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みんなのレビュー660件

みんなの評価4.3

評価内訳

639 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

名作でした

2015/04/26 17:21

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書が発表されて50年くらい経っていますが、色褪せない着想と展開は、文句なしの名作です。
 冒頭のたどたどしい文書がポイントだと訳者のあとがきには書いてありました(451ページ)が、私にはどうにもかったるく感じてしまいました。話が展開し始めるのは、チャーリイがコンマの使い方を知る(76ページ)あたりからです。 
 一方、後半の脳の働きが低下していく様子には切なくなりました。ただチャーリイが元のチャーリイに戻るラストはハッピーエンドのようにも感じました。
 訳者によるあとがきに、「二十代の終わりは激しい感動の涙、四十代は同情の涙、八十代は安らかな涙(461ページ)」と、この小説は年齢によって感じ方・受け取り方が違うと指摘されています。五十代の私は、チャーリイへの同情と安らかな涙が入り混じったような読後感でした。
 本書には、成長して知恵がつくと、同時に大事な何かを失うといった深遠なテーマが含まれています。そして、獲得したはずの知能を喪失すると、失われていた純粋さが戻り、同時に昔の友人も戻ってくるというところには救いがありました。ラストに題名の意味が分かるというのも良かったです。

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紙の本

究極的な人生の縮図

2023/11/03 14:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作を読もうと思った動機が、「惑う星」(リチャード・パワーズ著、木原善彦訳、新潮社)の商品説明で「21世紀の『アルジャーノン』」と評されていたことだった。逆に言えば、正直、この本と出合わなければ未だに「アルジャーノン」を読もうとは思っていなかっただろう。
大体のプロットは子どもの頃から知っていたが、実際初読の際は苦労した。知的障害を持つ主人公チャーリイの書く≪経過報告≫が物理的に読みにくく、また物語全体にどことなくフロイト心理学を彷彿とさせる難しい要素もあって、ストーリーを掴むのに精一杯だった。だが何度か再読するうちに、自分なりの本作の≪主題≫のようなものが見えてきた。
自分にとっては、この物語は人生そのものを表しているように思える。
知的障害を獲得しているか否かに関わらず、一人の人間が生まれ、子どもから大人になり、そして老いていく過程を見ている、と。
人は成長するにつれ、できることが増えていく。できないことが、できるようになってくる。
それと同時に、子どもの頃に持っていた、言葉が通じなくても伝わる何か――やわらかな心から生まれる温かさのようなものが、徐々に薄れていくような気がする。
本作にはいろんな大人が出てくる。知的障害者を見下す世間の人々。出世レースから振り落とされまいと血眼になって被験者の人権は二の次になっている学者。主人公のありのままの姿を認めることのできない家族。誰もが、自覚していようがいまいが、他の誰かを傷つけながら自身を守っているのだ。なまじ知能がある分、そういったことに躍起になる。
一方、人は周りの世界が広がるにつれ、考えることがいろいろ出てくる。自分は何者なのか。自分にとっての本分とは何か。人との繋がりについて。愛とは何なのか…などなど。
人為的に知能を増大させられた自らの予後を直感した主人公チャーリイ・ゴードンは、残された時間をかけてそれらに必死に向き合おうとする。その姿こそ、人生の値打ちと言えるものではないだろうか。
彼は急速に増大した知能をもってしても、自分を取りまく世界をすぐには理解できなかった。知識が増える、頭が良くなるに越したことはないだろうが、それだけで、生きていくうえで直面する問題が解決するとは限らない。人が人として生きていくのに、十分とは言えないのだと、読者に語りかけてくる。
後半からラストへ向かうシーンは、認知機能低下が進行していく人の病像をそのままたどっているようだ。記憶力低下、遂行機能障害が進みゆく中、チャーリイは愛について知る。獲得した知能が失われてもなお、その下の基盤、すなわち感性、情緒というものは確かに存在するのだと、どこか厳かな気すらした。

自分は「とても心を揺さぶられた」というほどの感性をどうも持てていないようだが、これまで生きてきた中でようやくチャーリイ・ゴードンに会えたことにささやかながら感謝しよう。

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紙の本

翻訳の人の力がスゴイと感じた

2023/07/15 15:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初のつたない文を、とても分かりやすく表現されていて、感心した。脳に何らかの手術を施されてからは、だんだん誤字がなくなり、理路整然とした形に変わっていく様が、逆にとても恐ろしく思った。

書店員さんのお勧めコーナーで目にとまったので読んで見たが、後味が悪かった。感動とはほど遠い。知的障害の人をからかったりしている様が、読むに耐えなかった。昔だから?今だと、家族でも地域でも、社会は手を差し伸べて助け合っている気がする。ホラー感があった。

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2015/05/16 18:38

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2015/04/16 18:54

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2015/05/01 07:56

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2015/04/23 15:05

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2015/12/01 15:43

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2015/05/24 17:12

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2015/06/04 21:33

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2015/05/14 20:50

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2015/11/14 14:47

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2015/05/28 22:30

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2015/06/07 23:30

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2015/06/11 03:11

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