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1巻とは違って、雀がどういう風な過程で大江戸で暮らしていくことになったかというお話。1巻と比べると暗めですが、1巻が急に始まってお話が想像しにくいと感じていたのでナイス補足という感じです。
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2017.6.10読了。雀の過去談が2巻で出てきて安心した!名が無いことに特別な意味があることに感づいたというとこでこの子は敏いなと思った。というか賢すぎる。頭の回転は天性のものがあるが知識は別だ。荒れた生活してた子供が「かわら版」なんて言葉知らんだろうに。本が好きでそこからといってもそもそも本が好きという点に難がある。量は大して読んで無いと言ってるがバックにヤクザがいるような荒れた人間はそもそも本に興味すら示さないんじゃ?しかも親周囲共に恵まれなかったのなら義務教育すら真面目に受けないのが荒れた人間の普通なのではないか?性格にしても素直で良い子すぎる。美味いもの食って美しいもの見て良い人に恵まれたにしても懐柔されんのが早くないか?10代の適応力なのか?とりあえずこの矛盾に対して私は勝手にこの子供は大江戸に落るべくして落ちた子なのだということにした。けど「雀」とは健気さの滲み出る良い名だな。名は体を表すか?頭の整理をすべく書き出すってのは心理学的にも効果的だけどやっぱそういうとこも敏いな。そして大江戸の生態系が気になる。1巻から気にはなってたけどポーみたいな化け猫じゃない普通の猫がいる!元から居たのか落ちて住み着いたのか?外来文化があるって事は海外の妖怪…ドワーフとかメデューサとかもいるんだろうし雀以外にも人間居そう。この巻はこの世界の繁殖問題にちゃんと触れてるからファンタジーとしてちゃんと世界が成り立ってる。人間である雀もたとえこの世界で他の人間の異性に出会わなくても恋も結婚も子作りもできる。そういう一般的な幸福も享受できる環境にあることを示しているのはすごく大事なことだと思う。水神の象の描写はダリの象を連想させた。雀が蘭秋の片恋に対してくっつけば良いなぁと思ってるあたりこいつも大江戸のお節介が移ってきたかなと思った。でもまぁ雀くらいの年齢なら恋に恋するお年頃か。けどいくら妖怪のものといえど死体への動揺が全くないところを見るとやっぱり荒れた生活してたんだなぁとも思う。
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2巻も面白かった!
前半は雀の過去。
私が雀のように、あの世界に入ったらどうするだろう?
素敵な世界だから帰りたくなくなるかも。
帰っても帰らなくても後悔しそう。
後半は、舞台役者さんと百雷さんの恋愛話。
まさかの結末に、声を上げて驚いて、笑ってしまった…