紙の本
「ホムンクルス」の概念
2016/03/03 23:21
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投稿者:よっちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻目から引っ張って、ついに明かされた「ホムンクルス」の概念。
人々の心の深層に沈んだ歪みが「ホムンクルス」として表れて見えるのでは?ということでした。
精神科が持っていたら役に立ちそうな特技だと思いました。でも退治する、というのはどうなんだろう…左目に見えるホムンクルスはたくさんいるわけで、なんだか現実的ではないような気が…。
電子書籍
ホムンクルス3
2016/02/19 10:04
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投稿者:とりのひよこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
記憶の地図として現れるホムンクルス。
3巻でホムンクルスとは(この漫画での)!が明記されています。(一般的解釈とはちょっと違う様ですね)
面白い解釈で、面白い展開になって来ました。
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新たな心のが登場する!いろんな講釈が飛び出すが、それ以上に表現力の勝利!見ごたえがある世界が、めくるめく広がる!
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すごい世界を描いてるなぁ・・・って感じ。現実離れしてるけど、なんか変に身近な感じもして、すごい不思議な漫画。続き気になるのに新刊なかなか出ねー!いらいらいらっ!
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リアル。
いろいろな意味で生々しい「人間」の姿を描く作品。
嫌いな人は大嫌いな種類のマンガでしょうね。
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面白いなぁと思いながらも、2年ほど放置状態になっていたのは、「のぞき屋」のときにも感じた若干の生理的なイヤな感じが原因だろうなぁと思います。
多分、山本 英夫とは、気が合わないと思わす何かがあります。
でも、「のぞき屋」を読んだことで(まだ1巻だけだけど)、この人が、何にこだわっているのかということはとっても良く理解できた。
この2つの話って、アプローチの仕方は違うけれど、同じお話だという気がします。
と書いて、今、「のぞき屋」1巻の感想を見てきたら、ほぼまったく同じことが書いてあった。
ダメだオレ……。
名越の方ではなくて、伊藤という人間をかいていくようです。
でも、こうやって、周りをかいていくことによって、名越という人間が浮き上がってくるとすれば、それは、すごい力量だと重います。
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(2004.11.13読了)
医学生の伊藤学によると、ホムンクルスという言葉は、「脳の中の小人」という意味で使われている、という。
氷水の入っているコップに触ると冷たいと感じる、指先で感じているようで、実は脳で感じている。(養老孟司さんの「唯脳論」になってしまうけど。)
人間の五感で経験して、脳に蓄積された記憶の地図の立体が「ホムンクルス」となる。人びとの心の深層に沈んだ歪みが、いろいろな化け物「ホムンクルス」として見える。名越さんには、人の心の歪みが見えているんです、と伊藤君は言う。
人間というのは「身体」からいろいろな情報を、異常な緻密さで、とらえることができるようになっています。名越さんは、読み取った膨大な情報を今までの経験と知識でうまく処理して、「ホムンクルス」としてデフォルメ処理して見える。
心の歪みを直してあげるには、無意識の奥底に沈んでいる感情を意識の上まで引っ張り出して感じさせてやればいい。精神療法ということになる。自分ではなかなか見つけられない。ところが、名越には簡単に見えてしまう。
伊藤君に言わせると、ホムンクルスは、自分自身でもあるという。だから見ている相手の歪みは自分自身の歪みでもあるという。人間の眼というのは、目の前の世界を映すだけのものではなく、目の前の世界に、自分を映し出すものでもあります。
名越の左腕が、組長のロボの腕に見えるようになってしまった。
伊藤君の知り合いの精神科医のところに出かけ、マジックミラー越しに何人かの患者を見せてもらったが、ホムンクルスは見えなかった。精神科医は、犬に見えた。
ここの患者は、心の歪みがないのか、名越と共通する歪みがないのか。
次に、女子高生をマジックミラー越しに鑑賞する新種の店へ出かけた。
1775番は、砂の化け物に見えるホムンクルスだ。指名して、三つの姿勢をとってもらった。いろんな形に変形する砂の化け物だ。伊藤君に言わせると、ターミネーター2だという。
伊藤君が本人に接触して歪みの原因を探ってみることにする。
(2004.11.14・記)
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片目をつぶると異形に見えるというのは、無意識に沈んでいる実態が表現されているとか理屈っぽい話になる。紙みたいな人は薄っぺらな人生をおくっていると自覚している人というようなこと。砂女子高生がなかなか不気味。
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「なぜ化け物に見える人間と、見えない人間がいるんだ…?」 伊藤から“ホムンクルス”の説明を受けても、ぬぐえないこの疑問。その時なんと、名越自身の左腕がロボットに見えだして…!?(Amazon紹介より)