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住人たちそれぞれの生き様が時系列にそって描かれていて、一気に読めました。
綿貫さんのお話は、ちょっと泣けました。
ラストはえっ⁉と思ったけど、綿貫さんの性格を考えると、納得の結果。
トラウマを抱えた女性ばかりの下宿の中だからこそ、
よく言えばピュア、悪く言えばちょっとKYな感じな大和くんが癒し。
個人的には、荒野先輩のキャラが好き。
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真綿荘というレトロな下宿を舞台にした、
その住人たちの恋・人生を描いた短編集。
北海道から出てきた空気が読めない大学生。
女子高生と恋愛関係にある面倒見の良い女性。
ふくよかな体型にコンプレックスのある性格の良い大学生。
独占欲の強い下宿の大家さん。
大家さんの内縁の夫らしき画家。
それぞれちょっと変わった人たちですね。
それにしても、島本さんが書く男性像って、
同じ男性から見てもやはりダメな奴らばかりだなー。
ただの群像劇かと思ってたので、ラスト2つはびっくり。
けど、全く共感もできないし面白いとも思えなかった。
これは女性が読むものかもな。
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大和君みたいに素直な所が、女心を傷つけてる。やっぱり女心わかんねー笑、
ただ、なんか真錦荘よかった。しかも江古田っていうのが素晴らしいよ。
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群像劇だったからなのか、それを狙ってなのかはわからないけど、ちょっと島本さんっぽくないような…。と、読みながら思ったけど、根っこの根っこはやっぱり島本さんだなと感じた。
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―――寄り添えなくても一緒にいたい―――
著者の作品を久しぶりに読んで、どういう作品を書く人か一気に思い出した。
ほの暗い過去にとらわれて身動きの取れない状態から始まり、それは改善されるどころかズブズブと底なし沼に消えていくようだ。
真綿荘という下宿先に暮らす若者たち、それぞれの、一生懸命な恋愛。
…と言うと身もふたもないが、全体を見れば、可愛いものも、爽やかなものもあるけれど、最後にとっておきのドロドロが隠されていて、それはやはり著者の得意とするところ、という印象。
「破天荒」と「常識」がないまぜになっているような、なんとも歯がゆい読後感だった。
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88点。不器用な人々の、それぞれの想いの描き方がうまい。人はそれぞれの過去があり、それを踏まえた考え方があり、決してそれを説明するわけではないのだけれど、察しあって、察しきれなくて、言葉にして、でも全ては伝わらなくて、自分の気持ちを見ないように考えないようにして、でも溢れてしまう感じに、共感を、した。
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大和君の空気読めない所が
かわいいなぁ。個人的には八重子
が好きです。最後の晴雨さんの
行動にはびっくり。綿貫さん、
よかったねー。
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新しいものを読めと言われたから読んでみたシリーズ第3弾。
真綿荘という下宿を舞台にしたオムニバス的な作品。
なんていうか、人間って不器用だなあと思わせるそんな作品でした。
幼さゆえの不器用さ
傷ついた心を持てあます不器用さ
卑屈になってしまった不器用さ
かたくなに自己中心的になってしまった不器用さ
そんなものが描かれています。
文体がとても清潔なのに、なぜかどろっとした生々しさというかいやらしさ、いや、いやらしさという言い方は違うかな。下世話に言うとエロい。
そんな感じの文体がなかなか面白かった。
それぞれ登場人物たちがどこか変わっているように見せて人間のもつどこかにある何かを拡大して描いている感じがしました。
そんな感じ。
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面白かったけど、なんだか素直に面白い!と云えないこの感じなに?
それぞれの背景が重いせいか、所々理解出来ない部分があったせいか。
空気の読めない大和くんがほっとした。
ラストはあれでいいのか?と思うけど想像通りのラストだったら、それはそれでなんか違ったかも。
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晴雨さんって理解できないし、よくこんなキャラ思い付いたな、と。千鶴さんの気持ちもわからないし。読解力・想像力や感性色んなものが衰えてきたのかな?久々になんか若いなっていう感じで読んだ。この作家さんは初めて読んだけど、嫌いじゃない感じ。
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不器用な人達のお話。
それぞれの抱える背景がいちいち重い。
だからこそ、大和君の空気の読めなさが切ない。
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東京・江古田、美人で訳あり風な大家が営む真綿荘。ひとつ屋根の下で始まる恋と青春、のはずが・・・!?
まず温かほのぼの系を予想するとキツイ作品。勘違い、コンプレックス、性的倒錯、トラウマ、不倫、駆け落ち。サブキャラまで含めてもマトモな人間がほとんどいない。もう鯨ちゃんが清涼剤に思えてならない。
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島本理生さんの小説にしては、さらっと読めて、爽やかな(?)読後感でした。
爽やかというのも、また少し違うけれど・・・綺麗にオチがついたというか。
北海道から上京し、江古田にある真綿荘に下宿する事になった大和君。
このシチュエーションに、「お!?」と思っていたら、解説が瀧波ユカリさんだったので、思わず笑ってしまいました。
作中、明らかに猛禽と思われる女子も登場するし、本編とは関係ない所で、ちょっとニヤリとしてしまいました。
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潔癖でレズビアンな椿、太め素朴でしっかりな女子な小春、よくわからない色気を携えた大家の綿貫さん、綿貫が内縁の夫と称する、まるで肉体労働者のような外見の画家、晴雨。そんな一見して普通じゃないラインナップの住人が暮らす下宿に送り込まれたふっつーの男子、大和くん。(編集中)
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爽やかな真綿荘の住人たちの恋愛物語と思ったら大間違い。この裏切り感が面白かった。
登場人物は北海道から上京してきた大和君、大きな体がコンプレックスの鯨ちゃん、レズの椿、大家で小説家の千鶴、千鶴が内縁の夫と呼んでいる画家の晴雨。
千鶴と晴雨の過去は衝撃的。
ラストは理解しがたいけど、妙にしっくりきた。
普段感じない感情がわいてきた気がする。