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荊の城 上 みんなのレビュー

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みんなのレビュー56件

みんなの評価4.1

評価内訳

53 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

伏線わんさか,刮目の展開,そして衝撃の結末

2005/06/28 10:59

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る

 舞台は19世紀半ばの英国,ロンドンの貧民街。掏摸として育った17歳の孤児スーザンの元に,白面の詐欺師《紳士》がある計画を携えてやって来る。郊外の城に変人の叔父とともに住む世間知らずの令嬢をたぶらかして結婚し,彼女が受け取るはずの遺産をそっくりいただくという。スウの役目は彼女の侍女として《紳士》の誘惑を手助けすること。育ての親である《お母ちゃん》の勧めもあり,産まれて初めてロンドンを出たスウだったが……。
 と,これではハナシのほんのトバ口に過ぎないのだが,これ以上書くともうネタバレの危険を冒す羽目になりそうなのだ。伏線わんさか,刮目の展開,そして衝撃の結末。なんつうか実に「正統派の19世紀風冒険活劇ただし主人公は女性です」という感じなんである。
 ディッケンズの「オリバー・ツイスト」さながらの世界で交錯する二人の少女の運命,活動写真の弁士だったら「ああうら若き掏摸の娘スーザンを待っているのはいかな運命でありましょう。はたまた深窓の貴婦人モード嬢は哀れ《紳士》の毒牙にかかってしまうのでしょうか。続きは読んでのお楽しみ」と言うところだ。御用とお急ぎでない方は是非立ち止まってご一読を。

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紙の本

独創的な歴史ミステリ

2004/06/17 10:26

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カワイルカ - この投稿者のレビュー一覧を見る

すでに『半身』を読んでいる人は先入観を捨ててもらったほうがいい。前作と同じ19世紀の英国を舞台にしているが、まったく趣の異なる作品なのだ。魅力的な登場人物に二転三転するプロット、これだけでも十分楽しめるが、この作品の面白さはそれだけではない。
 ロンドンの下町の故買屋の一家に育てられた孤児のスウは、詐欺師のリヴァーズからある計画を持ちかけられた。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産を奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の侍女になりすまし、リヴァーズを助けること。令嬢は彼に惹かれており、計画はうまくいくと思われたが……。
 読み始めてすぐ気がつくのは、この作品の背景やプロットがディケンズの『オリヴァー・トゥイスト』とウィルキー・コリンズの『白衣の女』をもとにしていることである。スウの育ったロンドンの故買屋の一家は『オリヴァー・トゥイスト』のオリヴァーが捕まる泥棒一家を連想させるし、令嬢と結婚して財産をだまし取るという設定は、『白衣の女』から借用している。そして後半はまた『オリヴァー・トゥイスト』の世界である。しかし、似ているのは背景や設定だけで、もとの作品とはまったく別の物語なのだ。
 19世紀のイギリス小説はディケンズに代表されるように、登場人物のキャラクターは明確な輪郭を持っているものだが、この作品の場合はそれがあいまいである。『オリヴァー・トゥイスト』や『白衣の女』のように、騙す人と騙される人、そしてそれを助ける人というように、善人と悪人がはっきり分かれていないのだ。たとえば、スウは意外にも純粋な一面を持っていたりする。
 語り手がふたりというのも効果的に機能している。はじめはスウの語りではじまるのだが、もう一人の語り手に変わると、同じ物語がまったく別の様相を呈してくる。
 本書はヴィクトリア朝の小説を読んでいなくても十分楽しめるが、この機会に『オリヴァー・トゥイスト』や『白衣の女』を読んでみるのもいいかもしれない。読み比べてみると、二つの作品を基にしながら、本書がいかに独創的な作品に仕上がっているかがわかると思う。

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2004/09/23 14:52

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2004/10/02 21:53

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2004/10/10 17:23

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2005/09/14 12:11

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2005/02/20 01:51

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2005/05/27 20:56

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2005/10/06 08:28

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2006/02/08 06:39

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2006/08/21 16:42

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2006/08/27 03:14

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2006/10/18 14:54

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2006/11/05 18:49

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2006/11/16 11:37

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