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日本史以外の歴史書を初めて読みました。
高校生のころ、世界史はものすごく苦手だったのに、
ギリシアのところで睡魔に襲われながらも最後まで読めたのはびっくりした。
ローマ人の寛容さというのが興味深かった。(09.04.01)
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図書館。
ミクシィの読書サークルの年間課題図書。
小説で一生懸命さがしていたら、歴史に分類されてました(^^;
(09.03.14)
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一日ではなく500年かかったのね。ローマという町がイタリアをひとつの連合体にするのに要したのが500年。そしてこの最後のところでイタリアをつなげる街道が見えてくる。すべての道はローマに通ず、という話はこの先にしてもすでにしてこの範囲の中ではそれが実現されている。ローマはすごい。
しかし、今のイタリア人にはこの感覚はつながっていないんだろうなとこの段階で思う。キリスト教が与えてしまったものがこの国を大きく変化させたんだなとこの段階で思う。まだ紀元前3世紀。
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全15巻。古代ローマはいかにして興隆し、そして滅亡への道を辿ったか。人生に大きな影響を与えた作品です。
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著書のベストセラーの「ローマ人の物語」
本書シリーズは、登場人物や時代背景などがまるで現代化のように
史実だが、生きているように感じる
ヨーロッパの歴史とは古代ローマの歴史と言っても過言ではない
ヨーロッパの歴史背景がよくわかる
本書は古代ローマの誕生までを記載している
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塩野七生さんの代表作。
面白い!!
キリスト圏外の人が書いたローマ史。
でも歴史といっても、人にフォーカスしていて、臨場感抜群。
ローマ人と日本人の共通点や今の日本に必要なことを感じて読むもよし。
リーダー論として読むもよし。
もちろん、歴史としても面白い。
絶対にローマに行きたくなります。
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学生時代に出会った本の中でNO.1の存在。
この本と出会い、私はますます歴史が好きになったり、歴史から学ぶモノがたくさんあることを再認識した。著者の塩野さんの考察は非常に的を射ていて面白い、彼女は、いろんな政治制度を無機質に捉えるのではなく、人間の営みとして捉えていて、私は大変共感した。
「世の中に、完全に善なるものは存在しない。たとえよかれと思って始めたことでも、時間が経つにつれ、その精度のダメな部分が目立ってくることがある」
このようなことをどこかで言っていたと思う。私はこれを読んで、「二律背反」ということや完全に良いことも完全にダメなこともないと気づいた。結局、さじ加減が大切だと言うこと、常に改善を図っていかなければならないと言うことを教わった。
ローマが生んだ天才、カエサル。私は、塩野さん同様に、この本を読んで、カエサルに惚れ込んだ。
「人は見たいものしか見ない」
「寛容」
「ブルータスお前もか」
カエサルは、政治家は言葉を選ばなければならないと言った。彼は画リア戦記という本も書いたけれども、その本を書くときでも言葉を選んでいただろう。私自身も言葉を選んで発言することに気をつけるようになった。この言い回しの方が共感を得やすいだろうとか考えて発言するようになった。
カエサルは言葉を選んで発言するように気をつけていたからこそ、多くの名言を残すことができたのだろう。
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文章が硬いとか、いろいろと評価はあると思いますが
このシリーズを読んで改めてローマ人のすごさがわかります。
ヨーロッパはローマなくしては成り立たない。
第1巻のこの本では、日本人になじみのない古のローマの
話ですがやはりここから始めたいもの。
出来ればハードカバーで全館そろえる「大人買い」を
したくなります。
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(2005.09.30読了)(2003.06.07購入)
おもしろい事は分かっていても、分厚い本や複数巻に分かれている本は、なかなか読み始めることができない。読み始めるには一大決心が必要である。ということでやっと読み始めました。
ローマの物語とは言いながら、それに先立つギリシア文明も無視できないので、3分の1ぐらいはギリシア文明について述べています。
【目次】
読者へ
序章
第一章 ローマ誕生
第二章 共和制ローマ
ひとまずの結び
年表
参考文献
●古代のローマ人とは(8頁)
知力では、ギリシア人に劣り、
体力では、ケルトやゲルマンの人々に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力では、カルタゴ人に劣るのが、
自分たちローマ人である。
●都市建設に対する考え方(21頁)
防禦には万全でも、発展は阻害されやすい丘の上を好んだエトルリア人。
防禦が不十分な土地に街を建てたおかげで、結果としては外に向って発展することになるローマ人。
通商には便利でも、ともすれば敵を忘れさせる海沿いの土地に街を築いた南伊のギリシア人。
●ローマがつぶされなかったのは(28頁)
生まれたばかりのローマが、エトルリアと南伊のギリシアの二大勢力の谷間に温存されたのは、当時のエトルリアと南伊のギリシアの二大勢力の谷間に温存されたのは、当時のエトルリア人とギリシア人が、ローマの独立を尊重してくれたからではない。当時のローマには、自分たちの勢力圏に加えたいと思われるだけの、魅力が全くなかったからである。
●一神教と多神教(41頁)
ギリシア・ローマに代表される多神教と、ユダヤ・キリスト教を典型とする一神教の違いは、次の一事に尽きると思う。多神教では、人間の行いや倫理道徳を正す役割を神に求めない。一方、一神教では、それこそが神の専売特許なのである。
●人間の行動原則(47頁)
人間の行動原理の正し手を、
宗教に求めたユダヤ人。
哲学に求めたギリシア人。
法律に求めたローマ人。
この一事だけでも、これら三民族の特質が浮かび上がってくるぐらいである。
●ローマの政治システム(180頁)
「われわれの知っている政体には、次の三つがある。王政と貴族政と民主政である。ローマ人に向って、あなたの国の政体はこの三つのうちのどれかとたずねても、答えられるローマ人はいないであろう。執政官のみに照明を当てれば、王政に見える。元老院の機能にのみ注目するものは、貴族政以外の何ものでもないと言うだろう。市民集会を重要視する者ならば、民主政だと断ずるに違いない。ところが、ローマの政体は、この三つを組み合わせたものなのである。」
●第1巻の時代(263頁)
伝承によれば、ローマは紀元前753年に建国された。そして、史実によれば、ローマは前270年にイタリア半島の統一を完成する。第1巻は、この500年間を取り上げている。
☆塩野七生さんの本(既読)
「レパントの海戦」塩野七生著、新潮文庫、1991.06.25
「男の肖像」塩野七生著、文春文庫、1992.06.10
「男たちへ」塩野七生著、文春文庫、1993.02.10
「��色のヴェネツィア」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.07.01
「銀色のフィレンツェ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.11.01
「黄金のローマ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1995.01.01
「ローマ人への20の質問」塩野七生著、文春新書、2000.01.20
「ローマの街角から」塩野七生著、新潮社、2000.10.30
著者 塩野 七生
1937年7月 東京生まれ
学習院大学文学部哲学科卒業
1968年 「ルネサンスの女たち」でデビュー
1970年 「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」で毎日出版文化賞受賞
1982年 「海の都の物語」でサントリー学芸賞受賞
1983年 これまでの著作活動に対して菊池寛賞受賞
(「BOOK」データベースより)amazon
ソ連崩壊、ヨーロッパ統合、民族紛争、アメリカの翳り、そして我が日本の混迷…。激動の20世紀末を生きる人類が遭遇する、あらゆる場面に送られる古代ローマ人一千年のメッセージ―。ローマ人は何故かくも壮大な世界帝国を築き、しかし滅びたのか。塩野七生の、情緒を排した独自の視点から展開される刺激あふれる物語。
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イタリアから帰ってきて、ローマの歴史をすごく知りたくなって読んだ。
・・・世界史勉強したはずなのに、なんにも覚えてなかった。
戦術解説が面白かった。
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こういった本を読むことがずいぶん減ってしまったことに気がつく。物語の世界に浸るのも楽しいが、知らなかったことを知るのはとってもエキサイティングなことだ。楽しかった。
タイトルが典型的に表しているように、「ローマ人」というものをひとつの人格として見ているような感じがする。そして、その人格がとても魅力的なのである。失敗しても失敗してもへこたれないところ。無邪気に外向きで、そのためにとんでもないミスはするけど、でもそれが最大のパワーになるところ。頑固なくせに、ちょっとずつちょっとずつやり方を改めることにまめなところ。いいヤツだなって思う。
だから、しばらくは追いかけていくことになりそうだ。
2007/3/11
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壮大なローマ史1000年を描いたシリーズの記念すべき第1作目。
日本では縄文時代の紀元前800年にローマ国はロムルス王によって建国された。その後、王制から共和制へと政体は変わり、外部民族の侵入や内戦などに悩まされつつも、ルビコン川より南のイタリア半島を統一するまでの約500年間を取り上げている。
ちょうどこの時代、ギリシアでは都市国家のスパルタやアテネなどが内紛を続け、ローマとは対照的に不安定な政情であった。
この違いは優秀な人間で統治しようとするギリシアと制度で統治しようとするローマとの違い。人命は短命だが、制度は長命。
組織におけるシステムの重要性は現代も古代も変わらないのだ。
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一巻のみ読了。
これから全巻読み進めようと思っているシリーズ。
ローマ史は面白い。
塩野先生の洞察力と想像力は本当に素敵だ。
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ローマは一日にして成らず!ではいかにして成ったのか?神話の時代から王政終了を経て、ギリシャとの対決までローマ初期のダイナミズムが手に取るようにわかる
歴史物語風の半文学だが、かなりの資料に当たっているらしく内容も堂々としたものだ。やはり塩野七生のライフワークと呼ばれるだけはある。ローマ、ギリシャは西洋史基本の基なので一回このシリーズで流れを学んだ方が初学者にもいい
ギリシャの歴史もちょっと入っていて、かなりお得。文庫よりはハードカバーの方が冊数少なく一気に読めるのでオススメ。中古ならこっちのが安いしな
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いよいよ読破チャレンジ開始。紀元前8世紀のローマ設立から前270年のイタリア半島統一まで。トロイの末裔の伝説、王政から共和政、ギリシャの状況、市民権、税制、興味は尽きない。
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名作です。
確か数年前、歴史ドキュメンタリー的に映像化されたのに感動してやっと購入。
現代に通じるどころか、古代ローマ人の方が勝っていたんじゃないかと思うことも。(同時期に池上彰の「そうだったのか!中国」を読んでいたせいもあり。)
とても考えさせられるいい作品。