船から脱出して故郷アフリカのジャングルへと旅立つレオ
2024/07/31 02:36
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
敗戦後ほどなく作品を発表し始めて、
40年以上、日本漫画界で活動し、
ついに「漫画の神様」と呼ばれるに至った、
不世出の漫画家の文庫版全集の
電子書籍版です。
本品に収録されているのは、
ジャングル大帝の第一巻。
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<あらすじ>
悠久の動物の楽園・アフリカ。しかしおろかな人類はその聖域にまで足を踏み入れていた。ある日、人間たちに白い魔王と恐れられたジャングルの王・白ライオンのパンジャが、ハンターの罠にかかり命をおとす。同時に捕獲された妻のエライザはイギリスの動物園に搬送中の船上で王子・レオを生んだ。母の手引きで船から脱出したレオは故郷アフリカのジャングルに向かい旅立つ。
だが、やっとの思いでたどりついたその場所はレオにとって未開の地であった。新しいジャングルの王となったレオは平和をめざして奮闘する。手塚漫画の代表傑作!
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「ジャングル大帝」です。
レオです。
わたしにとっては、アニメの印象が強いです。あれ、日本で初めてのカラーテレビアニメでしたっけ?
多分、見ているのは、何回も繰り返された再放送です。
コミックのレオは、大人になってから読みました。
その志の高さ、想像力の広さに、ビックリしました。
特に凄いと思ったのは、人間世界で育ったレオが、最初、ジャングルを見て、
「ぼくのふるさとはこんなところじゃない」
と嘆くシーンです。
テーマには、ジャングルへの自然への賛歌があるのに、あえて、1回転させてそれを見せる。そのすごさ。
子どもに、本物を伝えようとしているのだなぁと、ものすごく感動しました。
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人間に育てられた白いライオン・レオの成長する姿を通して、自然と人間の関わりを描いた長編作品。生き生きとした動物たちや子ども時代のレオの可愛さに目が行きがちですが、人の欲望の醜さや当時は異端の学説だった大陸移動説等も物語に盛り込んだ、社会派かつ科学的な作品です。
レオを巡る人々や動物たち(父親パンジャ、母親エライザ、そして奥さんライヤまでも)が次々と死んでいってしまう物語構成は非常に寂しい。レオも最終的には自己犠牲で、ヒゲオヤジの命を守るために死んでしまいます(泣)。
その壮絶なクライマックスを通して読者に伝えられた「すべての命は平等である」というメッセージが、その後『火の鳥』『ブッダ』『ブラック・ジャック』等にまでも引き継がれていくことを考えると、この初期手塚作品『ジャングル大帝』(1954年完結)の偉大さを改めて理解することができるでしょう。
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人間の罠にかかり、白ライオンの王・パンジャが命を落とした。
妻ライジャも捕獲されてしまうが、船中で生んだ王子レオに全てをたくし大海原へと脱出させた…
「漫画少年」(学童社) 1950年(昭和25年)11月号-1954年(昭和29年)4月号 連載
☆スターシステム・ゲストキャラクター☆
ヒゲオヤジ(伴俊作)
ケンイチ(敷島ケンイチ)
ハム・エッグ