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投稿者:えぐちよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
期間限定で無料だったのでお試しで読ませていただきました。
最澄が、世界を救おうとすればするほど、身近な人々に救いがなくなっていく巻でした。切ない。そして色んな意味で難しい。読み応えがすごくあります。
そして桓武天皇は、歴代天皇の中でも歴史で習うというか、教科書に名前が載るくらいの人ですもんね。遷都とか習ったの思い出しました。
そして和気清麻呂すごい。こんな人だったの?!(漫画だけど)
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仏像ブームのついでに。仏教と言えば、必ず教科書で習う、空海と最澄のお話。歴史モノは漫画だと読みやすいメリットがある反面、人物像が作者によるデフォルメなので、好みにハマらないと読むのがきつい罠。まだ2巻なので様子見…でもこの作家の絵? コマ運び? なんか読み辛いわぁ(~_~;)
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面白くなってきました。絵もスッキリして巧みなコマ割りになっています。ただ、難解な仏教用語は出るわ、マイナーな日本史を掘り下げるわで、大丈夫でしょうか。桓武天皇周辺で起こる皇族の陰謀事件や近臣の暗殺事件が描かれていました。8世紀終盤の暗黒な日本史をコミック化するって大胆ですね。
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空海キターーーーーッ!!!!!で終わる怒涛の2巻であった…
『阿・吽』は読みたいけどどうしよう、仏教興味ないし…と言う人も多いんだな、と思われる…平安時代って何時代だっけ、ってな私でも十二分に楽しめる面白い漫画である。読もう。背景解ってない、勉強不足でも読める、それが漫画の素晴らしい所!!繊細な最澄の前で繰り返される人の死…
彼の心はどうなってしまうんだろうか…
この辺り、カネキくんに降りかかる運命の残酷さ、それを受け止め決して闇に引き摺られない、あの感じに似てるんだよ…悪意はあるが仕方ないと割り切ってしまっている狂気に「正しさ」は対応できるんだろうか、ってこの図式とか、瓜江と六月が出て来てしょうがない。比較し、こじ付けて読んでる訳では決してないんだが、如何に東京喰種が人間に在り方を問うている作品かが解る、『阿・吽』の2巻読んでると、そう思う。
こんな時代だから、と言うフレーズはよく聞くが、この作品が生まれたのは間違いなく現在と言う世情があるからだと思う。この「閉塞感」はどこから来ているのだろうか。いつからこんな事を感じる様になってしまったのか。自分からこの世におさらばしてやるんだ、それが社会に対する主張なのだと「死」を念じていた十代。なんであんなに死にたかったんだろうか、それは「周囲と同調できない自分」を持て余し、自分は人とは違うのだと中二病的考えにとりつかれていたからだ。社会に入ると、仕事をしていれば割と自分の居場所が出来たりする。職種差別は学歴に直結しているが、その仕事の中で能力を発揮するのに学歴はあまり必要ないと気付くと、死にたいとは思わなくなる。死にたいと思うほど辛い事も経験するが、それがいつまでも留まっては居ない事も経験で知るようになる。そして、割とずっと働いて来ても報われない社会になっていると突きつけられる。社会人として社会に貢献していても、社会からの報いは受けられないんだな、と知る。閉塞感は現実がクリアに見えてくることで起こる。漠然とした不安ではなく、どんなに働いても、十分な年金を貰えず極貧の内に死ねと言われる社会。だからこそ、こう言う作品が生まれるのだろうと思われる。読みたい人が「いる」と言う現象が起こる。
今の社会では多幸感は得られないとみんなが気付き始めている。その多幸感は「財」には求める事は出来ないのだ。自分の「生」を如何に終わらせるかは財に頼れない、そうなると心が強くなりたいと願うに決まっているじゃないか。
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ぐいぐい引き込まれる。
悲劇が起きる時の伏線の張り方がとても好き。
読んでいて、「あー!だめー!」
と心で叫んでしまう。
桓武天皇との出会いはどう傾くのか。
続きが読みたい続きが読みたい。
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2巻もとても面白かったです。
本を開いた時にバーンと載っている最澄の願文が刺さります。
最澄は無力さと絶望を抱えて、仏教の道を進んで行くんだな。
桓武天皇との出会い、今読んでいる「日本の聖と賤 中世篇」でかかれていた日本の仏教は皇族や貴族の側にいた…という方向に進んでいくのはここからでもあるのか、と思いました。
続きも読みます。
実は母の実家は横大路家です。分家の端の方ですが…ちょっと嬉しい。