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娘を失った父親の悲しみと、思春期の女の子たちの自意識。ミステリとしても、登場人物たちの心の動きの描写も引き込まれて読んだ。初めて読む作家さんだけど、面白かったな。認知的な行きづらさを抱える女性や、ペタという熱帯魚のからませ方なども、なかなか魅力的な世界を見せてくれた。ちょっと盛り込みすぎかとも思えなくはないけど、エンターテイメントとしては、きれいにまとまっていたんじゃないかと思う。この作家さんの作品、もう少し読んでみたいな。
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心理描写が秀逸!
それぞれの心理状態がよく伝わってきた
最後の対決?ではハラハラした
咲のその後を知りたい
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イジメで娘を失った父親が加害者へのを企てる。
加害者の視点でも物語が書かれるし、はたまた父親の同僚の視点もある。なかなか楽しめた。
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湊かなえの告白にも通ずるイヤミス展開。後半ちょっと急ぎすぎたのが勿体ない。知らなかったけど映画化されてたのね。
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果てしなき渇きが結構な読書トラウマだったので、同じようなジャンルかな‥とドキドキしながら読み進めたら、こちらの方はまだ救いのあるお話だった。
少女の突出した自意識と残酷さは、波に乗ってしまうと止めようがなく恐ろしい。
法では裁くことができない『罪の余白』がある。未必の悪意が人を殺すことも。遺された人の憤りを思うとやるせない。
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娘を失った親の執念とはすごいものだと感じる一方、物語に出てくる女子高生の気持ちにはあまり共感を持てなかったのは、私がおっさんだからだろうか。
話としては非常に面白いのだが、上記の点を考慮して星4つ。
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女子高生、まだ若い女性教授、そしてベタの描写には、若手女性作家さんならではの瑞々しさと細やかさがある。
この小説の堪能すべき点はそれらであって、ストーリーや父親の内面やミステリー要素はまだまだ荒い。
「イヤミス」はこの作品には求めてはいけない。
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娘を失った父親 事故か自殺か?
突然娘を失った父親の喪失感がひしひしと!
どんな理由でも娘を失った悲しみは計り知れないけれど その原因が 「いじめ」 だとしたら・・・
父親の狂気は誰でも内に秘めていると思いました
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ホラー長編「火のないところに煙は」によって人気沸騰中の女流ミステリ作家・芦沢央さんの映画化されたデビュー作。本書は少女達の陰湿なイジメがテーマのイヤミスですが、確かに悲劇ながらも被害者・加奈がもっとしっかりした人間だったらと悔やまれますし既に手遅れですが非常に残念ですね。父の安藤もまだまだ手ぬるい気がしますね。木場咲は完全な自己中で更生は望めそうになく彼女の役を与えられた女優さんが気の毒ですよね。最後に村田沙耶香のヒロインを思い出させる変人の早苗が最もタフでこの世知辛い世の中で生き残れそうな気がしますね。
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死んでしまった娘、娘の父親、娘の友達など、それぞれの視点に切り替わって進む物語。
女子高生の自己中心的な内面がリアルで面白かった。
そして娘を思う父親の行動が…怖い。
ラストに近づくにつれて、読むスピードが速くなった一冊。
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なんかなー。イヤミスみたいな作品。
前半はわりとスムーズに読めた。
後半は何が言いたいか分からん内容。
荒い感じの小説やった。
早苗さんがコンビニ人間とかぶる。
愛する人も娘も亡くなったら絶望感しかないもんなー。
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とにかくイヤミスだなぁーと思ってたし、少女二人があのような末路を辿ってもスカッとはしなかったけど、小沢早苗でのエンディングこそ救いが少しはあったんじゃないかって思った。映画化もされてるとのことで、ぜひ観てみたい。
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出てくる登場人物全員がなにかを抱えていて
それゆえの行動や考えなどが分かりやすく読みやすい。
心が痛む場面などもあるが
人の本音は誰にも分からないものだな
守りたいものなどが違えば
人間それぞれ何をするか分からないなと
色んなことを考えた作品だった。
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上手いなぁ!が率直な感想。
とても良かった。
アスペルガーの早苗さんの個性が凄く良い。
昨日まで読んでいた、よるのふくらみはヤゴだったが、今度はベタ。
安藤の娘、加奈が学校で転落死した。
妻を子宮ガンで亡くし、娘と二人暮らしだった安藤は、生きる気力を失う。
そんな彼の元へ、彼の母から依頼され彼の同僚で、アスペルガーでもある早苗は定期的に訪れる。
クラスメートからの手紙を預かった安藤は、娘の死の真相を知りたいと思う。
ある日、安藤の家に弔問に訪れた少女。
そこから一気に物語はクライマックスへ。。。
一気に物語の世界へ読者を引きずり込み、凄いスピードでエピローグへ導く。
女なら何となくわかる世界。
教室の中の暗黙のヒエラルキー。
読んでいる間中ゾクゾクした。
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ミステリー部分は想像がついたけれど、軽い気持ちで他人を傷つけてなんとも思わない残酷さや、娘を失った父親の絶望は伝わってきた。なにかの番組で、朝井リョウさんが芦沢央さんのことを、主張したい作品のテーマをきちんとエンターテイメントの中に昇華する注目作家、みたいに言っていたのを覚えている。まだいくつか作品を積んであるので、楽しみに読みたい。