紙の本
よくわかる物理学史の概要を描いた一冊です!
2020/02/14 10:54
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、表題にもありますように、現代物理学の発展における過去の偉大な発見や発明について、その歴史を概観した画期的な一冊です。同書では、大きく古典物理学と呼ばれる時代と現代物理学と呼ばれる時代の二つに分けて、前者では力学と電磁気学、後者では量子力学と相対性理論に焦点を当てながらその流れを見ていきます。同書は、高校生にも分かるように、漫画でそのストーリーが描かれ、主人公として高校の3人組が歴史上の偉大な科学者たちにインタビューするという設定で進められるので、とってもよく分かります。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい一冊です!
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物理学の歴史を新書版でしかもマンガで著すというものすごく野心的な試みで、さすがに食い足りない部分はありましたが、それでもがんばってなかなかよくまとまっていたように思いました。
特に、天動説から地動説への移行や、古典力学から量子力学・相対性理論への移行のプロセスについては、今まであまり他の本で読んだことがありませんでしたので、非常におもしろかったです。いきなりパラダイムが変わったのではなく、途中経過の葛藤がいろいろとあったことが具体的に描かれていたのは、この本の最大の後見ではないでしょうか。
一方で、マンガとしての「おもしろさ」を出そうとしてなのかはわかりませんが、「アシスタントさん」の謎について「ネタ」として引っ張りまくっていたのは、あまり評価できません。最終ページで一応「謎解き」らしきものはありましたが、正直要らなかったように思います。
ともあれ、マンガで読みやすいのは確かですし、文系で物理学にライトな興味がある人にはいい本ではないでしょうか。
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物理学の歴史を親しみやすく視覚化。高校生3人組が歴史上の科学者たちを直撃しながら、物理学発展の舞台裏を臨場感豊かにレポートします。
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