めない感じです。
多分に物理的な印象で、表面で反射される感覚とか、曲がらない硬さとか。でも、思ったよりは読み易く、「これも有りか」という感じ。とは言え、何か理由がない限り敢えて電子書籍を選ばないとは思いますが。。。
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待ちに待った文庫化!装丁も単行本と同じで嬉しいな。
絵画の世界感がとても心地いい。以前訪れたルーブル美術館をふと思い出し、芸術作品に囲まれた中で読んでいるような感覚に陥る。海外文学のようですね。
まったく絵の知識はないけど十分に楽しめ、一気読み。美術館に行きたくなった。そうか、絵は生きてるんだな。
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2014/6/28 Amazonより届く。
2014/10/17〜10/24
第25回山本周五郎賞受賞作。
初の原田マハ作品。発表当時から気になっていたが、文庫化されたので、購入。
美術とミステリの相性は良いのだが、この作品も極上。もっと早く読めば良かった。ルソーの絵観たくなるなあ。
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ルソーを愛する研究者2人の話。最初と最後だけ現在(2000年)のことで、間は1983年の2人が出会った時のことと、そこで重要な役割を果たす1906年のルソー周辺が描かれた物語。
同じ志を持つ研究者どうしでありながらライバルとなってしまったオリエに、近づきたい話したいという欲求を持て余すティム。しかしそのうち、背後にその作品を得ようとする「利益」目的の存在が(自分同様)いることを知って思い悩む。
ルソー、ピカソといった超有名人を使いながら話を作り上げるってすごい。画家の思い、絵が生まれるさまを見ていた隣人、後世の人の思い入れ、それぞれの情熱とフィクションがうまく絡み合っている。
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絵画に隠された過去を巡る物語。それを取り巻く人間模様が見所です。
→http://bukupe.com/summary/12477
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フィクションなのにノンフィクションのような物語。絵画にほとんど興味はなく、アンリ・ルソー?誰?画家?な感じでもグイグイ引き込まれます。「夢」実際に見たくなりました。MoMAに行かなくては。
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絵画モノを読むたびに、何故こんなにも自分は絵画に無頓着であり、無知なのだろうと思う。
この楽園のカンヴァスも読み始めて、作中に出てくる作品名をネットで検索しながら読んだのだが、本の表紙がルソーの『夢』であることに気づいたのは、かなりたってからだった。愕然とした。
ダ・ヴィンチコードの時に、もっと絵画をみようとあれほど思ったはずなのに。
ともあれ、楽園のカンヴァスは、そんな絵画知識ゼロの私にもとても面白かった。
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(レビュー・感想というより、読むに至った経緯)
単行本が出版された時から、卑しくも文庫になるまで待とうと決意した作品を、よくやく手にする事ができた。
(ジヴェルニーの食卓はまだかなぁ)oo(´-`)
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ルソーを題材にした小説。
貧乏画家ルソーとピカソの関係だけでなく、近代西洋美術の歴史も知ることができた。
MoMA収蔵のルソー作「夢」と酷似した「夢をみた」を巡ってのブラウン・ティムと早川織絵の対決。最後には、伝説のコレクター・バイラー氏の秘密が明かされる。面白かった。
近いうちにまた大原美術館に行こうと思った。
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世に蔓延る名画の全ての『下』にこんなラブストーリーが眠っていたらいいのに、と思ってしまった。ルソーの作品を見る眼が変わりそうです。
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アンリ・ルソーの『夢』に酷似した絵『夢を見た』の真贋を判定する2人。絵に詳しくなくてもその世界に引き込まれてしまった。描いたルソーの情熱もすごいが、ルソーの絵に魅せられた人間たちの情熱も負けていない。自分もそんな魔力を持つ絵を観たくなる。
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謎の古書と共に姿を現したのは世界から秘密裡にされていたルソーの絵画.真贋判定に呼ばれたのはニューヨーク近代美術館のキュレータ,ティム・ブラウンと日本人研究者の早川織江.期限は7日間.二人の天才はカンヴァスに籠められた謎と想いを探る.山本周五郎賞受賞作,数々のメディアに取り上げられた話題作で,待望の文庫化にドキドキしながら読みました.絵画について無知なので作品で名画の名前が出るたびに,ネットで現物を見ながら読み進めました.とても素敵な一冊,おススメします.
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過去に一度も表舞台に登場していないルソー最晩年の作品の真贋を見極めることとなった2人のルソー研究者。
周囲の欲望と自身の将来の処遇に翻弄されながらも、改めてルソーの不遇な人生と画家活動に寄り添うことで、ルソーの友人として作品を守ることを選択する2人。
プロフェッショナルとは、真の友人とはかくあるべき。
そんなことを学びました。
文庫化を待ち望んでいた作品のひとつです、割と早く出してくれてありがたい。
原田さんと言えば「カフーを待ちわびて」の柔らかくてぬくもり溢れた文章を思い出しますが、本作はうって変わって確かなリサーチに裏付けられた読み応えのある作品です。
印象が変わりました、他の作品も読んでみよう。
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面白いです。一気に読み進めました。MoMA行ったのに、ルソーの絵を全然覚えてない自分が悔やまれます!ショック!もう一度、見に行きたいです。
ルソーに関しては、フィクションなのか、ノンフィクションなのか。フィクションだと思うけど、ノンフィクションかも!?と読んでいる内に、現実と物語を行ったり来たり、歴史をひもといているような不思議な気分になりました。誰も死なないし、事件も起きませんが(美術業界では世紀の事件ですが)、ミステリーでした。主人公達の今後も気になります。
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本の中にでてくる絵を調べて、絵を見ながら読み進めました。とても面白かったです。原田さんの作品は初めてでしたが、はまりそうです。