おかいこさんのエレベータ
2015/08/26 12:23
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投稿者:ダッファー61 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おかいこさんのエレベータ」が出色です。作者の淺川継太氏は4年前の群像新人賞をとった人で、年に1作程度ですが中篇かエッセイを発表する寡作家です。ああこんな田舎はあったよな、という展開から不思議なラストへと一気に読ませます。ファンとしてはもう少し作品を世に出してほしい作家です(せめて半年に1作)
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角川文庫の実話怪談シリーズ、第3弾。今回は『夢』がテーマ。
中島京子『真昼の川辺で、太陽が照りつける中』、沙木とも子『琥珀』、皆川博子『メタ・ドリーム』が好きだ。
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10人による、怖い話。
題名通り、夢で見たり、白昼夢だったり。
うっかり思い出してしまわないためにも
日が高いうちに読んだ方がいいかもしれません。
いや、思い出すような読み方をしなければ大丈夫?
ぎょっとする終わりなのは、そらみみ。
これが現実なのか、あちらが現実なのか、と
思わせるような最後の一言。
非常に混乱させられます。
目的だった、辻村さんは…子供のせいか
やたら無邪気に怖い。
世の中、知らない方が…気がつかない方が
幸せ、という選択もあると思われます!
言ったら相手に移る夢、かと思っていたのは、琥珀。
さすがにそれはない内容でしたが
とり憑かれたと表現するのがぴったりな感じでした。
どれもこれも、読んだのを忘れた方がよい話。
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怪談短編集。「夢」がテーマになっていて、さまざまな雰囲気の恐怖を味わえます。そして怖くもあるけれど美しい物語も多くて、印象的。
お気に入りは皆川博子「メタ・ドリーム」。正直これは怖くはなかったのですが。皆川さんのおちゃめな一面が垣間見れた感じがしてとても面白かったので。
怖いと思ったのは添田小萩「そらみみ」。「トピロン」がどこからともなく聞こえてきそうな気がしちゃって……。
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○タイトル通り、夢に出そうだし後ろに誰かいそう。そういうリアルさ。
10名の作家の競作集。全部評を書くのは大変なので、一部気になったものや知っている作家さんのものだけ書くことにしました。
○2つめ「だまだまマーク」辻村深月
幼稚園にあがった息子の春歩が急に「だまだまマーク」という言葉を話すようになった。本人に聞いてもわからない。他の園児も言っていない。疑問に思っていたわたしが三田先生にそのことを聞くと、毎年一人いるのだという。
不思議に思っていると、運動会が終わったあとでふと顔を向けると・・・
子供の感受性。
○3つめ「鏡の男」朱野帰子
引っ越した私の部屋の、風呂の天井の蓋をあけたら、大量のバブがあった。
そのうちできたわたしの彼は、小さいころ夢遊病だったらしい。だから、彼の飲んだ後に表すなにか違う人格は、そのせいかと思っていた。
でも、"捨てますか?それともこのまま一緒に生活しますか?""ぎっしり詰まってるあれですよ……あなたが誰にも言えないあれ"(p76~77)と聞かれたとき、おかしいな、と思った。
あるとき、彼が同じように違う人格になって腹を立てて追い出した後、鏡を見るとそこには・・・
深く考えれば考えるほど深みを増す、バブ。
読了後、自分たちの横に存在するかのようなリアルさが、気持ち悪さを呼ぶ。
鏡の男は、もう少し続きが読みたい気もする。
でもその短さが、読者の想像を増幅させてちょうどよいのかも。
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十人の作家によるアンソロジー。
怪談実話系と謳っているが、ちょっと作りこみすぎなものが多かった。
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10人の作家さんによる夢にまつわる短編集
怪談実話系という事で
実際に見た夢の話や夢か現かという話に悪夢を見そうな話など
不思議な世界感は楽しめます
えっ?それはどういう事かな?となる話もあります