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ロシアが誕生するまで
2020/12/03 08:18
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
モスクワ公国がルーシの地を統一してロシアになる過程についての本。モンゴルの来襲やコンスタンチノープル教会との関係などなど興味深い話がたくさんあった
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小公国が分立するロシアは、如何にして大帝国となったか?
「タタールの頚木」と呼ばれたモンゴル支配、十字軍、異教国リトアニア、そしてイスラム勢力(オスマン・トルコ)によるビザンツ帝国滅亡など、東西から大きなエネルギーが襲い掛かり混濁した地、ルーシ。
人々の魂の拠り所となった東方正教、その世俗的支配者「アウトクラトール」の誕生など、ルーシが「第三のローマ」としてのロシアへと成長してゆく歴史です。
ここで注意すべきは、「タタールの頚木」を圧制と抵抗という観点からのみ捉え、モンゴル(タタール)が「ロシア」の形成に果たした役割が抜け落ちていることです。
「ロシア」の形成について、欧州・キリスト教側の要因についてのみ述べられています。
日本では「ルーシ」が「ロシア」になったと思われていますが、実はこの両者は別の意味だったんですね!
「ベラルーシ」を「白ロシア」と呼ぶのも、どうやら誤解の産物のようですw
ニン、トン♪
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2012/5/23
ロシアの始まりを詳しく解説。文明化時期にモンゴル支配があったので、ロシア語の語彙は面白いんだってね。
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【脈々の懐】ロシアという国の成り立ちを,ロシア正教の発展と絡めて論じた作品。知っているようで知らない東欧中世世界の案内役を務めてくれる一冊です。著者は,サンクト・ペテルブルグ国立大学で学んだ経歴も持つ三浦清美。
知っているようで実は知らない歴史の展開に,「なるほど」を連発した読書体験でした。馴染みのない読者にとっても読みやすく,また面白いと思わせる形で記述がなされているのもお見事。今日のロシアについて関心があるという方にもぜひオススメしたい作品です。
〜ロシアの「帝国的世界像」の根本にあるものが,カトリックの一極支配を拒絶するために自らが一極支配になるという矛盾に満ちた構造であることは記憶しておいてよい。〜
いわゆるメッケもの本でした☆5つ