紙の本
逃走以外の結末も見たい
2015/09/30 08:39
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
黄昏のない世界と黄昏世界の境界線上で公共黄昏検疫局に勤務するシズマの仕事は、黄昏で死んだ人々を回収し埋葬することだ。ときには研究所の依頼で検体を集めたりもする。
そんなシズマの生きがいは、妹のアオイに立派に成長してもらうこと。二人だけで暮らすその暮らし向きは楽とは言えないが、幸せな日々を送っていた。
だがその日々は、シズマが仕事中にトワという少女を拾ったことから変わり始める。その少女は、アオイと瓜二つの姿をしていたのだ。見捨てることもできずに一緒に暮らすことになったトワは、これまでシズマとアオイが必死に蓋をしてきた想いを解き放たせることになる。
まあなかなかしんどい話。でもこのしんどさの果てに何を描こうとしているかふわっと微妙な感じもする。
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生きる理由など、なにもないのに。
「死にたいんだ」
でも、自分で死ぬのは怖い。黄昏に魂をさらわれた人間の、あまりにも勝手な言い草だった。
「救われたいんだ。なあトワ、前に言ったことがあるだろ?死ぬことは救いだって。死ねば、なにもなくなるんだ。こんなくだらないことを思ってる僕も、一切合切持って行ってくれる」
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前作から引き続いて読みました。
情景やキャラクターの心理描写は変わらず、文句のつけどころがありません。
前作の主人公とは違う物語。
筆者が言うとおり前作、今作共に真の主人公は”黄昏世界そのもの”だなと思いました。
前作と比べてしまうとどうしても今作は味気なかった気がしてなりません。
前作はカラスとメアリの二人を中心に物語は回っていたのですが、今作は3人。
そして3人それぞれが同等に扱われているためか、なかなか感情移入しにくく思われました。このこともあって、やはり主人公は”黄昏世界”だと認識。
にしても、ライトノベルでこれだけの完成度は満足です。
今後、続編がまた出るのであれは買います。
ゆーげんさんのイラストは美しいです。
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1作目より味気なし。視点の切り替えの多さも相変わらず。
ただ前作よりも黄昏の謎や、そこに住む人々の諦念はよかった。
世界観の美しさは健在で、情景描写等々は文句なし。
前作の時も思ったが、この物語は逃走が始まった瞬間にメーター吹っ切れる。
タイトルから何らかの逃走があるのは分かっていて逃走開始もワンパターンなのに、始まった瞬間色々鷲掴みにされた。
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前作から引き続いて読みました。
情景やキャラクターの心理描写は変わらず、文句のつけどころがありません。
前作の主人公とは違う物語。
筆者が言うとおり前作、今作共に真の主人公は”黄昏世界そのもの”だなと思いました。
前作と比べてしまうとどうしても今作は味気なかった気がしてなりません。
前作はカラスとメアリの二人を中心に物語は回っていたのですが、今作は3人。
そして3人それぞれが同等に扱われているためか、なかなか感情移入しにくく思われました。このこともあって、やはり主人公は”黄昏世界”だと認識。
にしても、ライトノベルでこれだけの完成度は満足です。
今後、続編がまた出るのであれは買います。
ゆーげんさんのイラストは美しいです。