紙の本
面白かった
2015/08/23 20:42
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、ヤマザキマリ氏をテルマエロマエの筆者ということしか知りませんでした。本書は妻に勧められるまま読みましたが、ユーモア溢れるエッセイで、大当たりでした。
巷に溢れる「日本論」や「日本人論」を扱った本は、やたら日本を賞賛するか、筆者の考えを押し付けているものが多いというのが、私の率直な感想です。本書は、そうした本とは、一線を画すものでした。
『早くから離れてしまった祖国日本の文化や習慣に対する純粋な「再発見・再確認」ノートである。長きに亘る海外暮らしで育まれた客観的視点による日本の欠点・難点の洗い出し的意図は一切ない(228ページ)』とのこと。つまり、ヤマザキ氏の波乱万丈な人生を通して感じてきた「日本」のことを、率直に綴った本に仕上がっています。ヤマザキ氏の日本論・日本人論の押し売りは一切ありません。また随所に出てくる挿絵が、実に効果的です。
本書の面白さは、テルマエロマエとはまた違う面白さですが、上手く表現できません。とにかく、一読を勧めます。
電子書籍
淡々と
2023/07/28 21:42
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投稿者:michaq - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外から見た日本というと、日本素晴らしい!という意見と海外素晴らしい!という意見に分かれて両極端になっているように思いますが、こちらの本はどちらでもなく淡々と(しかし面白く)海外の生活について書かれていました。長く海外に住んでいるので、分かる!と同意する点も多く楽しく読めました。
電子書籍
筆者の人柄が伝わる
2022/11/23 18:25
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投稿者:fuku - この投稿者のレビュー一覧を見る
テルマエロマエなどの漫画作品は読んだことなかったのですが、
テレビで見かけるヤマザキマリさんが、とても知的で面白く、
電子版がセールになっていたこともあり、買ってみました。
文章のテンポが良く、面白エピソードばかりなのですぐに読めてしまいます。
だからといって、文面が軽すぎることはないし、嫌みもない。
海外と日本の違い、それぞれの良さが、鋭い観察眼を通して、描かれています。
そして、ヤマザキさんの生き様も随所に垣間見えて、とても興味深い。
笑ってしまうけど、どこか真面目な、誠実な感じが伝わってきて好感持てました。
電子書籍
面白いエッセイ
2021/10/10 03:19
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外の様々な場所に長く住み、イタリア人の夫を持つ著者が、外側から日本を眺めて綴ったとても面白いエッセイでした。時々イタリア人特有の性格の旦那の話が出てきて、わかりやすかったです。男女のことからファッション、教育、文化などあらゆる事柄に、海外からの目で日本文化と外国文化を比較して、著者なりに感じたことを自然体で語るスタイル。日本を卑下するのでもなく、褒め称えるのでもなく、良いところも悪いところもそのまま素直に抜き出しているのがとても印象が良かったです。著者の豊富な体験がフルに生かされている好エッセイだと感じました。
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内容とは無関係な感想。挿絵やあとがき漫画もあるけれど、ほぼ全てのページが活字でぎっしり!! これは読み応えあるぞ(^o^)とほくそ笑んだのに、さっくさく読み終わってしまった。無駄な句読点や改行が無い上に、頭にすっと入りこむ文章。私の体質(?)に合ってただけなのかもしらんけど、そんじょそこらの作家様より名文。
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ヤマザキマリさんのエッセイ。
色々なお国の事情も垣間見ることができ、興味深く、面白く読みました。挿絵も面白い。
そういう見方もあるのかと驚くこともあれば、思わず笑ってしまうこともあったり、いろいろ。ヤマザキさんの各国での体験談も強烈。
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ヤマザキマリさんのエッセイ。コミックエッセイばかり読んでいたけど、文章も上手だなぁと思う。
小さなころから海外と縁が深く、若くしてヨーロッパに出て、世界各国を移動しながら生活するヤマザキさん。そのヤマザキさんが海外から日本を見たエッセイが面白くないわけがない。
それぞれの国に特徴があり、良い所も悪い所もあって当然。日本もまた然り。
日本の悪い所ばかり書く本も嫌だけど、日本を褒めてばかりの本も何となく気持ち悪いなぁと思っていたので、この本の「良い所も悪い所も表裏一体」という感じがとてもしっくりきた。
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面白かった!何度も笑った。人生を謳歌するパワーって大事だな、私も忘れずに鍛えたい。
2016.2.27
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17歳で絵の勉強のためにイタリア留学して以来、生涯のほとんどを海外で過ごしてきた、ヤマザキマリさんのエッセイ。
読みやすく面白い文章でありながら、すこぶる真面目で、ものすごく内容が濃い。
もう一度言うけれど、タイトルだけでも笑えるし分かりやすいのだが、真面目だ。
真面目に語る、日本と世界の文化のお話し。
読み始めるや、外国人が書いた「不思議の国ニッポン」みたいな感じだな、気持ちが外国人になっちゃっているんだろうな、と思ったが、読み進めればそうではないことが分かる。
日本人でなければ書けない、気付かない事がたくさん書かれているのだ。
例えば、何故、ニッポンのトイレがかくも素晴らしい発達を遂げたのか、それはあの通称「ぼっちゃん便所」の恐怖を生活から排除したい一心だったと。
なるほど!
しかし、作者自身が
「心底には自分はやはり日本人でありながらもこの国の客観的な傍観者であるという意識が根付いている。」
と書いているように、ヤマザキマリさんはもう、普通の日本人ではないな〜と思う。
傍観というよりは、気持ち的に遠くに来てしまった「ふるさとを遠きにありて想う」書なのではないかと感じる。
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『プリニウス』を読んでいますが、『テルマエロマエ』の作者としての方が有名でしょうか。イタリア、スペイン、シリア、アメリカなど海外での生活が長いその作者からみたニッポンの良さ?を綴ったエッセイ。もちろん一般的な日本の良さを称えるものではなく、変わり者を自称する作者の感性とこれまでの経験ならではの目の付け所が面白い。
ここに登場する外国人が標準なのか、彼女だからこそネタにできた人なのか、は分かりませんが、これからもっと文化の違う人と接する機会が増えてくると、自分がもはや、なに人でもよいというようになってくるでしょうから、日本人の描く日本人というこの本が意外と必要になってくるのかもしれない。しかし彼女の感性が標準的な日本人のものなのかどうかは分かりませんが。
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「テルマエ・ロマエ」の作者によるエッセイ。
イタリア人と結婚していることは知っていたし、「テルマエ・ロマエ」だし、てっきりイタリアにお住まいなのかと思ったら、シリアやポルトガルに住んでいたこともあり、いまはアメリカにお住まいらしい。
油絵の勉強のために17歳でイタリアに留学してから旅行も含めると、本当に世界中あちこちに出かけている。
で、日本人が思っているようなダンディかつ女たらしのイタリア男性ってほとんどいない、だの、日本のビールが一番おいしい、だの、シリアの女性用下着の不可解さだのが軽妙な文章で冷静に分析されている。
これが面白くないわけがない。
本心をなかなかあらわさない、外国人からすると得体の知れない日本人だが、ヤマザキマリは、欧米人の、とにかく自分のいいたいことをまくし立てるだけではなく、日本人のように人の話を聞く姿勢がコミュニケーションには大事と言う。
日本からも外国からもひとしく距離を置いて立っていられるのは格好いいよなあ。
ところで、しゃがむのってアジアの文化なの?
欧米の人、南米の人、アフリカの人たちはしゃがまないの?
人間として体のつくりは同じはずなのに。
すごく不思議。
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TV番組を見てヤマザキマリ氏に興味を持ったので、プリニウスと共に購入。長編小説を読む合間にちょこっとずつ読みました。ダンナ様からのプレゼントで仏像のペンダントヘッド貰った話、深夜読んでて変な笑い出ました。アグレッシブな人は面白い。
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幻冬舎のセールで買っておいたもの。
テルマエより前に、イタリア家族のコミックエッセイで知った作家さんだったので、このエッセイは割と面白かった。比較文化論というか、著者の熟知しているイタリアだけでなく、他の国との比較もあって、興味深かった。ブラジルでの話や、中国辺境の旅の話は楽しい。
秀逸だな、と思ったのは、第二章のフィギュア。
はにわ、ローマ彫刻、現代日本のフィギュア…
うん、そっか。その時代の男性の好みなんだw
そういう見方もあるんだ、と目からウロコ!
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基本的に漫画と同じことが書かれていると思う。
批判もあるが、日本の歴史や文化に対して愛情がある。
先進欧米諸国に住んだ日本人(大抵配偶者はその国の人で、その点この著者もその例に漏れないのだが)は、日本のここが遅れてる、センスがない、みっともないという話か、日本が優れていて、洗練されていて、マナーがよいという優越論か二極化されがちなのだが、この人は、日本人の良くないところも認めつつ、日本に住んでいては気づきにくいようないいところを掘り出すのがうまいんだよなあ。
文章については、意外と上手い気もするが「何気に」の多用はいただけないと思った。
一番気になったのは、猫を愛し、飼うのはいいが、ここに書かれているだけでもイタリア、日本、ポルトガル、ブラジル、NYと引っ越していて、猫はどうしているのか。今飼っているのは…と出てくるが、前の猫はどうしているのか?猫も20年近く生きるのが普通になっているが。
引っ越すたびに、他人にもらってもらうのか。連れていかれるのも猫にとってストレスかもしれないが、飼い主が変わるのもストレスだ。「猫好き」が猫を不幸にしていないことを祈るばかり。
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海外在住の漫画家ヤマザキマリさんの、海外に縁が深く、しかし日本人であるからこそ書ける、日本に関するエッセイ。外国人と日本人の気質の違いなんかも実体験をもとにしたもので面白かった。日本国内でも県民性なんかを感じることがあるが、世界規模でみると、そもそも寄って立つ考え方自体が違って面白いんだろうなと思う。
しかし、一番面白かったのはシリアの女性の下着事情。確かに美人が多いし、コートの下がものすごくセクシーだとは、反則である。