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ゴシックな世界観には浸れた。
狂気を前提とした感じは好きだ。だけど、淡々とし過ぎた気もする。
短編としては見事に完成された作品だと思う。(黒猫)
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William Wilsonの作品はただドッペルゲンガーを扱っているだけでなく、語り手の心理描写も見事に表現しています。
この作品では主人公が悪として描かれているところが面白いです。
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短編集ゴシック編。内容は、「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」の6作品。
どの作品からも狂気・恐怖を感じた。主人公が体験しているものが伝わってくる。
特に、「落とし穴と振り子」は背筋がゾクゾクした。時限式処刑台?ともいえる振り子。それがじわじわと接近し、左右に揺れるのを目で追う。囚人服を切り裂き、それがあと数往復で肉を切り刻もうとしているのを想像すると、気が気でなくハラハラし、一思いに殺してくれとも思う。機転を利かして寸前のところで逃げおおせるも、次は熱せられた壁が迫ってくる。炎の壁に挟まれるか、井戸に落ちるか。。もう終わりだと発狂寸前のところまで追い詰められる。ちょうどその所で、運良く助けだされ、ほっとして物語は終わる。しかし、死の目前のところを体験して、はたして今まで通りの日常を送れるのだろうか?
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黒猫を読んで今「赤い仮面~」です。
やはり昔の本なので、宗教的な表現と
想像の付かない風景?を描写しているのもあるので
なかなか難しいですが、楽しく読めてます。
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あえて苦言を呈する。本書の訳は、まるで論文のようにやたら硬い表現が多くて読みづらく、日本語として誤りと思われる箇所さえ、いくつか目に付いた。この本を読んで、ほんとうにポーの醍醐味を理解できたのか不安になる。さらにポーの本を読みたくなった場合、ちがう訳者の本を探すことにしたい。
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試しに、と読んでみたら見事に持ってかれました。
なんかテンションを一気に奪われて、読み終えた後に何倍にもして返されるようで。
普段こういうの読まないけど、それは損かもって、新しい世界を知りました。
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黒猫、、ポーってやっぱり狂人だと思います。人のエグい部分をすっごく細かい心理描写と情景描写で書いてくる。でもそんな人が書く文章に人は惹かれるんですよね。黒猫の話、日本昔話でも似たようなのありますよね。歌う娑羅頭とか。
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おどろおどろしい文章で人間の異常な部分を生々しく著した作品。翻訳された本より原本で読んだほうが面白いらしい・・・
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「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の
崩壊」
ゼミの先生の対談で、アッシャー家の崩壊の話が出てて、小さいときに読んで凄く印象に残ってる、とか書いてあったから読まねば!と思ってよんでみた。
うーんなるほど、狂気とか得体の知れない気味の悪さみたいなのがどーんとくる感じだった。
たしかに小学生のときとかに読んだら印象に残るかも…てか正直文章が堅くて読むのつかれた(╹▿╹)
あと黒猫はほんとに…気分悪くて…あんまりしっかり想像して読めなかった…
うーーんしばらくしたらもう一回よむ
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昔読んだのは、誰の訳だったか。
これも再読。新訳で読み易い。そして何度読んでも『黒猫』怖い。『ライジーア」『赤き死の仮面』『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルソン』…あれ?全部いいな。今更だけれど、やっぱり凄いな、エドガー・アラン・ポー。今に続く原型がここにあるな。
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名前はもちろん知っていたが、
こんなに雰囲気のある作品を書く著者だからこそ
さまざまな作家に影響を与えたんだと
初めて分かった。
訳者の違うバージョンを読みたいと
久々に思った本。
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ゴシック・ホラーの名著
おどろおどろしく混乱した世界観がそれだけで狂気・恐怖を感じさせます。訳の方もポーの研究者ということで、うまくその世界を表現しているのではないでしょうか。
名高い作品ですので是非多くの方に読んでもらいたいです。
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詩人であり、評論家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシックなど幅広いジャンルに不滅の作品を数々残したエドガー・アラン・ポー。しかし彼は愛妻を病で失い、酒と麻薬に溺れ、文学的評価を受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた・・・。
ポーはアメリカ合衆国において文筆だけで身を立てようとした最初の著名な作家。ポーと言えばゴシック小説であり、推理小説、特に死に対する疑問、病や腐敗、早すぎた埋葬、死からの再生といったテーマが好んで取り上げられた作品が多いことが特徴かなと思います。
またポーのもうひとつの特徴は「作家として母国アメリカでは正当な評価を得られずにいたこと、最初に評価を得たのは欧州、フランスであったこと」が挙げられると思います。例えばフランス印象派を代表する作曲家クロード・ドビュッシーが「アッシャー家の崩壊」をもとにした未完のオペラを作曲し、ポーに傾倒した大詩人シャルル・ボードレールがポー全作品を翻訳したそうです。この欧州の高まりの影響か後にポーの功績はアメリカでも認められ、現在に続くアメリカ文学に大きな影響を与えたとのこと。
今回このポー短編集は以下の短編が入っています。
黒猫
赤き死の仮面
ライジーア
落とし穴と振り子
ウィリアム・ウィルソン
アッシャー家の崩壊
個人的には「黒猫」がやはりポー作品な感じがします。まさに恐怖小説。この「黒猫」の軸は黒猫で恐らく黒猫にまつわる数々の迷信や伝説を生かしたものではないか、今回の黒猫は非常に頭が良い、と思います。しかし私としてはこの黒猫よりも人間の方が凄まじかったです。
この「黒猫」は黒猫に狂わされる人間が恐怖と狂気を発揮していく物語なのですが、この人間がとにかく凄いんです。そもそも狂気に狂わされる前に少しおかしい人間。そんな人間が愛しいと思いながらも虐待する、禁じられているから犯罪に走る、といった人間の持ちえる天邪鬼の狂気をこれでもかと言うくらいに発散していきます。そして最終的にある結末を迎えます。
この「黒猫」の面白さは人間の持つ天邪鬼と思います。他はウィリアム・ウィルソンも分身恐怖っぽくて好きです。
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独特の世界観だなぁと思いました。
「黒猫」、「ライジーア」、「落とし穴と振り子」が好きです。
最初は入りにくいかなと思っていたけど、読んでいて、気づいたら引き込まれていた感じがします。
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あまりにも有名な「黒猫」・「アッシャー家の崩壊」
エドガー・アラン・ポー
読んだことはなかったけれど、タイトルや著者ぐらいは聞いたことがある。
しかし…
確かに雰囲気はあるのだが
ごめんなさい、この本の良さがわからなかった…
ただつらつら描写があるだけで…
「黒猫」は最後まで言い訳を続ける主人公に怖さを抱いた。