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9件
辺境の老騎士
著者 著:支援BIS , イラスト:菊石 森生
この旅に目的地はない。旅の空で死ぬための道行きなのだ。長年仕えた領主の家に引退を願い出、老騎士・バルドは旅に出た。この世を去る日も遠くないと悟り、珍しい風景と食べ物を味わうために。相棒は長年連れ添った馬一頭の気ままな旅。彼は知らない。それが新たな冒険の幕開けとなることを。
辺境の老騎士 V バルド・ローエンと始祖王の遺産
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辺境の老騎士 1
2016/04/02 00:08
古き良き正統派ファンタジー
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いぶし銀、男前、強きをくじき弱気を助く主人公のいるファンタジーはやはりいいものだ。
自分の行動と力に責任を持つ歴戦の勇士バルドの姿は男なら誰もがあこがれる理想の老後の一つと思う。
彼ぐらい強く生き抜きたいものだ。
辺境の老騎士 5 バルド・ローエンと始祖王の遺産
2022/11/15 01:56
文句なしに名作。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
老騎士バルドの食い倒れ旅完結巻。
高齢になってついに旅も戦うことも難しくなってきたバルドが、多くの仲間や友人、子供のような存在の死を乗り越え、人知れず世界を歪ませていた悪霊の王を討った。
彼の最大の功績は語られることがないが、晩年もずっと人民の騎士であった英雄の物語。
何を書けばいいか。
多くの出来事があって、出会いと別れがあって、苦難と試練を乗り越えていった。
そういった細部を除いて大枠を見返せば、この物語の主軸は旅であり食事であり生きること。
それらはつまり人生で、これは人生礼賛の物語だと感じた。
全5巻通して、たった一つも無駄な話がなかった。
全ての話が繋がっていて、繰り返す出会いと別れはつまり再会でもある。
伏線の仕込みと回収がえげつないほど美しかった。この物語のラストが旅を続ける話で終わり、あとがきが何気なく含蓄深い食事のエピソードで締められているの、控えめにいっても完璧すぎるでしょ。
何食ったらこんな物語書けるのよ。こわい。
辺境の老騎士 4 バルド・ローエンと不死の将軍
2022/11/15 01:51
今回は食事よりバトル多め
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
辺境から旅立った老騎士が中原に招かれて、旅の道中で知己となった国家の連合軍の元帥に祀り上げられて統一征服を目論むシンカイの怪物将軍との命を賭した戦いを終えるまで。
世界観がファンタジーからSFめいた部分が暴露されたけど、伏線はいっぱいあったからとても腑に落ちた。
ジュルチャガを村長として小さな村を作ったのや、皇都行きたくなくて仕方ないバルドを神々が弄ぶ様子も面白い。
ザイフェルトやガッサラといったこれまでの知己達が討ち死にしていくのが悲しかったし、ツンデレみたいなジョグには微笑ましい気持ちになった。
なによりゴドンの活躍も嬉しい!
あれでお別れじゃなくて良かった〜。
でもゲルカストのゾイ氏族にザイフェルトも招かれていたのに、約束が果たせなくなったのは本当に残念だわ。
イラストレーター逝去による交代も切ないけど、3巻までは外国児童文学の挿絵みたいだったから、SF要素が出てきた4巻目から絵師が交代になったのは奇縁ともいえるタイミングかも。
話が話なだけに、神の采配を感じてしまうわ。