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いやーさすが辻村さん。
単行本発売時はこの本の評価はイマイチっぽかった気がするのだけど、文庫化して買って読んだら夢中になってしまった。
ぞくぞくと不快感が這うように感じるのだけど、読むのをやめられずどんどん引き込まれていった。
でも、ラストの話は好きじゃなく、残念だった。
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なんかもうやめてくれってなった。私こうなる素質ありすぎるってなる。こわいけど一瞬で読み終わった。また読見直そう。
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短編集。どれもがグッと引き込まれる魅力的な作品。中でも「芹葉大学の夢と殺人」が秀逸(☆☆☆☆☆)。ストーリーはいいし、訴求力も突出している。とりわけ一つひとつの事象が的確に表現されており、一行一行に心奪われた。「際立った存在感を放つわけではないけれど、一度意識してしまうと目が逸らせなくなるような、そういう危うい魅力があった。好きか嫌いに関係なく、目が自然と彼を追いかける。綺麗な容姿とはそういうもの。」「自分でも気持ちの整理がつかなくて、言葉にして吐き出すことで落ち着きたかった。分かっているのだから追い打ちをかけるように言わないでほしかった。聞きたいのは高みからの正論ではなかった。」・・・・・・・・
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重たい……。
全体的に重たい話が多すぎて^^;
身につまされると思う話が多すぎて……。
メンタル的に来てる時はお勧めしません。
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・仁志野町の泥棒
・石蕗南地区の放火
・美弥谷団地の逃亡者
・芹葉大学の夢と殺人
教授が殺された。容疑者は元恋人。
“見てよ!雄大。 みてて。ー あなたが私を殺すんだから”
・君本家の誘拐
ショピングセンターで赤ちゃんを乗せたベビーカーが行方不明。ちょっと育児ノイローゼ気味の母親。
“あなたのためならなんでもする。”
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基本的にダメ男とそれに振り回される女たちの話。
個人的には「芹葉大学の~」が印象的だった。
「君本家の~」は、自分も将来そうなってしまうかもしれないな、なんて少し不安になりながら読んだ。他人事ではない。
どの話も読み終わってから何とも言えない気分になった。いわゆるハッピーエンドではないものばかり。けどそれがむしろそれぞれの話を現実的に感じさせた。
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感性鋭い大人女性目線から、いわゆる「子供っぽい鈍感男たち」を見た時の感情の揺れが面白かった。短編五話。いずれも、気持ちのズレと心の摩擦が傷を生んで、読み手側にどんどん迫ってくる。素晴らしい!
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鍵のない夢って??開けられない、回答のない、スッキリしない現実が夢みたいってこと? こんな現実も有るんだよウフフ と 言われたみたい。
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芹葉大学の夢と殺人が好き。
朝が来るの時も思ったけど、辻村さんの書く母親の話は全く興味が湧かないみたい。
最後の君本家の〜は苦痛すぎて途中で読むのやめた。
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辻村さんの描く物語のなかには、イタい子どもが出てくることが多く、過去の自分とどこか重なる部分があって、登場人物の感情に共感するということが多い。今回の作品は、子どもではなくて、「イタい大人」が5人出てくる。どれも読んでいて、イタくて、苦しくなる場面がある。ここまでの極限は経験なくとも、似たような感情は持ったことがあったりする。おまけの、林真理子さんとの対談も、面白い。
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話すべきことがあったと思う。
話すべきだったのだと思う。
でも、できなかった。
話すことができなかった。
何もできなかった。
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どれもこれも、怖い話ばかり。
「芹葉大学の夢と殺人」の雄大がもうダントツに怖い。
サッカー選手て!!
でもこんな若者、いそうだな~。ここまで極端ではなくても。
「君本家の誘拐」は、私も子育て経験者なので気持ちわかる。
これは旦那が悪いな。
これが辻村さんの直木賞受賞作だったんだ。
「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」くらいでとったのかと思ってました。
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田舎の女達の短編集。
直木賞受賞作。
出てくる男も女も残念な人がいっぱい。
だけど自分もたいして変わらないんじゃないのかと思ってしまった。
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短編小説。
どれも、どこかでこんなニュースあったような…って場面を舞台にしたお話。
引き込まれるお話。
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直木賞受賞作品。
普段あまり短編集は好んで読まないんだけれど、こちらは直木賞受賞作品ということで前々から気になっていた一冊。どの作品も、奥行きがあるというかジワジワと奥からやってくる恐怖感に似たものが逆にワクワクするような…
どの主人公も自分とはかけ離れているようで、でもどこか似ていて共感できる場面があったり。
『女はすべて、小動物や子供をみたら無条件に「かわいい」と言わなければならないのだろうか。私は子供も嫌いだった。結婚した友達の家に遊びに行くたび、横で騒ぐ子供を見てうんざりする。口に出せば極悪人のように責められるだろうから、絶対に言ったりしないが、正直、勘弁して欲しかった。』
私の気持ちを代弁したこの文章に唸ってしまった。本当にその通りだから。声を大にして言ってみたいし、作者が分かってくれてることが嬉しくて。
だけどまた、愛娘の咲良を愛おしいと思う良枝の親心だって痛いほど分かって、そんな存在がいる良枝を羨ましくも思えたりするから不思議。
そんな風に私の心を揺さぶってくれる一冊ではあるけれど、もっともっと好きな作品があるので★は少なめ。