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偶々、書店で題名に惹かれて買った。詳細すぎる食の描写の理由は、途中のエピソードでほのめかされたような気がする。
途中から心の中で綴る事になる手紙が、あの人に届けられるのはいつの日だろう。
58歳主人公の呟きは、同じ年齢の時のある方の言葉とよく似て…途中で頁を閉じることしばしばだった。
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古書店の店頭の話題作コーナーに以前から並んでいるのを目にしていて、気になるものの手にとることはありませんでした。
その日々にちょっと後悔。どうしてもっと早く手にしなかったんだろう、わたし。
異世界が舞台のファンタジー。
辺境パクラで、魔獣の脅威を退けつづけるテルシア家に長年仕えてきた騎士バルド・ローエンは、老い先短いと悟って主家へ引退を願い出、財産等はすべて返上したうえで、愛馬スタボロスとともに死地を探す旅へ出た。
……のであるはずが、それは後世に残る大冒険のはじまりだった。
ネットで連載されていたものが加筆修正のうえで書籍化されたのだということは、これを読み始めて知ったことでした。
「これは面白い!!」
一気に夢中になりました。
バルドが初老なのがまたいい。
辺境の地において彼の武勲を知らないものはないくらい腕っぷしは強く体格も立派だけれども、できるだけ力に頼らず無茶をしないし、思慮深い。これがいぶし銀の魅力ってヤツですか?
出てくる料理のそれぞれが美味しそうなのも魅力です。
異世界なので、もちろん聞いたこともない素材や料理名が並ぶけれど、表現が秀逸。またそれを食べるバルドが相好を崩すさまが目に浮かぶよう。
じゅうじゅうと音を立てる焦げ目、とか……うーん、夜中に読むのは危険です。
物語自体も面白く、すぐに2巻をネット注文してしまいました。ネットの連載を、待ちきれなくて読み始めてしまいましたが。
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久しぶりに、童心に帰ってファンタジィを読んだ気がする。
ひとつひとつのエピソードが、幼い頃に夢見た魔法と冒険の旅を彷彿とさせる。
しかし破天荒&単純な強さで読者を置いてきぼりにすることはない、という安心感を最初に得られた。
ただ才能に頼った強さなんてなくて、あったとしても、そんなものは呆気なく崩れ去るものだという現実を知った今、人間の強さを裏付けるに足るのは経験と実績、培ってきた人間性である。
そして明日も生きていく、その理由には、一途な愛と、美味しい料理が不可欠だ。
大人になった今だからこそ、ジャルチャガの真っ当ではない魅力や強さも理解できる。
大人も満足できるファンタジー、というより、大人になった子どもが満足できるファンタジィ。
赤鴉、良い。
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最近流行りなんですかね?
グルメ系のファンタジーです。
基本的に、ファンタジー世界の料理が描かれているのですが、材料や料理名は違うものの、実際にある料理との対応がわかるような描写です。
他の作品と違い、魔物との戦闘があったりとファンタジー世界の騎士物語もちゃんと描かれているのが特徴でしょうか。
文庫で出せばもっと売れるんじゃないかと思うんだけれど、どうなんだろう?
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これ読んでるとめっちゃお腹が空きます…!食べてる様子とかが、物凄く美味しそうで私も食べたい。
そして気が付けば鎧や馬やらが着々と揃っているバルド。次巻が楽しみ。
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『老』ってのがいいっ!若くカッコいい騎士では醸し出せやしない老境さ加減がたまらなくいい。各話に挟まれる異世界の料理が生きる喜びの一つを教えてくれる。その描写の飾り気のなさが、またいいんだ。クッキングパパをふと思い起こさせられた。第一部 旅立ち の表紙絵「ナイフにバルドの表情が写ってる」のがお気に入り。『仇討ち』は切なかったな。
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おじいちゃんが主人公ってだけでも愛しいのに、人格者で思慮深くて愛嬌もあって!!
読んでて楽しい!!
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老人が主人公という珍しいラノベ。もしかしたら新しい顧客層を開拓できるかもしれない。必ずおいしい食事風景が描かれるのも楽しい。
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96:オンノベならではのとっつきやすさ、読みやすさと、主人公が「老騎士」であるという独特の渋み、短編連作ゆえのテンポの良さが同居した、爽快感あふれる物語でした。しんみりさせるところあり、痛快な部分あり、読者の気持ちをぐいぐい引っ張っていく、パワーのある作品。面白かった〜。そして、おいしそうやった! 続編も楽しみ。
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ウェブ小説からの書籍化ですが、他の作品群とは一線を画する、重厚な騎士道ものです。メシテロ要素が目新しいですが。ベースとなる騎士道冒険譚は、結構がっつり。
従士から騎士になる流れとか、決闘とか、財産の略奪権とか、実際の中世ヨーロッパ史からひっぱってきた設定が巧みに取り込まれているので、世界の重厚感が感じられます。
主人公が年配の男性というのも、好きな設定です。最後まで、一番好きなキャラはバル度でした。
そして、気軽な旅だったはずが、あっちこっちで戦闘をし、後の伝説にと変貌していくドラマがおいしい。
騎士道ものといえば、やはりほしいのは貴婦人とのロマンス、プラトニック、両想いか、両片想いが理想。そういう意味では、アイドラ様は私の好みどまん中。こういう立ち回りいいよね。
メシテロ要素も楽しみの一つでした。ファンタジーものなので、使う言葉はわざと変えてあるのですが、味や調理法の説明を読みながら、これはほっけかな、ぶりかな、白米かな、ミントティーかな……って、食材当てっこしながら味を想像するの、楽しかったです。どれもこれもおいしそうでした。
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表紙もすばらしく私好み。59歳の異界の騎士バルドが長年仕えた城を辞して、たびに出るストーリー。ほぼ同年代のバルドの活躍に非常に心励まされ、また考えさせられる。バルドに惚れていく人々とシンクロナイズしてバルドに惚れる。老人活劇グルメ本。なんせ美味しそう。バルドのキャラが秀逸、それに出てくる味方になる人々ヴェン・ウリル、ジュルチャガ、エングダル、ゴドン、が大変気持ちよく魅力的で、爽快、ストレス発散になる。月魚を食べるシーンがでてこなかったのが残念。
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無茶苦茶面白かった。とにかく主人公の老騎士バルドが超魅力的!剣士としての技量はもちろん凄いのだが、男気があってひょうひょうとしていて、次から次へと事件に遭遇し、とんでもない働きをする。出会う者たちも魅力的、いい奴も悪い奴も。各章ごとに出てくる料理もまたまた魅力的!それを旨そうに食うんだよなあ。架空の料理が多いかな。凄いな作者!
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魅力的な主人公でした‼️達観してるのに、お茶目で遊び心があって、我慢強くて食いしん坊‼️読めば読むほど大好きになります。図書館ではYAになっていました。確かに読みやすいですが、内容がしっかりしていて、大人でも十分、というより、大人にも読んでもらいたい作品でした。