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『黒猫』
『赤き死の仮面』
『ライジーア』
『振り子と落とし穴』
『ウィリアム・ウィルソン』
『アッシャー家の崩壊』
2009年4月29日購入
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以前、江戸川乱歩を読んだときその筆名がここからもじっていると知り
一度、作品を読んでみたいと思っていました。
頭で整理しながら読まなければいけないところが多かった印象でしたが
面白かったです。
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2009/
2009/
収録作品
黒猫:読了
黒猫の反逆劇とでも言うべきでしょうか。“黒”という色のイメージが人間の罪悪・強欲を映し出していると感じた。罪悪は、黒猫を殺した行為である。また、強欲は人間の奥深くに潜む邪心である。それら二つを“黒”という色がそれらのイメージを照射している。
赤き死の仮面:こちらも、色が作品と深くかかわっている気がしました。色の持つイメージを巧みに操っています。
ライジーア:
落とし穴と振り子:
ウィリアム・ウィルソン:
アッシャー家の崩壊:
解説:・孝之
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The Black Cat(1843年、米)。
不気味で不条理で暗い。しかしラストは笑ってしまった。普通気付くだろう!
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新潮文庫が「海外名作新訳コレクション」と題し,さまざまな作品がを新訳で発売している。ちょうどエドガー・アラン・ポーは生誕200周年にあたり,アメリカ文学研究者の巽氏が,ポーの短編を,「ゴシック編」と「ミステリー編」に分けて翻訳している。「モルグ街の殺人」を読みたいところだが,私がスデニ持っている,ボルヘス編『盗まれた手紙』に収録された作品ばかりだったので,とりあえず「ウィリアム・ウィルソン」が収録された「ゴシック編」を購入した。収録されているのは以下の通り。
黒猫(1843年)
赤き死の仮面(1842年)
ライジーア(1838年)
落とし穴と振り子(1842年)
ウィリアム・ウィルソン(1839年)
アッシャー家の崩壊(1839年)
私が「ウィリアム・ウィルソン」を読みたかったのは,現在研究中のポール・オースター『ガラスの街』の主人公,ダニエル・クィンのペンネームがウィリアム・ウィルソンというからだ。米国のユダヤ人作家であるオースターはポーから多大な影響を受けている。ポーのデュパンシリーズの舞台はフランスだし,「群集の人」の舞台はロンドン。米国作家であるポーが注目されたのはフランスのボードレールが翻訳・紹介してからであるように,ポーはフランスと関係が深いし,ポーの作品自体,非常にヨーロッパ的雰囲気を持っている。そして,オースターもフランスに行っていたこともあり,彼の作品にはポー的,ボードレール的雰囲気はプンプンだ。実際,『ガラスの街』でスティルマンという老人がニューヨークの街を徘徊する場面は「群集の人」を思い起こさせ,一見,探偵小説の設定を有するところは,探偵小説の祖であるポーへのオマージュといえる。実際に作品中にはポーの名前も登場し,「盗まれた手紙」からの直接的な引用もある。そして,このウィリアム・ウィルソンという名前はポーの分身物語「ウィリアム・ウィルソン」が明らかに意識されている。
残念ながら,巽さんの文章を読んだことはないけど,読みたい本を書いている人なので,かなり期待したが,やはりポー自身の物語展開が非常に奇抜で一読しただけではよく分からないというのが正直なところ。まあ,「盗まれた手紙」も「群集の人」も一読ですっと頭のなかに入ってくる類の短編ではない。まあ,だからこそ面白いのかもしれないが。しかし,そのことは同時に,ポーの恐るべき想像力に感服するしかない。まさに,ゴシックの名に相応しい,おどろおどろしい世界がそこに拡がっています。小学生の時,学校の図書館で借りて一時期はまってしまった江戸川乱歩シリーズのように。いま考えると,江戸川乱歩という作家も相当のものだと思う。ポーの2つの特徴である,探偵ものとゴシック性とを1つの作品に併せ持ったものを日本で作り上げたのだから。といっても,幼い頃の読書経験が記憶で幻想化しているのかも。乱歩の作品も小学生用に書き換えられたものではなく,ちゃんと読んでみたくなった。
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ゴシック色の強い作品を集めた6篇の短編集。
『黒猫』
黒猫見るたびにトラウマになりそうな・・・。怖い。
『赤き死の仮面』
『ライジーア』
美女よみがえりを扱った何作かのうちのひとつ。
『落とし穴と振り子』
『ウィリアム・ウィルソン』
ドッペルゲンガー・・・
『アッシャー家の崩壊』
この兄妹といい、屋敷の雰囲気といい、萩尾望都の「ポーの一族」っぽい!吸血鬼ではないけど。
そういえば、「ポーの一族」のポーってなにからとっているんだろう。この6作のなかで一番好きでした。
でもゴシックホラーは苦手。
名前はよく知っているのに、読んだことがない作家は意外と多いなぁ。
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暗い。ダークすぎる。自分には合いませんでした。
読んでると気分が沈む。
落ち込んでるときなどに読むと死にたくなるので要注意。
悪い作品では無いと思いますが。
さすが江戸川乱歩の師匠(?)だと思いました。
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奇々怪々としている傑作も私にはその凄さはよくわからず…でも面白かった。登場人物のセリフがほとんどないので少々読みづらい。後は「かてて加えて」という表現が頻繁に出てくる。「更に」でもなく「その上」でもなく。翻訳者の好みなのかな。
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やっぱり何度読んでも暗欝とした気分にさせてくれて、いい作品ばかりです。
こういうの好きな人にはおすすめ。
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六つの短編が編集されており、それぞれが異色な雰囲気を放ち、奇々怪々とした物語が編み出されていました。何処か異質で暗鬱とした舞台や人物は、不思議と引き込まれます。
理解しようとして読むのではなく、その場の空気を味わいながら読んだ方が、より臨場感や鬱々としたものを味わえると思います。
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ポーの世界観には中毒性あり!!
そしてその世界は妖しく美しく…!!
そして翻訳をなさった考之氏の言葉達の旋律の前にに、わたくしは陶酔してしまいませう!!
って感じになっちゃう自分がいますね。
笹田さんとはまた違った感じのGothicな感じですね。
海外の本って、訳があまりよくないイメージがあったのですが…凄く素晴らしいですね。
何度でも読みたい。
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挫折しました・・・・。
「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」はなんとか読んだけど・・・・
話の作りはすごく面白いんだけど、文章が小難しくてねぇ・・・。
もっとシンプルに書いてくれたらすごく面白いと思う。
どんでん返しも奇抜でホラーとしても優秀な不気味さなのに、
だらだらと情感たっぷりに語られると本筋を見失うんだよねぇ。
いつかまた再チャレンジしたいっす。
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自己破滅型の作家。犯罪心理物。
暗く、難解。
純粋な悪意と良心の所在。
連想の飛躍と、妄想・幻視。
イメージを喚起する精緻な描写力は秀逸。
黒猫は故意に塗りこめられたのか?
「悪の為に悪を為す」
罪悪感が意識化に昇らずとも、無意識により断罪される。
人は完全なる悪になりきれないというのならば、これは1つの逆説的な救いの話であるのかもしれない。
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江戸川乱歩がエドガー・アラン・ポーからきていることを知って興味を持ち、試しに読んでみたものの、少し甘くみていた。どうも象徴的な話が多くて、今だ消化できていない。
別の作品か別の訳を読んでみようか。
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ゴシックな世界観には浸れた。
狂気を前提とした感じは好きだ。だけど、淡々とし過ぎた気もする。
短編としては見事に完成された作品だと思う。(黒猫)