電子書籍
良質の短編集
2021/03/30 16:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tarata - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに蟲師の世界を味わいました。
この本は発売された当初に読んだ記憶があるのですが、探すのが面倒臭くなり、電子書籍で再購入しました。
独特で特異で真似の出来ない「蟲師の世界」をベテラン作家さん達が尊敬と親愛を込めて描き上げた短編集。
やはり、蟲師は素晴らしい作品だと再認識いたしました。
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あの蟲師の他の作家達が書いた短編集。
全部で5作品が収録されていて、内4作品は舞台が現代であった。いつもと違う舞台設定で、現代ではこんなとこで蟲とかかわることがあるんだなと新たに想像の幅が広がっていきます。
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蟲師の世界観をつかって他の作家さんが漫画をつくったらという本。
今井さんと熊倉さんは前から知っていて、特に熊倉さんはもっけで不思議な世界を扱っていただけに、いかにも蟲師らしい、そのまま出てきかねないんだけど、「蟲の仕業ではない」ものも出てきて非常に面白かった。今井さんのは団地団のネタ的な、駅漏れだったり、らすとの「人の群れが生命の奔流」という堕ちも、素晴らしかった。
他のお三方も美味く自分のモノにしている感じで、面白かったなぁ。
現代に蟲師がいたら、蟲がいたら、なシチュエーションはまだまだ使えそうだし、第2週とかも来ると嬉しいなぁ。
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読了。アンソロジーは基本スルーなんだけど、これは買って正解。ギンコ無しで成立するのは蟲師の世界観の懐の深さか。この企画、続けてみて欲しいところです。
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蟲師のアンソロジー(^^)漆原友紀さんの蟲師はギンコ以外がみんな和装だから少し昔の話というイメージなんだけど、この本は現代の景色や服装もあって「あぁ蟲師って現在も受け継がれているんだなぁ(*´-`)」となんだか嬉しくなった♪5作品どれも良いけれど、吉田基已さんの作品が好き!(^^)
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多分私はあんまりアンソロジー好きじゃないっていうのが前提なんだけど、同じような時代設定の話って本人以外が描く必要あるか?と思ったり。それなら、舞台を現代にがっつり変えた話の方が面白く読めた。
ただ、それでも、これって「蟲師」なのかな?と思わなくもない。
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本家「蟲師」をモチーフに、5人の漫画家さんが短編書いてくれました。
どの話も、蟲と蟲師は脇役。人の営みの中で、不意に此岸と彼岸を行き来してしまった、まれな出来事として話は進んでいます。
本家でも同じですね。ギンコが存在しているので、彼が主導してるように感じますが。外譚でそこにきづいたりして。
登場人物としての関わり方が、蟲と蟲師と人々との関係に思えてとても好きです。
5本それぞれ面白いので、1番を挙げるのは難しいなぁ。読んだ時によって違ってきそうです。季節・年齢・感情それぞれに状況・状態でね。
読み返すたびに、好みが変わる作品というのは、新たな発見があるっていうこと。本好きにとって、幸せなことですね。
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本編が好きならこれらも嫌いではないだろけど、ギンコはシルエットでくらいしか登場しないので過度な期待をかけるとガッカリするかも…?ただの外伝集かと思ってたらいろんな作家の持ち回りの短編集でした…。個人的には「アンダーカレント」の豊田哲也の短編が収録されていたのがポイント高かったです!